あすなろう四日市駅
平成27年(2015年)4月1日、「四日市あすなろう鉄道」が誕生しました。 もともとは、近鉄が運営していた内部(うつべ)線と八王子線(合わせて内部・八王子線とも)ですが、バス転換を提案した近鉄に対し、四日市市が存続を要望していました。協議の結果、施設と車両を四日市市が保有し、新会社が運行する「公有民営方式」で存続させることになったものです。四日市市が第三種鉄道事業者、新会社が第二種鉄道事業者です。新会社は、近鉄側が75%、四日市市が25%を出資する第三セクター鉄道です。社名の「あすなろう」は、内部線と八王子線がナローゲージ(軌間762mm)であることに掛けて、未来への希望を表したものだそうです。あけやん2515さんが、1月にまだ近鉄だった内部・八王子線を詳しく紹介されていますので、参考にさせていただきました。⇒こちら四日市駅構内の案内標会社のHPを見ると、英語表記は「Yokkaichi Asunarou Railway Co.,Ltd」になっていますが、上の写真では「Asunaro」ですね。(突っ込みが細かすぎてすみません)あすなろう四日市駅 駅名標こちらはちゃんと「Asunarou」になってます。終端部9番線の終端部。奥が改札口です。内部線の起点なので、0キロポストは無いかと探してみましたが、見つけられませんでした。9番線に停車中の260系あすなろう四日市駅は、島式1面2線を持つ地上駅です。高架化された近鉄四日市駅の下にあります。ホームは9番線と10番線で、近鉄が1~6番を使って、7・8番は、現在は欠番です。軌間が762mmで特殊なため、他線区の車両を転用することが難しく、かといって新造にはお金がかかるため、どうしても古い車両を使い続けることになります。260系は、そういう状況の中で、古い車両の置き換えのために近鉄が1982年に導入した車両です。ク110形この日に確認したのは、モ263+サ122+ク114の3両編成。ク110形もサ120形も1950年前後に製造された車両で、車歴は60年以上になります。260系導入に合わせ、付随車として改造されました。改造といっても、構体(ボディ)以外はほとんどすべてが取り替えられたそうです。260系の車長が15m級なのに対して、110形、120形は11m級で、見た目にもかなり長さが異なります。260系の車内260系の車内は、一人掛けのクロスシートが両側に設置されています。見た目にもバスの座席のようですね。もちろん、転換機能はありません。260系の車両は四日市側に連結されております。上の写真は、内部駅に向けて走っているときの様子ですが、みんな、後ろ向きに座っている状態です。