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カテゴリ:乗り物
海上自衛隊の中でも、潜水艦隊が配備されているのは横須賀と呉だけで、その呉の街には本物の潜水艦が展示されています。
「海の忍者」と呼ばれ、絶対に姿を現さないのが潜水艦なので、全景を観る機会は滅多にないかと思います。 潜水艦「あきしお」の全景 道を挟んだ向かい側は、やはり呉にゆかりのある「大和ミュージアム」です。 さすがは古くからの軍港といった感じで、SC「ゆめタウン」の真横に普通に潜水艦が置かれていながら、あまり違和感がありませんでした。 艦橋と潜舵部分 艦首の魚雷発射管 潜水艦の魚雷発射管も、実際に下から眺めることはまずないと思います。 「あきしお」が展示してある海上自衛隊呉史料館は、海上自衛隊の広報を目的に建てられた史料館で、「てつのくじら館」の愛称が付けられています。 館内には海上自衛隊の活動が様々な展示物とともに紹介されており、実物の潜水艦「あきしお」の中に入って、見学することもできます 潜水艦の内部に入ると、艦内にはアクティブソナーの探信音が鳴り響き、まるで潜航しているような神秘的な雰囲気がありました。 潜水艦の中はとにかく狭いといった印象がありますが、実際に見てみると想像以上でした。 寝室 トイレとシャワー室 士官寝室 士官も二段ベッドで寝ていたようです。 唯一の個室である艦長室 おそらく海上自衛隊の艦長室の中で、最も狭いのが潜水艦でしょうか。 士官公室 食堂も兼ねていたようですが、「沈黙の艦隊」の中で、「たつなみ」の艦長である深町洋二等海佐がどんぶり飯を食べていたシーンを思い出しました 士官公室の隣にあるのが発令所で、艦内各部に命令が発せられる場所です。 「潜航せよ。ベント開け」 そしてこちらが操舵室です。 三次元の航行が出来る乗り物は航空機と潜水艦だけで、潜水艦にも航空機のような操縦桿が付いています。 それでも航空機と潜水艦の大きな違いは、潜水艦は外を見ることが出来ないことでしょうか。 退役艦ではありますが、潜水艦の最大潜航深度は機密中の機密です。 深深度計は目盛が外してあるのか、見ても最大潜航深度はわかりませんでした。 あきしおの潜望鏡は今もアクティブで、実際に外の景色を眺めることができました。 艦長が潜望鏡を見ながら、「配置につけ、魚雷戦用意」と命令するシーンを見ることがありますが、元乗組員のガイドの方によると、古い戦法だそうです。 ドルフィンマークを付けた「サブマリナー」は、海上自衛隊の中でも相当高い能力が求められるといいます。 潜水艦勤務は食事などの待遇がいいとも聞きますが、それだけに想像以上に過酷な環境にあることがよくわかりました。 ところで潜水艦を題材にした映画では、「Uボート」や「レッドオクトーバーを追え」などの名作が思い浮かびますが、個人的には「眼下の敵」が一番好きです。 映画 眼下の敵 DVD アメリカ海軍駆逐艦とドイツ海軍潜水艦の一騎打ちが題材ですが、そこには艦長同士のヒューマニズムがあふれています。 沈黙の艦隊 [DVD] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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