3幕を2部形式で上演しましたが、後半の方にグイとした盛り上がりを感じました。
それにしても、16人の修道女がつぎつぎギロチンにかけられて倒れるフィナーレはかなり衝撃的です。
ストーリーも曲調も、かなり重たく暗いのに、ストーリーに引き込まれたのは、コンスタンス役の大貫さんの、まさに役設定どおりの明るい歌声があったからだと思います。
フランス・オペラの通常のイメージに比べて、相当体力使っていると思いますが、疲弊することなく、ずっと一貫して響いていて存在をアピールしていたのは、すばらしいです。
ブランシュ役の佐藤さんはじめ、修道院長・シスター役の方々もすばらしい歌声でフランス革命時の世相と思いを訴えかけてきて、オペラの世界に引き込まれました。
ギンガルの指揮、最初はとても単調なテンポに感じましたが、後半はリズムに乗り、テンポ良く進んでいって、聞くのが楽になりました。
場数が多くて、都度遮断幕が降りて、場面セット移動ですが、とてもスムーズに音楽が進んで、プツプツ途切れてしまうことなく見て聞くことができたのは、本当に良かったです。
今日は体調いまいちだったんで、もっと万全な体調のときにもう一度じっくり聞いてみたいです。
第1部 1幕1場~2幕2場(80分)
休憩(20分)
第2部 2幕幕間劇2~3幕4場(70分)
指揮 アラン・ギンガル
演出 松本重孝
ド・ラ・フォルス侯爵 三浦克次
ブランシュ・ド・ラ・フォルス 佐藤亜希子
騎士フォルス 小山陽二郎
クロワシー修道院長 郡 愛子
リドワーヌ修道院長 本宮寛子
マザー・マリー 牧野真由美
コンスタンス修道女 大貫裕子
マザー・ジャンヌ 二渡加津子
マティルド修道女 松浦 麗
司祭 所谷直生
第1の人民委員 川久保博史
第2の人民委員 清水良一
ジャヴリノ(医師) 柿沼伸美
役人 羽渕浩樹
ティエリー/看守 坂本伸司
マザー・ジェラール 家田紀子
クレール修道女 吉村恵
アントワーヌ修道女 立川かずさ
カトリーヌ修道女 清水理恵
フェリシティ修道女 村瀬美和
ジェルトリュード修道女 安達さおり
アリース修道女 宮本彩音
ヴァランティーヌ修道女 渡辺ローザ
アン修道女 吉田郁恵
マルタ修道女 山崎知子
シャルレ修道女 但馬由香
東京フィルハーモニー交響楽団
藤原歌劇団合唱部
平成22年2月7日 東京文化会館にて