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カテゴリ:オペラ ライブ
マスネのオペラ、かつて新国立でピエロ・ファッジョーニ演出の再演だそうです。字幕:戸田奈津子というのも魅力でした(^-^)。そして期待どおりでした!スカンディウッツィの深みのあるバスの美声はもちろん、ウ゛ェルヌの歌に、オールドリッチの歌に魅せられました!!
三人が三人ともすばらしく大感動です。 指揮 アラン・ギンガル ドン・キショット ロベルト・スカンディウッツィ サンチョ・パンサ アラン・ウ゛ェルヌ ドゥルシネア ケイト・オールドリッチ ペドロ エレーヌ・ギルメット ガルシア キャロリーヌ・フェウ゛ル ロドリゲス サルバトーレ・ラゴネーゼ ホアン マルシャル・ドゥフォンテーヌ 藤原歌劇団合唱部 東京フィルハーモニー交響楽団 1幕35分2幕15分、25分休憩、3幕20分4幕25分5幕15分のスケジュールでしたが、時間を忘れて聞き入ってしまいました。 スカンディウッツィのキショットは、妄想にふけると笑われながら毅然と理想に燃え、慈悲をほどこす。単なる道化ではなく人間的にどんどん共感させていってしまう。ドゥルシネに振られてもしかたない、理想を貫きしあわせだったんだよと思わせてしまう。魂を揺さ振るような歌声に、聞いてよかった、一緒にキショットの人間味を感じてよかったと思いました、とにかくすばらしかった。 ウ゛ェルヌのサンチョ・パンサを忘れてはなりません。現実的な一面を持ちながら、主人を慕い思う気持ちが切々と伝わってきます。すばらしいバリトンです。 そしてオールドリッチのドゥルシネ、登場からなんなく技巧をこなし、高音からドスの効いた低音まですばらしい声です。しっかりした低域が単なるわがままお姫さまではないというアピールになり、物語にスパイスを加えていたと思います。 ギンガルは情景描写の音楽がバレエみたいなこまやかさでいいですねえ。そしてやっぱ、舞台を最大に引き立てたのはファッジョーニの演出だと思います。(もちろんそれに答えられる歌手たちであったことは当然です)とくに二幕ラストのキショットが風車に立ち向かう有名な逸話のシーンは、小さな風車を置いてライトあてて舞台後ろに大きく影を写し、舞台横から風車羽を出してぐるぐるまわしてと、キショットが立ち向かう緊張感出してました。 もちろんバレエダンサーも若手で溌剌!最後カーテンコールで登場人物の多さにびっくりしました。そしてとにかく拍手がなりやまない。よく考えたら初日ですよね、客席は二階も含め空いているとこもあったのに(台風の影響もあるでしょうが)それであの熱狂!でもわかります。こういうオペラで魂揺さ振られたんだと思います。ファッジョーニが最後大拍手で迎えられて舞台にキスしたのが印象的でした。 プログラムに江副さんとの対談が載っていた黒柳徹子さんが、同じく江副さん隣で聞いてました。中劇場というのも今回の効果高めたように感じます。 平成19年7月15日新国立中劇場にて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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