テーマ:地震情報(629)
カテゴリ:戯言
専門家によると,今回の東北関東大震災は1200年に1度の大地震だと言う。想定を大きく超える地震であったために,東京電力や原子力安全・保安院の対応が後手後手に回ってしまうのは仕方ないのだろう。 とは言え,素人目にも基本的な情報さえ把握できていないとしか思えないあの会見を見ると,不安ばかりが募る。原発が爆発し民間人に実際に被曝者が出ているという緊急事態なのだから,何が分かっていて何が分かっていないのか,その措置を取ることで予想されるリスクはどの程度なのかを率直に伝えて欲しい。 テレビではどの局も特別番組を流しているが,炉心溶融がどの程度進んでいるのかといった知りたい情報がなかなか得られない。その影響力の大きさから,こういった時テレビは伝える情報を慎重に吟味せざるを得ないのだろう。 その点,ネットからは専門家の率直な見解を知ることができる。特にUSTREAMにある原子力資料情報室によるこの記者会見では,第2発言者として,かつて東芝で原子炉格納容器の設計を担当していた後藤政志氏が発言している。こちらにその要点がまとめられている。 この原子力資料情報室は,原子力を利用しない社会を目指す民間の調査研究機関ということなので,当然のことながらこの地震を原子力の危険性を警告する機会と捉え,できるだけ多くの原発の即時停止を訴えている。そのため,その危険性を強調する文脈であることは念頭に置くべきだろう。この会見は毎日行われるということだが(こちらで次の会見の情報や過去の会見を見ることができる),逆に安全性を強調する傾向にある原子力安全・保安院の会見と合わせて聞くとよいかもしれない。 今回の事故との類似が指摘されるアメリカのスリーマイルの事故でも周辺住民への影響はほとんどなかったということなので,チェルノブイリのような最悪の事態に陥ることはまずないと思うが,万一の事態に備え,保存水などとともに放射線測定器といったものの準備も考えてしまう。 原子力資料情報室 原子力市民年鑑(2010) 放射線医学総合研究所 先生、放射線を浴びても大丈夫?と聞かれたら 【楽天市場】防災グッズ・避難セット特集 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月14日 21時41分15秒
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