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カテゴリ:わんこでもわかる栄養学
「亜鉛」「銅」「鉄」・・・微量元素といってますが、必要量が多めで、
どちらかといえば欠乏しがちなミネラルです。 鉄([元素記号] Fe ) 成人の体内には約4gの鉄があります。 約7割はふだん働く機能鉄、残りは肝臓などに蓄えられ、機能鉄の不足を補う貯蔵鉄です。 機能鉄は、血液の中で赤血球のヘモグロビンの成分になって酸素の運搬を担います。 筋肉中のミオグロビン(タンパク質)に含まれる鉄の役割も酸素の運搬です。 鉄の主な働きは、からだの各器官に酸素を運ぶことですから、不足するとからだが酸欠状態になり、息切れ、めまいなどの貧血による症状があらわれます。 また、体内のさまざまな酵素の形成に必要です。 消費エネルギー量に伴い増加するため、激しい運動をする場合などは、不足しないように注意する 必要があります。 ● 「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」 鉄は動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と、植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」に分けられます。 ヘム鉄は非ヘム鉄よりも体内に吸収されやすい栄養素です。 特にレバー、赤身の肉、まぐろやかつおなどの赤身の魚はヘム鉄が多いので、積極的に とり入れるのが理想です。 一方、ほうれん草やひじきなどに含まれる非ヘム鉄は、吸収率が約20%と低く、ビタミンC、 たんぱく質(肉・魚など)、有機酸(クエン酸・酢酸など)などと組み合わせることで吸収率を 上げることができます。 多く含まれる食品 牛・豚・鶏のレバー、かき・あさり・しじみなどの貝類、かつお、大豆製品、 春菊、ほうれん草、小松菜、ひじき、プルーン など 欠乏症 貧血(鉄欠乏性貧血)、脱力感、過敏、眠気、疲労。 重度の貧血は、頭痛、耳鳴り、眼のちらつき、消化不良、息切れ、めまい、 心拍数の増加など 過剰症 嘔吐や下痢を起こし、腸の損傷。 冠動脈の損傷。 (慢性アルコール中毒の人は、鉄過剰症をおこす場合がある。 ) ○ 一度吸収された鉄は、体内で何度も繰り返して使われるので、あまり対外へは排出されません。 が、一旦不足してしまうと吸収しようとしても吸収性が悪く、コントロールの難しいミネラルです。 ○ 成人男性、閉経後の女性が不足することはまれです。サプリ等で補給する際は医師に相談しましょう。 ○ 歯茎からの出血や、コーヒー、緑茶、紅茶の多飲、アスピリンも鉄欠乏を招きます。 ○ お茶などに含まれるタンニン、食物繊維は鉄の吸収を阻害するので、 鉄剤摂取時には一緒にとらないようにしましょう。 あすは、ナトリウムの予定 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月10日 20時53分22秒
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