たくＨＡＵＳＥＳ

今日のカサロヴァ絶好調、出だしから初日とまったく違いました、ここ数年で私が聞いたカサロヴァの中でベストになるのでは？すばらしかったです！！

初日で感じた絞りだすような歌い方が一切ないです。冒頭からエンジン全開。あれだけノリノリで歌って、しかもまったくブレないアジリタされたら、もうなんも言うことなし。

おまけに、彼女はドレスでの歩き方が本当に美しいのです、まさにスーッと滑るように移動するのです。

歌がノッテいると、よく言われる暗めでドスが効いて・・という声質もまったく気になりません。所作の美しさと相まって、私はノックダウンされてしまいました。

初日はやっぱみなさん緊張していたのですね～堅さが取れて、とてもイイ意味でリラックスして歌われているのがよくわかります。

デ・カンディアのダンディーニが、悪のりにならないお茶目な感じをバンバン出して盛り上げます。

デ・シモーネのマニフィコも、初日よりさらにイイ味だしてます。

グロイスベックのアリドーロは相変わらず深みあっていいですね～。

シラグーザは噂どおり、ラミーロ王子のアリアのカバレッタ一回アンコールしてくれました、割れんばかりの拍手です。今日はハイCをとにかくこれでもか！と伸ばしてくれました。

一週間で４回と、かなりハードな公演スケジュールなのに、伸びやかでしなやかな声はそのまま、まったくお疲れ見えません、すごいですね！旬の声をとにかく堪能しました。

サイラスの指揮は、初日に比べるとずいぶんテンポづいてきて、ロッシーニの楽しい雰囲気を醸し出してきました。
最終日までにどういうロッシーニ作りをしてくれるのか、楽しみです！

一回はイイ席で見たい！ということで今日は二階二列目のまん真ん中、舞台の奥まで見通せたし、イイ音楽でイイ気分味わいました。

最終日もう１回聞きに行きます！

平成21年6月14日 新国立劇場オペラハウスにて