ひさびさ心地いい余韻に浸ってます!
とにかくディアナ・ダムラウがすばらしい!
一幕フィナーレデュエット「そよ風にのって」にはいるさいのソットヴォーチェにゾクゾクしました。
狂乱の場でも、正気と錯乱の交互をたくみに表現してました、ひさびさストレス発散になる歌です。
グラスハーモニカがバックにながれ、幻想的な雰囲気を醸し出します。
エドガルドのアレクセイ・ドルゴフはこの公演にのみ、ジョセフ・カレーヤのかわりにきました。非常に伸びやかで正統派の若手リリコという感じ。これからも楽しみです。
脇のメンバーが、さすがと思える芸達者そろい、とくにエンリーコのジェリコ・ルチッチが、尊大な当主にぴったりの威厳ある声で、最初からとばしてポイント抑えてました。
ライモンドのイルダール・アブドラザコフも、話の流れにうまくのってました。
ジャナンドレア・ノセダの指揮は、2幕1場や3幕1場の、展開に必要だけど盛り上がりにかける場面も、だらだらすることなくテンポよく進め、まったく退屈しなかった。すばらしいです。
さすが、多少の出演者変更ではゆるがない、メットの底力見ました。
すばらしい公演でした。
指揮 ジャナンドレア・ノセダ
演出 メアリー・ジマーマン
ノルマンノ エドゥアルド・ヴァルデス
エンリーコ ジェリコ・ルチッチ
ライモンド イルダール・アブドラザコフ
ルチア ディアナ・ダムラウ
アリーサ テオドラ・ハンスローヴェ
エドガルド アレクセイ・ドルゴフ
アルトゥーロ マシュー・プレンク
フルート・ソロ ステファン・ラーグナー・ヒェスクルドソン
ハープ 安楽真理子
グラス・ハーモニカ・ソロ チェチーリア・ブラウアー
メトロポリタン歌劇場オーケストラ、合唱団
平成23年6月12日 東京文化会館大ホールにて