昨日の話。（日付変わったので土曜日か）
ミルハー姉からメールがきた。

件名　：　ちょっと聞くけど

本文　：　カヤコさんに電話しても不在なんだけど、
　　　　　どっか出かけるって聞いてる？

何も聞いてないよ。

ってか、メールがきたのは１８時４６分。

普段カヤコさんは、いくら好奇心旺盛で待ち合わせしても
目が離せないと言ってもだね、活動するのは朝からせいぜい夕方まで。

しかもこの猛暑だと慎重になってるだろう。
一人暮らしだと何があるかわからないもんね。

ということは、何かあったんだろうか。

気になるけど、夕方から夜にかけて出かけそうな場所を考えた。

泊まりがけの旅行ならあり得るけど、
そういう時は、あたしはともかくミルハー姉には必ず
声をかけていくはず。

親戚の叔父夫婦（カヤコさんのいとこ）が
晩御飯に誘う時がたまにあるから、もしかしたらそうかも。

ミルハー姉に返信。

件名　：　聞いてない

本文　：　けどこの時間に行きそうなとこゆうたら
　　　　　叔父さんとトンカツ食べに行きそう。
　　　　　もう少し時間置いて見るかね・・・

返信したあとでまた考えた。

叔父は自宅で写真やさんをしている。

この時期は敬老の日が近いから高齢者のお客さまを対象に
格安で記念写真を撮っているはず。

この『遺影を前撮りしようぜ！イエーイ♪』キャンペーンは
わりと好評で、カヤコさんも数年おきに利用している。

高齢者に遺影を先取りなんて他人がみると不謹慎と思われるかもしれないけど、
葬儀に参列した時スナップ写真を無理矢理引き伸ばした
ピンボケ写真が飾ってある事が高い確率である。

それだけ、家族で記念写真を撮影する機会が少ないってことなんだろうけど
カヤコさんは最期の写真はいい表情の写真を見てもらいたいし
この叔父の腕を信頼しているのだ。

実際、実父の遺影ももちろん叔父の作品で
それはそれは実物よりもかっちょいい男前である。

そういう付き合いもあって、年を重ねても叔父夫婦とは
仲良くさせてもらっているのだ。

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話はもどる。

叔父の写真館は今は
『遺影を前撮りしようぜ！イエーイ♪』キャンペーンのため多忙のはず。
　　　　　　↑
　　　（キャンペーン名はワタクシが勝手に命名）

しかも週末。
お店を閉めてる時間でもない。

ということは、叔父夫婦とトンカツ説は消えた。

なんか、心配。
一人では出かける時間じゃないのは確実で、
ということは、誰かと一緒か、または・・・

なんか、家の中で倒れてる図が頭の中に浮かんでは消え、
浮かんでは消え・・・。

あーーーーーどうしよ。

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ばんごはんの支度をすませて、電話をしてみた。

２０時半をすぎた。
これで出てこなかったら、車で行ってみよう。
夜の運転は苦手だけど、どしても気になる。

ＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲ・・・がちゃ！

いーたーーー

「はぁはぁ、ありゃあごめんねぇ！！」

電話がしゃべって慌てて受話器をとったのだろう。
　↑
（実家の電話は、登録した相手からかかると名前をしゃべるのです）

「ミルハーからもいっぱい留守電があった」

「植物公園に行っとったんよ」

「夜の植物公園に」

「ごめんね。心配しとったね」

はぁ、心配はしたけど無事ならいいんです。

ってか、今後は夜も活動する可能性がありってことかね？

「ううん、植物公園はもう行かんけぇね」

「今度からちゃんとゆうてから行くけぇね」

・・・植物公園には夜間開園時は行かないけど
夜に活動する時は声をかけるってことかね。

携帯、もいっかい持たせたくなってきた。

       携帯しないだろうけど

その後、ミルハー姉から再びメールがきた。

本文　：　いやーお騒がせしました(_ _)

うん、二人で勝手にね。

まいっか。