|
カテゴリ:オペラ ライブ
二つとも「恋への未練」が題材ながら、片方は重苦しく、片方は幸せな気分にさせてくれる、両極端演目。
プーランク作曲「声」 モノオペラで松本美和子さんが1人で1時間近く電話のやりとりで恋人にすがってました。
マスネ作曲「マノンの肖像」 「マノン」の後日談の小オペラ。 デ・グリューは失ったマノンに未練たらたらで、そっとマノンの肖像を見ては思いに耽っている。 彼が育てているモルセール子爵ジャン(メゾのズボン役)がオロールと結婚したいと願うが、デ・グリューは自分の二の舞をさせまいとかたくなで、友人のティベルジュが説得しても、身分違いの恋愛を認めない。 3人は、デ・グリューが木箱に隠してあるマノンの肖像画を偶然見つける。そこでティベルジュが一計を案じ、オロールに肖像画のマノンと同じ扮装をさせ、恋愛讃歌をデ・グリューの前で歌わせる。一瞬マノンの幻かと驚くデ・グリュー。彼女の歌で頑なな心が和み、ジャンとオロールの結婚を許す。 オロールは実はマノンの姪であったのだ!ティベルジュが彼女の父(マノンの兄レスコー)に依頼されてオロールを引き取り育てていたのでした。 幸せな気分に包まれる中、マノンのガヴォットがハープで奏でられ幕となる。 騎士デ・グリュー 三塚至 単純なストーリーゆえ、とにかく幸せな気分にしてくれました。ああよかった、というか、ホッとした気分です。 特にオロールの吉原圭子さんの明るいコロラトゥーラが大変瑞々しくて、本当に幸せな気分にしてくれました。 ティベルジュのいたずらっぽい明るい感じ、デ・グリューのネガティブだが純粋な感じ、ジャンの誠実で若々しい感じと、みな的確に表現してまさにコントラストがみごとです。 小品だけど聞き応えありました。
平成21年10月10日 新国立劇場 小劇場にて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年10月10日 22時50分10秒
コメント(0) | コメントを書く
[オペラ ライブ] カテゴリの最新記事
|