リゴレット~ミラノ・スカラ座2013来日公演
今回のツアー絶好調のレオ・ヌッチ、楽日は一番のノリだったのでは?まさにヌッチ祭でした。とにかく2幕はすごい!今まで聞いたことのない迫力とすごみで、ヌッチのパワーに息を呑んで集中しました。こんなすさまじい「悪魔め、鬼め」なんて聞いたことない。これを体験できただけでも、今日聞いた甲斐があります。今回初日からずっと続けているのですね!「Si,vendetta」のアンコールは大興奮。思わずおきてしまった手拍子にも「シッ」と注意してくれる人がいて、マナー知らない一部の人にイライラしたファルスタッフとは大違い。もう~~~~気持ちよく聞けました。アンコールのジルダの3点Esではヌッチは歌わず、マリア・アレハンドレスをちゃんと引き立てています、パフォーマンスさすがです。 とにかくヌッチさまに体中しびれました。 マリア・アレハンドレス、ジョルジョ・ベッルージとも、サイトでいろいろ事前に見たほど悪くなかった。ノリノリのレオ・ヌッチの薫陶を十分受けたのでしょう。アレハンドレスは、リリコでたぶん年数経つとジルダ向きではないだろうが、恋する乙女の艶っぽさを声に感じました。ベッルージも真摯な感じがいい。もうちょっと経験積めばノーブルさがもっと出るように感じます。 グスターボ・ドゥダメルも、事前に言われたほど悪くないなぁと心地よく感じてました。聞いたほどがなりたてず歌手のバックになっているし、ちょっと焦って出てしまってもすぐ歌手に合わせるし。まぁ3幕の4重唱は今後の期待と割り切ることができましたので 去年、一昨年のグルベローヴァに次いで、桂冠名人レオ・ヌッチの至芸を直接味わえたのは、本当に幸せでした。 指揮 グスターボ・ドゥダメル合唱監督 ブルーノ・カゾーニ演出 ジルベール・デフロ再演演出 ロレンツァ・カンティーニ マントヴァ公爵 ジョルジョ・ベッルージリゴレット レオ・ヌッチジルダ マリア・アレハンドレススパラフチーレ アレクサンドル・ツィムバリュクマッダレーナ ケテワン・ケモクリーゼジョヴァンナ ジョヴァンナ・ランツァモンテローネ エルネスト・パナリエッロマルッロ セルジョ・ヴィターレボルサ ニコラ・パミーオチェプラーノ伯爵 アンドレア・マストローニチェプラーノ伯爵夫人 エヴィス・ムーラ廷吏 ヴァレリー・トゥルマノフ小姓 ロザンナ・サヴォイア ミラノ・スカラ座管弦楽団ミラノ・スカラ座合唱団ミラノ・スカラ座バレエ団 協力:東京バレエ学校 2013(平成25)年9月15日(日)13:00開演/NHKホール