カテゴリ:オーディオ
オーディオの音に感動する瞬間というのはどのような時なのだろう。実際のところ,オーディオ機器の善し悪しというより,聴き手がどのような状態で聴いているかのほうが重要な気がする。風邪で熱を出しベッドに潜り込んで寒気に襲われながら聴くEarl Klugh - Love Theme From "Spartacus" (Trio Vol.1収録,リンク先で試聴可)の切ない音色は,普段より聴覚が敏感になっているためか,よりダイレクトに心に響く。大げさだが,音楽に救われたような気持ちにさえなる。 考えてみれば,風邪をひいていなくても,ベッドに横になっている状態というのは人が最もリラックスしている姿勢と言える。音楽に感動するためにオーディオがあるとするなら,聴き手の状態という点ではこれ以上ないほど最高の環境ではないか。ベッドサイドオーディオというと,メインのシステムとは別に片手間に組み立てるBGM用のサブシステム,といった印象があるが,実は最高のオーディオシステムを目指す最も容易な手段なのである(といったことをかるばどすほふさんがだいぶ前にこちらで書かれており,以下の内容はほとんど彼の受け売りです・・・)。 ベッドサイドオーディオというとベッドの左右どちらかの近くの棚などにスピーカーをLとRの両方を置くことが多いと思うが,ポイントは枕のすぐ上,ベッドのヘッド部に置き,仰向けに寝たときに左右が合うよう,通常とは左右逆に設置すること。耳とスピーカーとの距離はせいぜい30cmほどとなるため,ボリュームを絞っても十分な音量を確保でき,また小型スピーカーでも迫力のある低音が楽しめるようになる。 スピーカーは耳に向けて十分に内振りにする。これにより,壁などからの反射音による音の劣化を極力排除できる。スピーカーは耳よりも高い位置に設置する。頭と同じ高さにスピーカーを置いてしまうとどうしても頭上から音が鳴っているように感じてしまうが,高くすることでそれを解消し前方定位の状態を作る。 スピーカーには上質な小型2wayがよい。私の使用しているMonitor Audio Radius 90は大きさといいずっしりとした重さといい,まさにベッドサイドスピーカーにぴったり。 メインのシステムが別にあり,そのアンプからベッドサイドまでスピーカーケーブルでつなげる距離であれば,メインスピーカーとベッドサイドスピーカーをスピーカーセレクターで切り替えるのが最も容易。ただし音質劣化を極力避けるため,セレクターはできるだけ高品質なものを選びたい。私はAudio Design HAS-3Sの前モデル,ASPS-3を用いている。 ベッドに寝転んだ状態ではリモコンがあっても操作しづらいが,PCオーディオであればタブレットPCに画面を写して操作すれば快適。現在は遠隔操作アプリのSplashtop Remote Desktopを使っており,マウスを使わなくてもタブレットの画面上で直接操作できるのが便利。 スピーカーセレクター 価格が安い順 スピーカー売れ筋人気ランキング 枕元での音楽鑑賞を満喫!充実機能搭載のCDクロックオーディオ (動画レビュー) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年01月05日 02時32分20秒
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