ロッシーニやドニゼッティやバロックやいろいろな要素を感じる、小洒落た舞台でした、本当に楽しかった!
なんといってもオケの繊細さです。
序曲で、先週の「こうもり」同様、あっなにか始まるという期待でウキウキさせてくれます。この、弦が鳴りはじめただけで、とりこにしてしまうというのは、さすがだし、真似できないですね。
2幕でのフルート氏とフルート夫人のバックに流れるバイオリンソロがこれまたよかった。
一見ドタバタっぽいですが、実は実力者揃いが歌っているということも、単に楽しいだけで終わらない理由だと思います。
主役サー・ジョン・ファルスタッフのバスのフランツ・ハヴラタの低音まできれいに響き渡る音域の広さは圧巻です。
フルート夫人のジェニファー・オローリンはコララトゥーラオンパレードです、すごいです。
急遽交替になった、アンナのアーニャ=ニーナ・バールマンも、若々しい女の子を演じてました。
他の歌手もよかった。
こうもりにつづいてウィーンの薫りを十分堪能しました。
指揮 サッシャ・ゲッツェル
演出 アルフレート・キルヒナー
合唱指揮 ミヒャエル・トマシェック
ファルスタッフ フランツ・ハヴラタ
フルート氏 モルテン・フランク・ラーセン
ライヒ氏 マルティン・ヴィンクラー
フェントン ダニエル・ベーレ
シュぺ-ルリヒ ジェフリー・トレガンツァ
カーユス マルコ・ディ・サピア
フルート夫人 ジェニファー・オローリン
ライヒ夫人 アレクサンドラ・クルーゼ
アンナ アニヤ=ニーナ・バールマン
給仕 フランツ・ズーラーダ
野ウサギ フロレンティーナ・クビツェク
ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団
ウィーン・フォルクスオーパー合唱団
ウィーン国立バレエ団
第1幕 15:00-16:25
第2幕 16:45-17:55
2012(平成24)年5月20日 東京文化会館大ホール