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2007年02月10日
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どうも若い頃のムーティって、かっちり型にはめて奔放さがないというか。これはヴァリアンテ一切認めないってことが関係あるんでしょうね。でも来日スカラ座のマクベスなんかすばらしかったけど、結局彼の流儀は舞台で直接見てこそ映えるのかなとか、他の彼が録音した演目も聞いてなんとなく感じました。(まぁ録音の方がいいっていうのは逆に問題ですよね。)前説が長くなってしまいました。

私このCD初めて聞いたとき、マントヴァ公のヴィンツェンツォ・ラ・スコーラに愕然としました。グルベローウ゛ァの演奏会形式ノルマのポリオーネで聞いたのが初ラ・スコーラでその後カラフとかカヴァラドッシ、ドン・ホセとかしか聞いたことなくて、若い頃のあまりにも輝かしい声にかえってビックリです。こんなに早く重い声の方に移行するものなんですかねぇ。でもラ・スコーラの「誰も寝てはならぬ」は、コンサートで歌うならいいだろうけど、わたし的にはカラフにしては声軽すぎで少し物足りません。マントヴァ公を極められなかったのかなぁ。
今やすっかりプッチーニのディーヴァのダニエラ・デッシーがジルダ歌ってるのもビックリです。
タイトルロールのジョルジョ・ザンカナッロはさすが。これを聞くと、主役はリゴレットで、ここがきちんてしてないと、いくらテノールやソプラノに若手のスター持ってきてもダメだというのがよくわかります。この辺の配役はさすがムーティです。

ムーティが才能あふれる当時の若手集めて作ったんだろうなぁ、という一枚です。1988年録音、ラ・スコーラもデッシーも方向性かわるわけです。





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Last updated  2007年02月10日 19時32分51秒
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