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カテゴリ:オペラ ライブ
『ザ・イタリアオペラ』でした、わくわくしながら聞きました、大興奮でした!
エルヴィーラに恋する3人のうち、パッと見は、ロベルト・フロンターリ演じる国王ドン・カルロ役が一番女好きっぽいのですがしかし歌は、バリトンの甘さより、威厳と自信にあふれてます。特に3幕フィナーレの神聖ローマ皇帝に選ばれた際の力強さは際立っていた。
フルラネットのバスが、深く重厚だけでなく、甘さを感じるのが非常に大きい。 1幕カヴァティーナ、カヴァレッタからもう引き込まれて聞き入ってしまいます。自身の立場上(政治上)の国王への忠誠心、そして最後は結婚するエルヴィーラとエルナーニを死に追い込んでしまう執拗さ残忍さ。年を取って節度がある分、それらにいちいち悩む。でもエルヴィーラへの恋心は終始一貫変わらずなんですよね~わたしは結構複雑キャラに感じました。そしてそれを、(プログラムのインタビューでは)性格は単純と割り切って歌って表現してしまうフルラネットに、本当に感銘受けました。 シルヴァがいるからこそのストーリー展開と実感です。もちろん、カーテンコールも、リチートラの不幸で急遽来てくれたロベルト・アロニカを上回る一番の大拍手大歓声を浴びて本当にうれしそうでした。
役に合った人をよく急遽探せたもんです!
プリマドンナ・オペラじゃなく、音楽的にもソプラノに派手さがないから、ディミトラ・テオドッシュウがいまいち目立つ役でなかったのが、ひさびさ聞けたのに残念。
指揮のレナート・パルンボは、テンポよくかつ情熱的に、たいへん聞き応えある音作りでした。昨日の清教徒と同じオケ?と感じるくらいドラマティックな奏で、すばらしかった。
カーテンコールが延々続いたのは、イタリアオペラの神髄に触れたとみんなが感じたからではないでしょうか。
エルナーニ ロベルト・アロニカ
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