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カテゴリ:オペラ ライブ
うわぁやっぱすごかった、感動しました!そして全員が格好よかった!
そしてやっぱ今回のメインはブリュンヒルデ役のイレーネ・テオリンです。 2幕ラストで、ハーゲンやグンターとジークフリート殺害を計画するとき、裏切りに対する猛烈な怒りを表していましたが、3幕「ブリュンヒルデの自己犠牲」では、まさに歌詞のとおり「悟り」の境地で、人間の格があがって、意志の強さに尊厳さが加わり、対比が見事です! ズット強靱なフォルテで突っ走っていたのに、表情豊かに落ち着いて思い入れこめて歌うさまに、聴衆全員がオペラグラスで何度も確かめながら聞き入っていました。 長丁場(休憩が45分づつ2回あるとはいえ、6時間ですから!)に対応だけでなく、いろいろな表情で歌いこなすのは本当にすばらしいです。
ハーゲン役のダニエル・スメギ、主役二人より拍手は少なかったけど、私はかなり感銘受けました。ずっとでずっぱりで、悪役キャラも必要な役どころ、じつにうまくアピールして立ち回ってました。
指揮のエッティンガーには、噂どおり大きなブーも聞こえましたが、やっぱブラヴォの方が多かった。きびきびしてないという声があるようですが、わたしはこんな長い時間を退屈させずに音作りしていくのは、並大抵じゃない、すばらしい振りだと感じます。
でも、1幕2時間はさすがに疲れました、うつらうつらで、きちんと聞き出したのはグートルーネがジークフリートに忘れ薬飲ませる辺りからです(笑)。でも2・3幕は聞き入ってしまいました。
おもちゃの馬のグラーネとか、家のセットとか、正直チャチイと感じたものもありますが、全体的な流れの演出や、映画の編集仕立てという設定も、映像と相まって、特徴つかんでわかりやすかったです。
ラスト、画像で川底を水の精たちが泳ぎ、ピース型の指環を最後にはめ込んで終了というのも、これで元に戻ったんだという納得感があってよいです。
時間の長さに当初ビビりましたが、終わったら、ああ聞いて(見て)良かったと満たされた思いです。
【指 揮】ダン・エッティンガー <初演スタッフ>
【合 唱】新国立劇場合唱団
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Last updated
2010年03月27日 23時25分53秒
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