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2009年10月11日
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カテゴリ:オペラ ライブ

大山亜紀子さんの蝶々さんは、本当に美しかった!すばらしかったです!

控えめで感情を抑えるからこそ感じる情熱、純粋さ、そして意志の強さ。すべて感じる蝶々さんです。

なんといっても、所作が美しい!畳を滑るようにすり足で歩く、お辞儀の仕方、物を手渡すときの気遣い。着物を着ているわけですが、本当にひとつひとつのショットが映えるようです。
そして遠くを見るまなざしに感じる情熱。
時代劇と現代劇がまさに今にアレンジされたような美しさとアピールでした。

出ずっぱりの蝶々さん、声がまったく疲れません。最初からフル全開で最後まで維持したのもすごいです。
「ある晴れた日に」は自分の思いを直に出すのではなく、感情をあらわにしないからこその情熱と信じる意志の強さを感じました。私にとっては目から鱗が落ちる歌唱で、素晴らしかったです。


演出は、以前も見たことあるのですが、バックに屏風の風景画並べ、枝下桜が庭に咲き誇り、また日本画の草花が床にも描かれ、日本の美を大変うまく利用し、とても素敵でした。
とくに障子の使い方がとてもうまい。まさに遮断と解放という特性、そしてライティングの光と影を使いこなしていました。

時代劇を感じる演出。歌手の方のメイクも目張りバッチリでしたし。

最後、蝶々さんは屏風の陰でなく、結婚衣装の打ち掛けを羽織って後向きに座り、(舞台の後ろを向いて)前に臥し、紙吹雪きが舞う中で大往生となりました。ここは好き嫌い別れるでしょうが、私は今回の時代劇ナイズされた演出のラストにふさわしかったと思います。そして、時代劇設定の中、単に堪え忍ぶのではなく自己主張をした蝶々さんがとても現代的で共感しました。


蝶々さんだけでなく、スズキの山下さんやシャープレスの直野さんは、ふたりとも主人公二人を見つめやるせない感情を非常に繊細な表現で盛り上げていました。


樋口さんは最初から声量たっぷり、聞かせるだけでなく、思慮に欠けるピンカートンをも表してよかった。


デラコートの指揮は、過剰な抑揚付けず、まさに「抑えた中の熱い思い」を感じる音運びでした。

 

指揮  ジャック・デラコート
演出  栗山昌良

蝶々さん  大山亜紀子
スズキ  山下牧子
ケート  渡邊史
ピンカートン  樋口達哉
シャープレス  直野資
ゴロー  近藤政伸
ヤマドリ公爵  鹿野由之
ボンゾ  佐藤泰弘
神官  大塚博章

二期会合唱団
読売日本交響楽団


平成21年10月11日 東京文化会館にて






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Last updated  2009年10月11日 18時36分44秒
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