2017年5月28日 大台ケ原・日出ヶ岳(1695m)
数年前、大台ケ原がシロヤシオの群生地だと知り、それ以来、5月末から6月の始めにかけて何度か訪れているのだが、早かったり遅かったりで満開の時に出会ったことが無い。今年こそは!!と、お天気が良さそうな28日に行くことにした。この日は夫が当番で自宅待機、友人夫婦と3人で出かけた。前もって、大台ケ原物産店さんのブログでシロヤシオの情報を聞いたのだが、「今はシャクナゲが満開。シロヤシオは6月にならないと・・・」ということだった。しかし、気の早い木があるだろうと期待して。いつも通り6時出発。山の稜線がいつもよりハッキリ見えるので、もしかしたら富士山がまた見られるかもと話し合う。大台ケ原スカイラインを登るにつれ、これまでで最高の景色が見られた。大峰山南部の大日岳から八経ヶ岳、弥山を挟んで大普賢岳まで、どこも雲に隠れることなくこんなにはっきりと見ることが出来たのは初めてだ。 駐車場に車を停めると、隣の車のお兄さんがサイクリング車を降ろしていたので、どこまで行くのか聞いたら、小処(こどころ)温泉を過ぎて道の駅まで行き、また上に登ってくると言う。来るときにも自転車の人を見かけたが、小処温泉まではスカイライン以上に急で狭い道が続く。そこを自転車で往復するなんて、私には考えられない。なんでも、秋にヒルクライムの大会がここで有るので、練習に来たらしい。一晩ここで過ごして寒かったとか、星空が綺麗だったとか、早朝に富士山が見えるらしいので2時3時に日出ヶ岳へ登る人が多かったけど、残念ながら今日は見えなかったとか話してくれた。9時半に駐車場を出発する。道に赤い花が落ちているのを見つけた。カエデの一種のようだ。 展望デッキ手前で念願のシロヤシオの木を発見、蕾がついている。 下には花の直径1センチくらいの可愛い白い花が咲いていた。 展望デッキから見た尾鷲湾。 前回、ここからうっすらと富士山を見ることが出来たのだが、今回は丁度そのあたりに雲が有って見ることが出来なかった。日出ヶ岳山頂からの景色。シャクナゲと、背景は行者還から大普賢にかけての稜線。 正木峠方面。 枯れ木のように見えるのは、ほとんど蕾を着けたシロヤシオだ。 逆に、正木峠から見た日出ヶ岳山頂。 この木道の両側のシロヤシオが満開だったら、さぞ綺麗だろう。やはり今年も早すぎたようだ。正木ヶ原から見た大峰山系。 釈迦ヶ岳や弥山・八経と比べて行者還の低さがよく分かる。真ん中の屋根があるあたりが駐車場。牛石ケ原を過ぎ、大蛇嵓への分岐に来ると、シャクナゲが多くなる。 人も多いので、先に大蛇嵓へ行くことにした。途中に咲いていたアケボノツツジ。 シロヤシオもツツジなので、これがアカヤシオだったらな~と話し合ったのだが、掲示板にはアケボノツツジと書いてあった。大蛇嵓にて。 あまりに良いお天気で写真タイムに時間を取りすぎたのか、再び分岐に着いた時には12時半を過ぎていた。だが、素人カメラマン?があまりにも多く、ゆっくり昼食を摂れる雰囲気ではなかったので、シオカラ谷まで下りることにした。シオカラ谷までの坂は通称シャクナゲ坂と呼ばれるほどシャクナゲが多い。残念ながら、シャクナゲの良い写真が取れなかった(お天気が良すぎて花の色が飛んでしまう)が、私たちのこの日の目的はシロヤシオ。高度が下がるにつれ、花が咲いているシロヤシオの木が多くなってきた。 予想通り、気の早いシロヤシオを見ることが出来、満足してシオカラ谷に着いた。13時を過ぎてようやくお昼ご飯。ここから駐車場まで急な登りになるので、2個持っていたおにぎりを1つだけ食べた。お昼ご飯を食べた河原の上の木に、線香花火のような小さな花が咲いていた。 シオカラ橋から見たナナカマドの花(蕾?) 急坂の苦しさを癒してくれるかのように、ヤマツツジが咲いていた。 駐車場に帰ってきたのは14時半だった。自転車のお兄さんも無事に帰ってきていた。 14370歩 中荘温泉