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カテゴリ:オペラ ライブ
アルマウ゛ィーウ゛ァ伯爵のラスト大アリアが聞きたい!という願望で聞きに行きました。そしてシラグーザは来場した人全員の期待に応えてくれました、すばらしかったです!!!
指揮 ウ゛ィート・クレメンテ 演出 ジョルジョ・プレスブレガー アルマウ゛ィーウ゛ァ伯爵 アントニーノ・シラグーザ ロジーナ ソニア・ガナッシ バルトロ オマール・モンタナーリ フィガロ マッシミリアーノ・フィケーラ ドン・バジリオ ブラーメン・クンピコフ スポレート歌劇場管弦楽団・合唱団 とにかくシラグーザは最初から大全開でノリノリです。冒頭の「君は微笑み」なんというアジリタのスピード!そして最後ウ゛ァリアンテでハイCまで出す!つづく窓辺でロジーナに対して愛を歌うセレナードはギター弾き語りで歌う!繰り返し部分はフラメンコ調にかき鳴らす!ノリ過ぎでは?最後まで持つの?というみんながもった懸念は杞憂でした。そのテンションが最後まで続いたのです。お茶目すぎると思う人もいるでしょうけど、ブッフォなんだからいいじゃない、って思ってしまいます。そしてそう思えたのは確実なテクニックがあるからでしょう。 ラスト大アリアもまったく乱れることなくアジリタ部分はスピーディに、中間部はレガートに愛を語り、そして最後のロンドでもまったくテンポの落ちる事無く力強く!(ラスト直前アジリタは繰り返しませんでしたが、あの流れの中ではまったく関係なし)とにかくすごかったです!2003年来日ボローニャでファン・ディエゴ・フローレスのアルマウ゛ィーウ゛ァ伯爵&大アリアにものすごい衝撃を受けましたが、それ以来のロッシーニの衝撃。商業的にはフローレスが絶大かもしれないけど、第一人者はやっぱすばらしい! そして今日の感動の要因は、シラグーザが抜きんでたとはいえ、他の出演者、指揮、合唱、演出がみなよかったことです。指揮も緩急とロッシーニらしさ出していました、こんな充実したセビリアは久しぶり! みんなとにかくアジリタのテンポの早さが凄い、早口なんであんな早く歌えるの?曲のラストに向うに従って「ロッシーニクレッシェンド」てどんどんテンポあがる、もうロッシーニの醍醐味です! とくにバルトロのオマール・モンタナーリがテクニックといい表現といい演技といいすばらしい!スポレートは一昨年だかテオドッシューで椿姫やったときも、ジョルジョ役にロドリゴ・エステウ゛ェスというすばらしい若手つれてきて大拍手もらってました。出身の活躍バリトン・バスも多いし、伝統があるのでしょうね。 前奏の部分、二幕嵐の曲の部分はスクリーンの幕を下ろし画像を映してましたが、いわゆる読み替えとかではなくて、ちょうでいいつなぎ・気分盛り上げになりました。また、出演者がみな演技をして、合唱のときはミュージカルみたいに手の振りいれて、とても楽しめました。 とにかく「楽しんでください」というメッセージが伝わってきて、それに自身も溶け込めて、至福のときです。 舞台天井に、ちょうど部屋の装飾のように共鳴板があったのだと思います、私は三階左翼の奥でしたが、ちょうどいい具合に反響してきました、それで細かい音も聞けたことも、満足につながりました。 昨日の重厚なウ゛ェルディとはまったくちがうオペラ、楽しめた土日でした。 平成19年7月1日 東京文化会館にて オーケストラボックス、チェンバロがけっこうアドリブきかせてくれました、さすがです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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