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カテゴリ:オペラ ライブ
これぞ本場のオペレッタ!テンポよく進む展開、笑いどころあふれ、聞かせどころはしっかり押さえ、実に気分よく鑑賞できました。先週のこうもりより充実。
よく考えたら、舞台場面はフィレンツェだけど、ドイツ語で歌ってセリフ言うんですよね、でも全然違和感なくイタリア気分で聞いてしまいました。スッペは学校で「軽騎兵序曲」聞いたくらいの印象しかなくて、CDを事前に何度も聞いたけど、やっぱ実演のインパクトは違います。 タイトルロールのパポウルカス、三連チャンだったそうですが、今日は最終日であったためか最初からノリノリでした。女房を寝取られる亭主どもをコテンコテンに風刺し、その急先鋒がボッカチオなのだから、男でなくメゾのズボンが歌ってこそブラック度強調だから、この本来の姿での上演は大納得、大満足です。 一幕は、その昔聞いたことある曲が続きます、でも私が今日一番感動したのは三幕のボッカチオとフィアメッタの二重唱。これ女声二人でこそ映えますね~サザランドとホーンで聞いたら最高だろうなぁという愛の語らい。事前に二番はイタリア語で歌っているという情報で、そういうふうに聞くと私のつたない語学力でもドイツ語とイタリア語の発音の違いくらいは聞き取れました。まさにイタリア的愛の香りに酔い痴れました。 歌手みんな良かったです。芸達者、歌達者、これぞオペレッタという楽しい展開です。とくに男声陣、パレルモ王子といい寝取られ三人組といい、ボケ振り最高! なんとこうもり演出のツェドニクが、ランベルトゥッチョ役で出て、歌まで歌ってるんです!楽しかった! 合唱団・オケは引き続き非常に充実、采配奮ったトマシェックは楽しい雰囲気出してくれて最高です。 パレルモ王子がフィレンツェの公爵令嬢(隠し子)フィアメッタと結婚を命じられたことを、対抗するための関係強化と言ったことに、当時の政治情勢風刺感じます。演出もよく見ると細かいところにきわどいエロスがちりばめられてます。スパイスがあるからこそ喜歌劇はおもしろいと実感しました。 指揮・合唱監督 ミヒャエル・トマシェック 演出 ヘルムート・ローナー ジョヴァンニ・ボッカチオ アンティゴネ・パポウルカス ベアトリーチェ エリーザベト・フレヒル イザベラ ウルリケ・ピヒラー=シュテファン ペロネラ ジークフリット・マルティッケ フィアメッタ ジェニファー・オローリン ピエトロ ヴォルフガング・グラッチュマイヤー スカルツァ カルロ・ハルトマン ロッテリンギ クルト・シュライブマイヤー ランベルトゥッチョ ハインツ・ツェドニク レオネット トーマス・ジクヴァルト 見知らぬ男に変装した公爵・家令 マティアス・ハウスマン ケッコ アイナー・Th.グートムントソン ウィーンフォルクスオーパー管弦楽団・合唱団 平成20年6月1日 東京文化会館 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年06月03日 22時01分03秒
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