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カテゴリ:オペラ ライブ
終わったとき体中が興奮で痺れました、「感動した」としか言えない、迫力も、レベルも、超すばらしかった、大満足の公演です!!
ゼッダの緊張感持続しながらテンポよく進む音の世界に聞き入ってしまい、お会いした方とも「本当に昨日と同じオケと合唱なんですかね?」と思わず話してしまいました。 本領発揮ですね、本当にすばらしい音作りでした。 歌手がまたよかった! 私はフェニーチェでのライブDVDの「ハッビーエンド版(アンナとカルボが結婚する)」で予習したのですが、今回の悲劇版(アンナが最後に自決する)での、とくにアンナの存在感の大きさに衝撃うけました(その分カルボの存在感がなくなっていることにもビックリです)。これ、「マホメット2世」でなく「アンナ」ですよ!! ラストフィナーレ、アジリタ続きのアリアをはじめ、全編のアジリタだらけのアンナをみごと歌いこなしたマリーナ・レベカは本当にすばらしい(ブレスがぜんぜんわからないんです!)、カーテンコール大喝采で、本人もうれしそうに答えていました。充実感だったのでしょう。 声が細そうだけど芯を感じて、そしてオーチャードの広い空間に響き渡るんですよね~ああこれがロッシーニのソブラノなんだ!と実感、感動して聞き入りました。 そして、忘れてならないパオロ・エリッソのフランチェスコ・メーリ!評判どおりの力強く響き渡る声には、第一声から聞き入りました。おまけによく聞くと、ハイCがちょこちょこ入ってるんですよね!難なく歌っているんです。もお圧巻。 今回のこの演目の大成功は、ゼッダ指揮とともに、この二人が出演できたからでしょうね。 レベカ&メーリのパワーに隠れてしまった形になりましたが、タイトルロールのロレンツォ・レガッツォ、今回不調とかの噂ありましたが、そんなことないです、きちんと押さえていました。 カルボが悲劇版では存在感が薄いとは言え、ズボン役でしかも将軍なのですから、2幕のアリアなぞ、アップダウン激しい曲奏なので、アーダー・アレヴィには高音の響きだけでなく中低音もドス聞かせてほしかったなあとは思います。でもアンナのマリーナ・レベカとのデュエットは声質ぴったりで、うっとりするようなきれいな響きでした。 場面転換ごとにセット入れ替えで幕がしまるのですが、事前に言われていたようなプッツン途切れるような感じは全くなし。ゼッダは少し間を置いただけでシンフォニア演奏始めるなど、この辺の進行もきちんと考えて振ってます、畏れ入ります。 昨日のオテッロの、私が「70年代に描いた未来みたいな」と評したセットは確かに発想として面白かったですが、壁から前に迫り出してくる箱に入って動かず歌う合唱や、青い壁のセットだけで非常に狭い空間(たとえるなら、宇宙船のなかでの未来人のお芝居みたいな印象)の斬新さはともかく、今日のようにみんな動いて歌うほうがやっぱ躍動感あふれてよかったです。 本当に、日本で味わえて幸せな演目でした。 指揮 アルベルト・ゼッダ 演出 ミヒャエル・ハンペ パオロ・エリッソ(テノール) フランチェスコ・メーリ アンナ(ソプラノ) マリーナ・レベカ カルボ(メゾソプラノ) アーダー・アレヴィ コンドゥルミエーロ(テノール) エンリーコ・イヴィッリア マホメット2世(バス) ロレンツォ・レガッツォ セリモ(テノール) コジモ・パノッツォ ボルツァーノ・トレント・ハイドン・オーケストラ プラハ室内合唱団 平成20年11月23日 Bunkamuraオーチャードホール お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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