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テーマ:最近の出来事(559)
カテゴリ:親
台風15号が千葉県に上陸したのが月曜の朝。
うちの近所ではそれほどの被害はなかったので、 停電や断水しているところもすぐに復旧するものと思っていました。 両親が入居している老人ホームも停電・断水とのことでしたが 職場に車で来た人の話を聞くと、ホームに行くのにも大渋滞だろうし、 翌日には復旧するだろうと思ったし、 母も電話で大丈夫だと言っていたので、行くこともやめました。 火曜日の午後、ホームと同じ市に住んでいる同僚のところは復旧したと聞き 東京電力の停電情報を確認すると、ホームの住所もリストから消えていたので 良かった~と安心しました。 水曜日の朝、母を連れて出かけなくてはいけない用事を予定していたので 渋滞を見越して早めにホームに行きました。 道路は思ったほど混んでいなかったし、通った道は信号もついていました。 ところが、ホームの駐車場に着くと、なんだか様子が変です。 いつも閉まっている入口のドアが開けはなたれ、近くには大きな箱状の機械が置かれています。 外から見える事務室の中も薄暗い。 まさか…と思いましたが、まだ停電・断水は続いていたのです 大きな機械は発電機のようで、最低限の電気を賄っているようでした。 いつもは制服姿の受付の方もTシャツで首にタオルを巻いて汗だく。 介護スタッフさんたちも、階段を使って慌ただしく動いていました。 部屋は薄暗く、窓も安全のため全開にはできないため蒸し暑いです。 夜のために、部屋には電池式のランタンのようなもの置いてくれていました。 食事はレトルトや缶詰だそうで、ペットボトルの水はもらっているそうです。 トイレはバケツで流しているそう。 エレベーターも使えないので、入居者は一人では各階の移動も禁止されているそうです。 母は1階、父は2階で、2日間父にも会っていないとのことだったので 一緒に階段を使って父の部屋に行ってみました。 父は普段からオムツなのでトイレの心配はいつも通りですが、 オムツを換えてくれるスタッフさんは、手洗いとか大変だろうなと思いました。 スタッフさんも、電車通勤の方は来れないようです。 この日の用事は昼過ぎまでかかる予定でしたから、 母にそのままうちに行こうと言いましたが、私に迷惑がかかるのを気にしてか、拒否するのです。 でもスタッフさんたちにしたら、この状況では一人でも入居者が少ない方がいいはず。 こっそり事務所に行って服薬している薬を受け取り、うちに連れて行くことにしてしまいました。 母には外出先に着いてから伝えたので、びっくりされました^^; 用事が済んだ後はうちに行き、早速お風呂を準備して入ってもらいました。 ホームではお風呂は週2回なので、うちでお風呂に入るのも最初は面倒がっていました。 いつもは冷暖房の利いた中での生活ですが、2日間冷房のない中で生活していたのではね。 ホームのスタッフさんは「今日(水曜)中には復旧するらしいです」と言っていたので 翌朝(木曜日)、仕事前に母をホームに送って行きました。 ところが、状況は変わっていませんでした。 どうして… でも仕方ないので母をお願いして仕事に行きました。 仕事が終わり、また母を迎えに行った方がいいかな…と電話してみると 少し前に復旧したとのことでした。 電気がついた瞬間、拍手が沸き起こったそうです。 夕方になって、ホーム長さんから「復旧しました」と電話がありました。 みなさん、さぞかし大変な4日間だったことでしょう。 両親も不自由な生活ではあったと思いますが、 もし田舎の実家に二人だけでいてこんな状況だったら…と想像すると、 とてもありがたく安心でした。 この日、職場では君津市に住んでいる同僚がやっと出勤してきていました。 電車がやっと動いたのです。 でも家はまだ停電しているんだとか。 テレビやスマホで情報が得られないので、自分の地域の被害状況も把握できていませんでした。 (この日の夜にやっと復旧したそうです) 火曜日の午後は、母は近くの公民館に避難させてもらったそうです。 そこは通電していたので、冷房も効き、携帯の充電もさせてもらったとか。 でも80人近くいる入居者のうち、そこに行けたのはたった3人。 歩いて階段を上り下りでき、認知症などが重くない人に限られたのでしょう。 いつもはホーム入り口のドアは、認知症の人が勝手に出て行ってしまわないように ロックされています。 でも停電してしまっているので、入り口は大きな椅子でバリケードのようにされていました。 入り口付近で「うちに行きたいの…」と繰り返し訴えている入居者もいました。 いつもはドアで閉まっている階段の出入り口も椅子でバリアが。 また、いつもは入り口でしなくてはいけないうがい手洗いもできません。 病院や老人ホームは災害の時には本当に大変だと思いました。 また今回の停電・断水はこちらの方では局所的なところが多かったようで 近所でも明暗が分かれたようです。 なので、自分の関係者に被害がなければ、 こんなひどい状況になっているとは想像もできなかったかもしれません。 うちの市内でも避難所や給水所が開設されました。 東日本大震災でもこんなことはありませんでした。 同僚からも近所の友達を自宅のお風呂に入れてあげたとか 近所に住んでいる両親が避難してきた(逆もあり)とかいう話を聞きました。 そういう意味でこれまでの災害とは少しタイプの違った災害だった気がします。 これが良かったような、悪かったような… 同じ千葉県内でも東京に近い地域との温度差はかなり違うようです。 電気がないことがこれほどまでに生活に影響を与えるとは。 県の南部地域での被害は本当に甚大で、復旧にはまだまだかかりそうです。 1日も早く安全な生活ができますように! 手回し 乾電池 AC充電 USB充電 の4WAY充電対応 携帯 コードレス ワンセグテレビ エコTV 充電機能 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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