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カテゴリ:オペラ ライブ
久々楽しめた舞台でした。歌手全員聞きごたえあり、そしてなんといっても、緩急つけながらテンポにのった音運びがお見事です!本当に満足しました。
今回は通常のウィーン版(5月に横浜で聞きました)ではなく、ナポリ初演版(正確には1幕は異版だけど2幕は一部差し替え)ということだそうで、端的に言うとウィーン版は秘密結婚してしまったカロリーナが主役だけど、ナポリ初演版はその姉で、婚約者が妹を見初めてしまって怒ったり画策したりするエリゼッタが主役となっている点だそうです。そのためアリアもエリゼッタのために3曲追加(1幕挿入のアリアなど超高難度!)されているそうです。 学術的な見地は専門の方におまかせして、聞いた感想は・・ とにかくモーツァルトとロッシーニをあわせたような喜劇が、テンポよくポンポン進み、本当に楽しかったです。 短期間の校訂だったそうですが、指揮のヴィート・クレメンテの読み込みがすばらしいですね!演目の魅力のスピード感をメリハリ付けてすばらしい出来に仕上げた思います。 それに答えた歌手とオケ、チェンバロがまたイイ! 日本のクラシックミュージシャンってすごいレベルなんだなぁと、改めて感じました。 歌手がみんないいってなかなかないですよね~~とくに連日出演になった末吉さん、これでもかのアジリタ続きで、まるでアルペジオの音階みたいな1幕高難度アリアを見事にこなしてました。拍手鳴り止まずです。 みんなコミカルな演技も出来ていたというのが、かなり大きいと思います。 チェンバロもアドリブ入っていたような?オケの的確さとともに、盛り上げます。 舞台は三面に分けた回り舞台で、幕中にころころかわる場を端的に表わしていました。 ぜひ再演見てみたいし、お薦めです。 指揮 ヴィート・クレメンテ 演出 伊藤隆浩 エリゼッタ 末吉朋子 カロリーナ 吉原圭子 フイダールマ 諸田広美 ジェローニモ 大澤恒夫 ロビンソン 岡元敦司 パオリーノ 行天祥晃 東京室内歌劇場アンサンブル チェンバロ 久保晃子 平成20年10月5日 東京芸術劇場中ホール お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年10月05日 18時01分55秒
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