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カテゴリ:オペラ ライブ
ナタリー・デセイ渾身のヴィオレッタ、すばらしかったです!! 1幕からずっと出ずっぱりなのに、抑えたりとかせず、ペース続けていくのですからすごいです。 そして、あいかわらずその時その時の感情にさぁーっと入り込み、真実味凝らして訴えかけてくるのです。細かな感情の移ろいがビンビン伝わってくるのですから、こちらもグイグイ引き込まれていきます。 デセイは、歌の表現だけでなく、オペラグラスで見る表情も、その場の役どころと完全に一致して見せてくるのが、やはり魅力です。
2幕登場の、あまりにも居丈高さ、そしてヴィオレッタの気持ちを知り、理解をしていく。その理解は決して階級の下の者への慰みではなく、人間として敬意を払っている。しかし、人間臭くなりすぎることなく、あくまで貴族の誇りは持ち、つまりヴィオレッタへの敬意が自身の誇り高さや高貴さをかえって引き立たせる。 すばらしい役作りです。
マエストロ・ノセダは、ラ・ボエームの時よりオケを裏方に徹しさせていました。弦だけでなく、木管や金管もなんと心地いいことか。1幕ヴィオレッタのアリアに流れるクラリネットは本当に美しかった。
感動というのは、ある種の緊張をともなうものなのかも。今回はとにかく心地よかった。 マエストロ・ノセダの音楽を感じることができたような気がします。
トリノ王立歌劇場管弦楽団・合唱団
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