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2006年10月01日
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カテゴリ:オペラ ライブ
DessiとArmilliatoやっと聞けました!

トスカ ダニエラ・デッシー
カヴァラドッシ ファビオ・アルミリアート
スカルピア ジョルジョ・スーリアン
指揮 ジャンルイージ・ジェルメッティ

デッシーが昨日出るから今日は代わるんじゃないかという噂で気が気でなくて、今日歌うとわかってからも二日連続しかも最終日で疲労困憊なのでは・・・ともう公演前にいろいろ錯綜しました。
でも始まったらもうデッシーもアルミリアートも最初からノリノリです!


トスカ自身に持つ私のイメージは、嫉妬深くてキツイ性格で、それゆえこの演目はピリピリしながら聞くみたいに感じてしまい(実際過去に見た舞台はそうだったんで)、どうも食わず嫌いみたいなとこあります。
デッシーのトスカは一幕からずっと、一途でそれゆえ妥協ができないけど心底優しい人という感じ。カヴァラドッシの方が血気盛んで強気って感じで、今まで私が描いていた主役のイメージとは逆でした。そして二人に共通して感じたのは切なさ。これはデッシー&アルミリアートというプライベートでもパートナー同士で演じていて表現されることかもしれません。観客が緊張して疲れるという感じがなくて、とても気持ちを落ち着けて見て聞けて、私にとってはトスカの新しい接点でした。。

特にアルミリアートの声の伸び、たくましさあふれてすばらしかったですね~。対するデッシーは敬虔さあふれた「歌に生き、恋に生き」でした。

スカルピアのスーリアン、この人もともとイイ人っぽいキャラゆえ、冷血な独裁者というよりは冷静な指揮官って感じになってしまうのですが、今回のギスギスしてない感じの舞台には合っていたと思います。

指揮のジェルメッティはさすがだと思いました。でも場面が急変するときなんかのバックのオケがいまいちキレがなかったりの感じあって少し残念。
舞台は教会、宮殿、サンタンジェロ城といずれもオーソドックスに遠近感出したもので、私は好きでした。


人間模様の乱れ合うものを期待する人にとっては物足りなかったかもしれません。私も正直、さーっとは聞けたけど、すっごく印象残るってほどにはなりませんでした。
でもトスカになんとなく違和感持っていた私にはきっかけを与えてくれた舞台でした。それはやはり主役3人の力量だったと思います。

平成18年10月1日 NHKホールにて





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Last updated  2006年10月01日 23時02分34秒
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