やっぱデセイの狂乱はすさまじいです。
今日はグラスハーモニカで、幻想的な雰囲気になり、テンションアップ。
デセイの歌は、絵が情景が見えます。
音楽だけど、耳からだけでなく視覚的な印象を与えてくれる不思議さが、わたしがデセイにのめり込む理由のひとつです。
細かいこと言えば、そりゃでてきます。
直前のエドガルド変更で、私の大好きな場面の、泉の場の二重唱の、探り探りな感じや、ゲルギエフの指揮がやたらせかせかしてるとか。(このあとサイン会もあったみたいだし、開演が押したんで21時40分終演予定が50分になりますとなんどもアナウンス入った・・・)
でも全員スタンディングで何度も呼び寄せてカーテンコールしたことに、わたしは大部分の人の正直な感想があると思います。
強烈なブーがいました。出演者もコーラスも全員譜面見ていたからですかね~わたしはその点はあまり気にしないので。
正直、今日のデセイは「香炉はくゆり」で超高音ださなかったし、ちょっと咳き込んで「苦い涙」に入りましたから、体調悪かったんだと思います。
それでもあの臨場感とインパクトはやっぱすごい!
ゲルギエフ指揮で同じ共演者で、舞台で演出ついたのはもっとすごくなるだろうに、やってくれないかなぁと思いました。
エドガルドの代役、エフゲニー・アキーモフ、よかったです。
まだ勢いでいってしまい、最後の祖先の墓よは、少々力んだ感ありましたが、でも場を積めばエレガントになりそうです。
ライモンドとアリーサは実直で役柄そのものだったし。エンリーコは、ドン・カルロのロドリーゴが合いそう、今は一族トップよりナンバー2という雰囲気に感じてしまいました。
ロシアの人材おそるべし!です。
指揮 ワレリー・ゲルギエフ
マリインスキー歌劇場管弦楽団
ルチア ナタリー・デセイ(ソプラノ)
エンリーコ ウラジスラフ・スリムスキー(バリトン)
エドガルド エフゲニー・アモーキフ(テノール)
アルトゥーロ ディミトリー・ヴォロパエフ(テノール)
ライモンド イリヤ・バンニク(バス)
アリーサ ジャンナ・ドムブロフスカヤ(メゾ・ソプラノ)
ノルマンノ 水口聡(テノール)
グラス・ハーモニカ サッシャ・レッカート
新国立劇場合唱団
2012(平成24)年11月12日(月)
サントリーホールにて