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フィドル上達法

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2015年10月29日
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カテゴリ:楽器
先日、奈良の正倉院展に行ってきました。http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2015toku/shosoin/2015shosoin_index.html


聖武天皇は、音楽もたしなんでいたそうですね。


私のお目当ては、石の笛と、ルイ・ビトンに似ていると評判の背板が美しい模様の琵琶です。


石の笛は、戦後の調査で、宮内庁の雅楽の奏者が実際に吹いてみた、という音階の録音が、会場に始終流れていました。


音階ばかりで、曲も吹いてほしい、と思ってしまいましたが、不思議な音程と音色でした。


現代の一二音階とは違うからか、素材のため作りが正確にできないからか、


ちょっとずれて聞こえるんですね。


アイルランドの音階でも、ずれる音程があるので、


そういう音程に耳が慣れていると、太古のというか、昔風というか、なんとも味わいのある音に聞こえます。


石の笛なんて見たことがないですよね。


内側をなるべく薄く削っているようですが、なんといっても素材が石なので、2Kgはあるかな、と、思いました。


重さの記載はありませんでしたが、こんな重たそうなものを横に構えて演奏するのは大変でしょうね。


琵琶は大きい楽器ですが、楽器の厚みがちょうどヴァイオリンくらいで、表板の孔が、ヴァイオリンよりも小さ目です。


ネックが、折れ曲がったタイプです。


楽器が大きく、板自体も振動してたでしょう。


裏板の象牙や木などをはめ込んで模様にしたところは、音の振動がどうなのか気になりますが、


今日では、楽器というよりも、美術工芸品としての価値を見られているので、


音はもはや問題でないですね。フィドルでは、はめ込み模様は、周囲につけられたものはときどきありますね。


当時の、このように手の込んだ高価な楽器は、最初から皇帝や王様用にと作られた物なのでしょう。


となると、使ったとしても、世俗の音楽とは違い、儀式用、神秘的要素の強い音楽で、


そこには、現代では当たり前な、演奏者と観客といった対峙した関係はなく、


演奏者は美しい楽器を愛でつつ、自分と楽器から広がる世界を、奏者自身が楽しむ、といった風だったのでしょうか。


まあ、伝統のエアを弾くときは、そんな感じになるときがあるのですが。


それは冗談ですが、千年以上も前のもので、しかも状態がよいですから、


みなさんも、ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。


京都に来たルーブルとは比較にならないくらい込んでいますが、平日の3時以降がましだそうです。










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最終更新日  2015年10月29日 14時22分45秒
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