カテゴリ:作家
約束をしていたために起きたこと、それだけの時間なのかい 君が見せる偽りの横顔に僕を重ねてしまうのはいけないことなの 僕がそっとしてるつもりでも、君はすぐにわかってしまうね 君の前に足を投げ出して力なく腕を重ねても、君は何もしない。 君の事を思っているのは、誰なんだろうね 僕の愛する人はここにいないよ 夜が過ぎていく。毎日見過ごされていく僕の姿。 綾、君は心の隅に落とした僕のことを、もう忘れてしまったのかい 水のなかに漂う海のように、名もない僕の漂う世界。 君の濡れた髪に口を寄せて流れる汗を、 背中からシーツが拭い取って、僕を濡らしていく。 髪を揺らしながら、体を少し屈めて夜を見ている瞳。 僕は寂しさだけを君に与えながら、見ているだけなのかい、君は。 僕のほうに近づいてこないの。 何もしないというのかい。 何も出来ないなんて、部屋の隅に座って待っているだけなの。 そんな毎日は意味さえもない。なんていえばいいんだろう、 君のように悲しい人は、僕意外いないよ。 秋、瞳ばかり逸らして、君の素直な心が感じられないよ。 僕の前に跪いて美しい髪が揺れていたのに。 肩越しに見える月が、二人を照らし続ける夜よ、君は、あらわれない。 君があいしてくれる僕の存在を僕は愛していなかった 雪の舞うホームの隅にひざを抱えて座る姿を見ていた君は なにもいってくれない 雪を見ている僕の瞳が少し閉じる時間を思い出させて さびしげな視線をふりまいてどうするの 君には僕が見えていないよ 恋するたびに傷つけていたのは君なんだ 夜更けのシャワーを浴びるように、一人体を休めて 僕は君の事思い出そうとしている 秋 きみはそんなこと続けるつもりなのかい 僕はまたひとりにされて、君はまた二人になろうとする さっき君に告げた言葉をもういちど君につたえてもいいの? 君が知ろうとしない僕はすこし傷ついたひとりにされた子供だね 夢をみているようだね 君はその手を肩からの髪にかさねて僕を見つめる すべてを確かめていく視線の先はなんなんだい おまえのように過ごせる時間を僕の心は持ち合わせていないよ さびしい風に舞っていく風景 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 31, 2007 06:11:38 PM
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