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TEMPORARY ILLUSION

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「言葉を育てる」(… New! 森の声さん

こーいっちの休憩所… こーいっちさん
2006/12/19
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カテゴリ:生活

●あらすじ●
シュウジは走ることが好きな中学生。
彼の目は『沖』出身のエリの揺れる後姿だけを追いかけていた。
平穏だった町は『沖』にリゾート化計画が持ち上がることでにわかに騒がしくなる。
工事が始まってしばらく、一家の自慢である秀才の兄が起こした犯罪は家族全てを巻き込んでいき・・・・・・・・。
 

 


人間の背負えるものは限られていて、その領分を越えたものは素通りするしかない。

限界量は自分で自分を潰さないために知っておくべき知識だし、普段から無理を重ねて疲弊させるべきものではない。

ましてや他人の重荷を肩代わりするのは一時的であるべきで、以後ずっとなんぞは耐えられるはずもなく、心優しい相手に甘ったれるなどという事は断じて許されない。

しかしシュウジはそれをやってのけてしまった。

『やってのけた』とは、他人から請け負った負の遺産すべてを解消したということではなく、『はまってはならない所に片足をつっこんでしまった』、いやむしろ『はまってはならない所に無理矢理つっこまれた』というべきだろう。

醜悪な現状に正面から向き合うわけではなく、それができないからといって先に逃げて行った人々のせいにするでもなく、ただ人との繋がりを求めて疾走する姿は、一見希望があるようで実際には走るより他に選択肢はなく、共感するにはあまりにも重々しい。

おもわず目を背けたくなるような世界に彼が見出した目の闇と希望の糸と。

どちらも真実ながら、なおも『ひとり』でいる事の辛さを知った者にだけは『ふたり』でいられることの意味を感じ取る事ができたに違いない。

 


映画でやってたってのは全然知らずに、家に置いてあるのを読みました。

あまりにダークな話ですが、少しでも多くの人に『おまえ』の悲痛な叫びを感じて欲しいと思います。






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Last updated  2006/12/21 04:36:25 PM
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