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2011年10月10日
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カテゴリ:オペラ ライブ
ずっとやさしく流れるケント・ナガノですが、最後は愛と再生の希望をアピールして締めました。


いろいろ出ているブログコメントを噛み締めながらの舞台であったことは事実。



でもやっぱダニエラ・ファリーはすごいです。みごとツェルビネッタのセックス・アピールを表現してます。

「偉大なる王女様」の長大なアリアを、わたし結構退屈すること多いのですが、ショートパンツ一丁のマッチョな男を手玉にとる演出が、ますます彼女の魅力をアップさせます。

もちろん、歌も、大音響ではないけど隅々響き渡るコロラトゥーラで、コケティッシュな魅力ともマッチしてました、感動です。



アドリエンヌ・ピアチェンカは、美しい声だけど、演出に活かされたファリーと逆に、演出に負けてしまった感じです。

予想外に普通だった「すべてが清らかな国がある」。

フィナーレ二重唱も、舞台バック全面を白くライトアップする演出で、オケも愛と希望を盛り上げて奏でているのですから、私は彼女にはもっとドラマティックにアピールしてほしかったです。

非常に美しい声で愛と生を歌っていただけに、とても残念です。




ナクソス島のアリアドネは、わたしにとっては、ストーリーがプツンと途切れるような感じで、イマイチのめり込めない作品でした。カーセンの演出は、それを私にとってうまく補って伝えてくれます、それに接したことも発見と感動でした。



オケメンバーも舞台にあがる恒例の楽日カーテンコールの中、「実現をありがとう」「変わらぬ友情を」の垂れ幕が出ていました。
今回観覧した人全員の気持ちだと思いました。





指揮:ケント・ナガノ

演出 :ロバート・カーセン


美術 ペーター・パプスト
衣裳 ファルク・バウアー
照明 マンフレート・フォスs
振付 マルコ・サンティ


執事長:ヨハネス・クラマ
音楽教師 マーティン・ガントナー
作曲家 アリス・クート
バッカス / テノール歌手 ロバート・ディーン・スミス
士官 ケネス・ロバーソン
舞踊教師 トーマス・ブロンデル
かつら師 ペーター・マザラン
下僕 タレク・ナズミ
ツェルビネッタ ダニエラ・ファリー
アリアドネ / プリマドンナ アドリエンヌ・ピエチョンカ
ハルレキン ニコライ・ボルチェフ
スカラムッチョ  ウルリヒ・レス
トルファディン スティーヴン・ヒュームズ
ブリゲッラ ジェフリー・ベーレンス
水の精 中村恵理
木の精 オッカ・フォン・ダメラウ
山びこ アンナ・ヴィロフランスキー

バイエルン国立管弦楽団


◆上演時間◆

プロローグ、第1幕  Prologue, Act 1  15:00 - 17:20

2011(平成23)年10月10日 東京文化会館大ホールにて





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Last updated  2011年10月10日 20時04分17秒
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