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カテゴリ:’12ドラマ
『相棒Eleven』元日スペシャル(第11話)「アリス」 1月9日(水)はお休みで、次回は1月16日(水)です。3月まで続きます。 元日スペシャルの視聴率は、昨年の元日SP「ピエロ」の16.2%より上がって、17.4%でした。 今回、壮大なスケールで面白かったですが、壮大すぎて、ちょっと分かりにくかったです(汗) 毎年、私はお正月は帰省して、実家で元日SPを見るので、レビューを書きません。 でも、分かりにくかったのに、面白かったので、レビューを書く事にしました。 まずは、公式HPの粗筋です。
【第11話:元日SP「アリス」あらすじ】 (公式HPより) 今から57年前の昭和30年(1955年)12月24日のクリスマスイブ。郊外にある早蕨村(さわらびむら)。小規模だが贅を尽くした美しいホテルのロビーに2人の少女が元気に姿を現した。宿泊客で橘・元子爵の令嬢・瑠璃子(広瀬アリス)とホテルのオーナー、二百郷(におごう)洋蔵(伊藤聡)の娘・朋子(上間美緒)だ。ふたりは森の中へと散策に出かけていく。しかし、瑠璃子は忽然と姿を消し、朋子は一人森の中に取り残されてしまう。瑠璃子は一体どこへ消えてしまったのか? 平成24年(2012年)12月24日。ロンドンのある邸宅。75歳になった朋子(酒井和歌子)が息を引き取った。その朋子の臨終に立ち合った弁護士の石川(遠藤たつお)から右京(水谷豊)へ連絡が入った。実は朋子と右京は旧知の仲だった。いまわの際に「ヒナギクじゃなかった。茜が危ない。あの子を助けて」という謎の言葉を残して...。茜(波瑠)は両親を亡くしてから二百郷家の当主として旧早蕨村の屋敷で生活している。茜にとって朋子は大叔母にあたる存在だ。茜とは一度も会ったことのない右京だったが、石川の連絡を受けて、さっそく茜が住む二百郷家の屋敷へ享(成宮寛貴)とともに向かう...。 茜に失踪事件について話を訊くと、瑠璃子が失踪した日は彼女を探すどころではなく、その夜にはその豪華ホテルが火事で焼失してしまったというのだ。朋子は救出されたが、朋子の両親は焼死。朋子にとって痛ましい事件が同じ日に2件も起こったことになる。さらに朋子の予言通り茜が何者かに狙われているようなのだが...。 時空を超えた壮大なスケールでお送りします。 ゲスト:波瑠 滝藤賢一 藤田弓子 中原丈雄 酒井和歌子 脚本:太田愛
まず、いろいろな事件があるので、整理します。 (1)57年前の瑠璃子(広瀬アリス)の神隠しの真相(瑠璃子を殺したのは誰か?) <真相>柴田久造(中原丈雄)が殺そうとしたら、瑠璃子が自分で河原に飛び降りた。 華族の常連客は皆、宿泊代を払わなくなってしまったので、ホテルが倒産寸前となってしまった。ポーターだった久造は、隠し資産を勝手に売ってホテルのために使おうと思い、瑠璃子から隠し場所を聞こうとしたが、聞けず、殺意に変わった。
(2)同日の早蕨(さわらび)ホテルの火事の原因。 <真相>瑠璃子を捜して、朋子が電気のない屋根裏部屋へ蝋燭を持って行き、失火。 朋子を助けようとして、国枝氏が家具の下敷きとなり逃げ遅れ、死亡。 偽名を使っていたので、身元不明の遺体となってしまった。 朋子は、捜しに来た久蔵に助けられた。
(3)華族の財産の隠し場所はどこか? <真相>瑠璃子の形見の英国式スクラップブックの「不思議な国のアリス」のお茶会の挿絵より、時間が止まっていると、右京さんは推理。 朋子が臨終の際に言い残した言葉「ヒナギクじゃなかった。茜が危ない。あの子を助けて」より、スクラップブックにあった朋子の花とは誕生花のヒナギクではなく、ホテルのシンボルマークの花、「月下美人=闇に咲く花」と推理。二百郷家の柱時計に月下美人のマークがあるのを発見。 「ヤミニサクハナ」これを数字にすると、8323987。 これは振り子時計だから、左右交互に針を回す。月下美人のマークが9の所にあるので、左から。 左へ8、右へ3、左へ2、右に3・・・左へ7。 それで、からくりが動いて、柱時計の前の床が開いて、地下室に隠されていた。
(4)現在の二百郷(におごう)家を荒らした犯人は誰か? <真相>警察庁の出店マター。 国枝文書とそのありかのヒントを捜していた。
(5)山岸昭和文化記念館の職員・小島を殺したのは誰か? <真相>ライターの遠野弘明、実は、永沢元子爵の備忘録を書いた永沢元子爵の孫、永沢久彦で、まだ正体がばれたくなかったので、自分が来た事が分かってしまう記念館の閲覧記録を盗もうとしたら、小島がいたので殺してしまった。 閲覧記録は館長が持ち帰っていて、無事。備忘録は盗まれたが、データがパソコンの中にあった。 永沢家は火事後、没落。彼は二百郷家を恨み、隠し財産を狙っていた。
(6)国枝文書はどこか? <真相>華族の財産の隠し場所と同じ場所。でも、腐って駄目になっていた。
(7)朋子と茜が右京さんに見覚えがあったのはなぜか? <真相>ホテルでピアノを弾いていた人(右京さんに似ている)に朋子が一目惚れし、写真屋に写真を撮ってもらって、アルバム?に貼ってあった。その写真を茜も見た。 火事で助けてくれた国枝さんも似ていて、同一人物?
戦後の華族の財産没収という歴史も出てきて、興味深かったです。 華族制度は戦後、廃止され、最大90%も税金で資産を国に取られてしまったそうです。 お気の毒でした。 でも、このドラマでは、昭和30年まで、それを逃れるために、ホテルのお得意様の華族の財産を二百郷洋蔵がどこかに隠していました。 それ故、戦後もホテルが焼失するまで、彼らは裕福な暮らしをして、焼失後、財産が分からなくなり、皆、没落してしまいました。 当時の華族のお嬢様っぽい雰囲気も素敵でした♪ 彼女達は、日記ではなく、英国式スクラップブックをつけていました。 それに、隠し財産のありかが「不思議の国のアリス」の挿絵で書かれていて、暗号になっていて、楽しかったです♪(^^) 警察庁の出店が、国枝文書という57年前の内部告発文書を内密に処分しようとする相棒らしい警察庁の陰謀も絡んでいて、重厚さを増しました。 これは、カイトの父の甲斐次長も絡んでいて、親子の対決もあり、一層、面白くなりました。 甲斐次長、カイトに直接、電話してきて、右京さんの事を出して脅すとは(汗) 勿論、「国枝文書はおまえが処分しろ」という指示に従いませんでした。 カイトは、その仕返しに国枝文書を警察庁が捜している事を上司に知らせたようです。
あと用語の説明です。 ・出店とは? 警察庁の公安が秘密裏に外部に保有していると噂されている実働部隊の事。 その実態を知る者はなく、出店マターは口にする事さえご法度。 ・国枝文書とは? 1954年、吉田茂内閣のもと、新警察法が成立。同法のもと、警察庁が誕生し、現在に至る公安の全国ネットワークが組織された。 当時、戦前の特高警察の暗い記憶がまだ鮮やかだったので、同法成立に対して各方面から猛反対の声が上がり、吉田内閣は国会に警官を導入して強行採決。この新警察法に至るまでには、さまざまな根回しや不法な工作があったと言われる。 その隠密裏の工作に、当時、連絡係として関わったのが法務省の国枝史貴。 歴史に精通した文人でもあった国枝は、不法な非合法工作に疑問を感じて、一切を克明に記録した文書を記した。それが国枝文書。
これが世に明るみになってしまうと、犯罪を取り締まる最高府が犯罪の上に成立した組織だと告発される事になり、警察の威信は根底から覆される。 それだけでなく、過去の謀略や不法な諜報活動が明らかになれば、メディアや世間も現在の警察庁に向けて警戒の目を向けるだろう。 甲斐次長「国枝文書が公になれば、またしても公安活動は大きく後退する事になる。 誰よりも早く見つけて、確実に処分する・・・それしかあるまい」
出店の人達が隠し部屋に後から来て、右京達から国枝文書を奪おうとして、カイトに銃を突きつけましたが、捜査一課のトリオが来て、助けてくれました(^^) 捜一トリオも米沢さんも、角田課長達も、カイトの同期の大石さんも恋人の悦子さんも、一緒に協力してくれて、皆で解決したようで、暖かかったです♪(^^)
次回は、イタミン、大活躍? それとも大失態?? 次回は16日ですが、楽しみです♪(^^)
【視聴率推移と過去レビューリンク】 (視聴率は関東地区) [第1話]19.9% [第2話]17.3% [第3話]16.5% [第4話]15.0% [第5話]15.4% [第6話]16.4% [第7話]15.7% [第8話]14.0% [第9話]17.2% [第10話]17.8% [第11話]17.4% 全話レビューあります。第1~7話は、第8話から飛んで下さい。
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