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カテゴリ:オペラ ライブ
日本ではレアなヘンデルのオペラ、先日のスポレート歌劇場「セビリアの理髪師」を振ったウ゛ィート・クレメンテが指揮なんですね!
演出 井原広樹 アルチーナ 田島茂代 ルッジェーロ 岩森美里 モルガーナ 高橋薫子 ブラダマンテ 森永朝子 オロンテ 辻裕久 メリッソ 太田直樹 オベルト 五月女智恵 東京室内歌劇場アンサンブル・コーラス 物語あらすじはサイトにいろいろ載ってますのでさがして読んだほうがわかりやすいです(笑)とにかく事前に劇中人間関係理解するのが大変でした。 クレメンテはスポレートの時と同様、地味だけどわかりやすく、三幕を二幕にした変則演出で、それぞれ一時間半・二時間弱でしたが、時間の長さを感じませんでした。イライラしないって、実は一番重要ですものね! 歌手はやはり高橋薫子さんがテクニックといいアピール度合いといい抜きんでていました。ルッジェーロから嘘の愛の告白受けた喜びのアリアはすばらしかったです。 それと恋人オロンテの辻さんとのやりとり(要は痴話喧嘩)が夫婦漫才みたいでテンポよくて楽しかった。 ルッジェーロの岩森さん、ラスト近く、最大の聞かせ処「ペルシアの石の洞窟には」のアジリタは少し疲れたかもしれませんが、「真実がもうわからない」「緑の野は」のじっくり聞かせるところは叙情あふれるスローバラードにのめり込みました。クレメンテとの絶妙なピアニシモのバランスもすばらしかった。 ブラダマンテの森永さん迫力あったし、オベルトの五月女さんは二曲あるうちのラスト近くのアリアでガツーンと我々にパンチ寄越してくれました。 演出とからんで。唯一男性低音、メリッソの太田さん、歌もインパクトあったが演出上のキーマンだったのでは? 今回の演出は、アルチーナの魔法にかかっている人含む魔女の虚構の世界の人は時代掛かった衣裳、現実の世界の人はブラック系の現代の洋服で魔法が解けるとみなこの格好になる。メリッソは最初から黒のTシャツ、パンツ、ブルゾンに黒のサングラス、コマンド用ブーツとハードボイルド調。ルッジェーロ奪回のために彼の恋人ブラダマンテと一緒に行動し、ルッジェーロを見つけて正気に戻したらアルチーナを殺せと剣ではなくピストルをルッジェーロに渡し、アルチーナが死ぬとこれで二人幸せになれると喜ぶブラダマンテに対しオベルトや魔法が解けた人たちとともに、次はおまえだといわんばかりにピストルを向ける。ルッジェーロをヘッドにいだく組織が活動に邪魔なヤツを消してる?実際の意図はわかりませんが、非常に興味ある面白い演出でした! アルチーナの田島さん、ちょっとノッてくるのが遅すぎで残念。 平成19年6月14日 シアターアプレにて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年07月14日 22時09分00秒
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