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2008年12月07日
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カテゴリ:オペラ ライブ
荘厳かつ躍動感あふれる16人の合唱と、楽曲を重々しくせずテンポよく進ませるオリジナル楽器の管弦楽に、深い感銘を得ました。

きちんと楽曲を理解して、きちんと采配するという基本の典型だと思います。
バロック合唱の響きがホールの特性にマッチングして(このホールがバロックの響きがこんなに映えるところだったのだというのは発見でした)ますます効果あげて、すばらしかったです!


このオラトリオは、英語というのもまず新鮮(でも18世紀の英語だから、難しい・・)。またソロや二重唱から合唱につながるパターンが多く、それだけ合唱の印象が大きくなります。
アリアもA―B―A'スタイルのダ・カーポ・アリアが少なく、そのためバロックオペラのいわゆるアジリタのテクニックより、カンタータのように抒情的に声がきれいに響き渡る人を基準にソロを選んでいるような感じがしました。
たしかに女声のデュエット、とくに3幕フィナーレ前の「甘い平和よ」は、桃源郷に誘われるような温かい気持ちになりました。

テノールの櫻田さんは四人のソロで抜きんでていました。迫力もアジリタも抒情性もいかんなく発揮、2幕の再出撃を命じる「召集!銀のラッパを吹きならせ」から合唱へ連結する部分の迫力はすごかった。

やっぱ印象のこるのは合唱です。教会で聞いている気分になりました。
3幕中ほどの「見よ、勝利の英雄が還る!」は、大相撲とかの表彰式で必ずバックに流れる、だれもが知っている“あの”メロディなのですが、管弦楽と合唱の見事な調和に、特に感銘受けました。

勝利に導いた英雄の凱旋を讃えてるから、表彰式のバックなんですね~初めて知りました。


オリジナル楽器だから、木管ってほんとに木なんですね!トランペットも含めてバルブついてないんではないでしょうか?そういった楽器で演奏してしまうことにもビックリです。


なかなか接する機会ないバロックオペラに触れて幸せです。
入り口で配っているプログラムに、英語の歌詞が載っていたのも、(むずかしい18世紀の英語でも)なんとなくニュアンスわかって有意義です。
バッハ・コレギウム・ジャパンは初めてだったのですが、評判どおりすばらしいですね。オラトリオやオペラだけでなく、またぜひ聞きに行きたいです。



指揮 鈴木 雅明
合唱と管弦楽 バッハ・コレギウム・ジャパン

ユダス・マカベウス(テノール) 櫻田亮
イスラエルの女(ソプラノ) 柏原奈穂
イスラエルの男(メゾソプラノ) マリアンネ・ベアーテ・キーラント
シモン(バス) 萩原潤
使者 青木洋也・渡辺祐介
ユーボレムス 浦野智行

平成20年12月7日 東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアルにて





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Last updated  2008年12月07日 19時53分29秒
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