持ち運びができる図鑑『日本の哺乳類』〈フィールドベスト図鑑〉を読み終わりました。日本の哺乳類はコウモリが多いですね。面白いコウモリは
ニホンウサギコウモリです。耳がウサギのように長いのでこの名前が付いたのでしょう。他のコウモリと比べて弱い超音波を出すそうなので,集音効果を高めるために耳が大きくなったんでしょうねえ。それから,野鳥などのために巣箱をかけたりしますが,コウモリの場合は集団で寝るので,巣箱ではなくて,「
バットハウス」(長野県乗鞍高原)や「
蝙蝠小舎(こうもりごや)」(青森県天間林村)です。現在,天間林村は町村合併して七戸町になり,新しい蝙蝠小舎への
コウモリの引っ越しが)が完了したそうです。バットハウスや蝙蝠小舎の大きさは二階建てか三階建ての住宅ぐらいあります!(*o*)。
日本で一番大きいコウモリは
オヒキコウモリという初めて聞くコウモリでした。体重は30~40gなので,ジャンガリアンハムスターと同じぐらいなのですが,この程度の体重でも空を飛ぶには翼を広げたときの幅が40cm以上あります。空を飛ぶのって,結構大変みたいです。
それから昔話や童話に登場して馴染みのあるキツネとタヌキですが,キツネはお稲荷さんの[[使わしめ>http://kotobank.jp/word/使わしめ]]として神社でキツネの像をよく見かけますが,タヌキにもありました! 狸大明神というのだそうです。この図鑑を読んで初めて知りました(→
写真)。
ネズミも種類が多いですね。私が見たことのがあるノネズミの巣は
カヤネズミの巣です。芒(ススキ)が生えた原っぱにありました。肝心のカヤネズミは留守でしたが。
あと,ペットショップでも見かける
ハツカネズミですが,「
カラーマウス」という名称で売られていたりします。二色の体色を持つ
ハツカネズミも見かけますが,これは江戸時代に既に飼われていて,飼育書も出版されていたそうです。この
ハツカネズミは江戸時代にヨーロッパに渡って「ジャパニーズ」と呼ばれて,ペットとして飼われていたそうです。そして現在,この
ハツカネズミは日本に戻ってきて,またペットとして飼われるようになりました。
それから,
トウホクノウサギの冬毛が白くなることですが,これは白い毛に生え換わるのではなく,生えている褐色の毛の色が抜けて白くなることがわかっています。これは数十年前に
トウホクノウサギを自宅の庭で飼育していた
高橋喜平さんが観察してわかりました。昭和20年代後半(1955年代前半)のことです。
現在はこの図鑑の増補改訂版が発売されています。
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