ボディーガードと決闘する女
あの、ダークスーツばっちり、眼差し鋭く片耳白イアフォンの護衛。国党首のお供をしていると、状況によるが、通常はこのゴツイ護衛が約六人付く。一見ムスッと真剣なカタブツ揃いだが、実は不思議で面白い人が時々いる。同行されると、最初はなんとなく物々しい感じ。だが、すぐ慣れて、静かに気を配っている彼らの事をほとんど忘れていたりする。でも。ちょっとした気楽なイベントなどでしばらく注意して彼らの仕事ぶりを観察すると、実に見事。無言・目配せで会話、配慮の息が整っている。五分ほどの休憩がとれそうかな~という雰囲気の時、この雪の中、寒そうな「玄関外」係の護衛者にコーヒーを持っていって、ついでにアタクシも雪景色を眺めながら一息ついた。天を仰ぐと、雪が、アタクシ達目がけて降って来る。ね、ルルちゃん。睫毛に乗っかるゆき。嬉しくなる。「And I heard it doesn’t snow out here.」It usually doesn’t. いつもはこうは、降ってくれないのよ。ステキじゃない?「Well, at least it’s not 40 below. Aren’t you cold?」Yeah, but it’s gorgeous!そりゃ寒いけど、こんなにキレイ... ワクワクしない?「Will you at least take my coat?」まっさか。すぐ入るから大丈夫よ。優しいのね。ありがとう。「You know...」Hm?「...Never mind. Nothing. Forget it.」ん?「Dunno if I’m supposed to know this, but I heard a rumour that you might be coming out our way soon. Is it true?」マイナス40度にもなる、外へ出たとたん目玉が凍り付きそうになる所!国都なんかには、誰が何てったって行かないぞ~ まあ、国立美術館があったりして数日間づつならイイんだけれど、ね。「Heyyyy, come on. It’s not so bad! Are you dissing my home town? Obviously, you need the home boy tour!」うふふ。ムーミンもいっしょにお願いね~「Gimme a break, willya? Who do you think I work for? I know EVERYTHING about you!」ギックゥ。全部調べ上げて知ってるって、あはは、まさか...?? アノ事も??「Huh?」See, you might not know EVERYTHING, pal.他愛ない雑談をしながら、アタクシは雪がやっぱり嬉しくて、かがんで、小さな雪ダルマを作った。ね、ベガヲ様。それがいつのまにか、護衛の玄関番と、短い雪合戦になってしまった。だって、雪玉があまっちゃったんだもの... ほんの十秒ほど。キャーキャー騒いでは、いけない所で。二人とも、もっと真面目にやれ~いぃ...!他に、誰もいなかったんだけど、ね。カクテル・ドレスで軽・雪合戦するなんて。どんな状況でも、ガキはガキ??ーーーあはは、書いちゃった、OnlyWesty様☆ーーーもっと雪合戦の話?コチラ、必殺技秘伝1 と 必殺技秘伝2。