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カテゴリ:オペラ ライブ
初来日のパレルモマッシモ劇場、先週土日びわ湖ホールで終えて東京へやってきました。
ヴェルディのレア演目なので非常に楽しみにしていました! 指揮 ステファーノ・ランザーニ エレナ アマリッリ・ニッツア アッリーゴ カルロ・ウ゛ェントレ モンフォルテ アルクサンドル・アガーケ プローチダ オルリン・アナスターソフ 一二幕、休憩、三幕、休憩、四五幕という時間配分です。 一二幕はテンポがあがっていくと、オケが雑になってきて、歌手と合わなくなってくるのです!本当に心配したのですが、三幕では見事に普通になりました。 歌手はどんどん熱くなってくるのに、ランザーニは常にオケをクールに抑えていたと思います。結果としてはヒートアップしすぎず、内に秘めた熱さみたいなもの感じて、イタリアーノというとみんな陽気一辺倒みたいたな印象を、シチリアーノはこう違うんだ!と見せて聞かせてくれたような気がします。まさにゴッドファーザーに通じる気質だと思います。 合唱が重厚ですね、プログラム買わなかったので(一回しか見ないのに3000円は引きました・・・)明細わかりませんが、かなり人数連れて来たみたいです。ただ舞台に人数多い分、みんながつっ立ったままという場面が多く、とにかく全員舞台にあげようとする幼稚園のお遊戯会をイメージしてしまいました(笑) 歌手は進行するに従ってみな熱くなってノッてくる、メインは4人ともすばらしかった! アッリーゴのウ゛ェントレはみんながまだ抑え目な最初から一人ヒートアップ、結果としては大成功で一番拍手もらってました。ウ゛ェントレは歌いこなせるのかしらん?という危惧など吹っ飛ばしてくれて、最初こそヒートが泣きみたいで違和感ありましたが、徐々によくなってきました。個人的にはもっと抑えた中に親子や祖国、愛情の苦悩を出してほしかったけど、最初からの頑張りはやっぱすごいです。 ニッツァはエレナにぴったりでした。ドラマティックな歌いこなしで感動誘いました。五幕のボレロは、たぶんアジリタがあまり得意ではないのだと思いますが、ちゃんと聞かせてくれたし、これからもリリコやドラマティックで聞いてみたいです! モンフォルテで急遽代役になったアガーケが予想以上でよかったです。よく通るいい声で、実の息子で敵方のアッリーゴに対する父親としての苦悩が本当によく表れていたと思います、すばらしいです。ジョルジョとかリゴレットとか聞いてみたいですね。 プローチダ役のアナスターソフ、本当に76年生まれ?それであの重厚さはすばらしいです!アガーケのモンフォルテが冷徹な指揮官というより父性が強調された分、二幕の登場「おお、パレルモ」から常に冷静で感情に左右されず信念貫く革命家プローチダを演じていました。 熱さを表に出さず、自分の信念に基づき結果として思い通りの結末を導く男。実は彼が一番シチリア人らしいのかもしれないなぁ、と感じながら最後まで聞いていました。 平成19年6月30日 Bunkamurオーチャードホール お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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