生きがいデイサービス
当館の別の顔を紹介しましょう。私たちは月に3回、阿知須在住の1人暮らしのお年寄りさんを対象とした【生きがいデイサービス】と言う事業をしています。と言っても、自立の方を対象とした、介護状態にならない為の予防事業です。(今日は一足早く七夕の短冊作り)内容は、私が車でお迎えに行き、息子と私で、色んな健康プログラムを行い昼食をとっていただくというサービスです。ビジネスの話をしましょう。当館の改装には、個人にしては膨大な資金が必要でした。今あるデザイナーズと言う形は、あくまでも夢の世界。私の夢物語に金融会社が投資する訳がありません。そこで当時考えたのが、福祉事業との融合でした。もともと介護福祉士として、広島市のデイザービスセンターで勤務していたキャリアもあるので、生かさない手はないかと・・・今の私たちがあるのは、このプランと私の若さに賭けると言って下さった銀行の方たちのおかげでもあります。とは言え、昨今 法の改正となり、看護婦の配置もいない私たちの事業には補助金も出なくなり、単独運営となりました。実情からいくと、はっきりいって商売にはなりません。【生きがい事業】の存続をいろいろ検討しましたが、てしま旅館の改装を実現化できたのは【生きがい事業】を導入したことにもありますし、もう4年のお付き合いにもなる、お年寄りさんの笑顔を見るとやめるわけにはいけません。福祉の仕事を糧にしようとした4年前。そして、福祉の仕事が糧にならなくなった今。利益はなくとも、お年寄りさんと向き合っている姿勢は今のほうが素直だと思う今日この頃です。お金では買えない幸せのありかたと、命の大切さを学んでいます。番頭 拝