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カテゴリ:オペラ CD・DVD・他
昨年末いろいろと話題提供してくれたお二人ですが・・・バッパーノ指揮対訳付を図書館で見つけて聞いてみました。
いいですねぇ!というのがまず正直な感想です。 私はゲオルギューは、METで来日したときのミカエラも聞いたし、コンサートも都度きいてるけど、なんか顔が見えない、印象がないイメージだったのですが、このマノンの感情の移り変り表現すばらしいです。そして、マノンは計算高い享楽主義なのではなく、世間知らずで自身の美貌に自分も犠牲になったどちらかというと欲望を制御できないタイプという印象で、それを知的なイメージのゲオルギューが歌いこなしてるということにも感動しました。 有名なガウ゛ォットで、自身の若さと美しさを謳歌する高慢な感じや、修道院に入ろうとするデ・グリューを「私のこの手ではなかったでしょうか」で引き止める妖艶さとか、CDでもイメージ膨らんでぞくぞくします。 アラーニャは、いくら99年で若いときの声とはいえ、やっぱこういったリリコでこそ映えますね。「夢の歌」の哀愁や「消え去れ!やさしい面影」でマノンを忘れようと苦悩する表現は最高に盛り上げてくれます。 こんなぴったりの役がいくつもあって、彼くらいのスターなら選べるだろうに、ラダメスやマンリーコをなぜ歌うんでしょう。 マスネってまさに状況にぴったりの曲作りますね!一幕ラストでマノンとデ・グリューが一目で恋に落ちて駈け落ちするのが、ゲオルギュー&アラーニャの歌のうまさと指揮のパッパーノの表現の的確さもあって、聞いただけでわかります、私はまずここでガァーッと引き付けられてしまいました。 マノンに対するイメージが、そして特にゲオルギューに持っていたイメージがいい意味で変わりました。もっと聞きこみます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年03月04日 22時35分34秒
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