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カテゴリ:オペラ ライブ
やっぱグルベローヴァすっげぇわ!感服しました。
共演陣のすばらしさ、チーム力のすごさは、さすがウィーン! このオペラ、特に1幕は場数が多くて、そのたび設定や歌手が入れ代わりで、(わたしは)どうしても集中力途切れてしまいがちです。ピドは非常にうまく運んでいたと思います。 グルベローヴァさま、もうすごいとしか言えません。 去年のロベルト・デヴリューの、役柄を超越した圧倒的存在感を見ただけに、歌唱的にはより技巧が多いアンナ・ボレーナは本当に歌い切れるのかなぁと思っていたのは事実。 素人の浅はかさな考えでした。 ディーバさまにたいへん失礼であったと反省。 超高音もアジリタも、目の前に迫ってきます。 CD聞いているみたいな完璧さです。それに直に聞く凄味が加わって、こんな経験できることに感謝。 グルベローヴァ、いちいちコメントなんかいりません、とにかく全部を受けとめて、体中心の奥底まで声の振動響き渡りました。 とくに、有名なAl dolce guidami「わたしの生まれたあのお城につれていって」は、もうすばらしいとしか言えない。桃源郷に誘われた心地です。 そしてcoppia iniquaラストで3点Esをこれでもかと引っ張って、もう言うことなし。 オペラグラスで覗いた表情が真に迫っていました。 さすがウィーン、共演陣すばらしかった。 まずはジョヴァンナ・シーモアのソニア・ガナッシ。2幕のアンナとの二重唱は本当によかった。 歌唱的には去年より存在感ありました。 エンリーコ8世のルカ・ピサローニは物憂げなバスをずっと響かせてよかった。 今回オススメはスメトンのエリザベス・クールマンです。 澄んだ歌声がたいへん印象的です。 グルベローヴァの最後の思いに、ウィーンのチーム力が加わって、本当にすばらしい舞台でした。 直後から会場全員スタンディングオベーション、みんな帰らず20分つづいたのは、グルベローヴァへの日本最後のはなむけだけでは、ありません! ガエターノ・ドニゼッティ作曲「アンナ・ボレーナ」 指揮 エヴェリーノ・ピド 演出 エリック・ジェノヴェーゼ 美術 ジャック・ガーベル、クレア・スターンバーグ 衣裳 ルイザ・スピナテッリ 照明 ベルトラン・クールデル 合唱監督 トーマス・ラング エンリーコ8世 ルカ・ピサローニ アンナ・ボレーナ エディタ・グルベローヴァ ジョヴァンナ・シーモア ソニア・ガナッシ リッカルド・パーシー卿 シャルヴァ・ムケリア ロシュフォール卿 ダン・ポール・ドゥミトレスク スメトン エリザベス・クールマン ハーヴェイ カルロス・オスナ ウィーン国立歌劇場管弦楽団 ウィーン国立歌劇場合唱団 ウィーン国立歌劇場舞台上オーケストラ 全2幕 第1幕15:00 - 16:35 第2幕17:00 - 18:30 2012(平成24)年10月27日(土) 東京文化会館大ホールにて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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