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カテゴリ:オペラ ライブ
イタリア大統領夫妻が来日し公演最終日に来るという噂はきいてましたが、3幕から天皇陛下皇后陛下もご一緒に観覧されました。
でも、やっぱ連チャンの低音陣は相当お疲れのようでした。 ルネ・パーペの「一人寂しく眠ろう」はやっぱ土日のほうが深味ありました。 ダリボール・イェニスも、3幕死の場面、最後の気合いでかなり張り切って歌っしまい、死の間際にしてはやっぱ元気すぎに感じてしまいました。 アンナ・スミルノヴァは3幕「呪わしき美貌」は気炎あげて歌い切りました。
しかし・・・1幕はじまったときは、今日いったいどうなるの?と素人のわたしでも感じる出来。やっぱご臨席の効果でなんとか頑張れたようです。
今回ドン・カルロ公演3回を、3階左翼、1階前方、5階左翼という席で聞いたのですが、本日の5階席の響きに、色々な方がおっしゃってる不満をいくつか私なりに認識できました。 下の方ではあまり感じなかったのですが、確かにガッテイのオケって低音楽器(ヴィオラとかチェロ)や低音域を非常に鮮明に認識します。 ガッテイは、細かいとこまで指示出さず、基本路線だけ示して、あとは各自自由に!というスタイルの音作りなのじゃないのかなぁと想像します。 相乗効果が期待できる反面、みんなが各自の個性や主張をしないと、アピールを感じなくなってしまう。 もちろん、ガッテイが相手にするのですから、個性豊かな面々がそろっているのに決まってますが、今日のように、特に歌手の入れ代わりや体調の波が大きいと、協調効果出すのが難しいのかなぁと感じました。 低音強調というのも、個性強調の相乗効果があってこそ効果的なのかなぁとも感じました。 でも、音楽だけでなく、今はカリスマリーダーが「こうしろ!」でみんな有無言わずついていく時代じゃないんですから、そういう意味では今の指揮者なのに、いいとこが今日はうまく出なかったのでは?という残念な気がします。
-------------------------------------------------------------- ミラノ・スカラ座 2009年日本公演 指揮:ダニエレ・ガッティ 演出・舞台装置:シュテファン・ブラウンシュヴァイク
ドン・カルロ:ラモン・ヴァルガス ロドリーゴ:ダリボール・イェニス 宗教裁判長:アナトーリ・コチェルガ 修道士:ガボール・ブレッツ エリザベッタ:ミカエラ・カロージ エボリ公女:アンナ・スミルノヴァ テバルド:イレーナ・ベスパロヴァイテ レルマ伯爵:キ・ヒュン・キム 国王の布告者:カルロ・ボージ 天の声:ユリア・ボルヒェルト フランドルの6人の使者:
【第1幕】 15:00 - 16:15
-------------------------------------------------------------- 平成21年9月17日 東京文化会館にて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年09月17日 22時55分35秒
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