カテゴリ:本
昨年を振り返って。
これまで以上に真因に迫ることが出来た1年だったように思います。 シンプルに目の前の課題に向き合うことは、実は難しいと思っています。組織は人間の集合体ですから、さまざまな感情や考え方があり、それが言動となって現れます。 見栄えの良い数字ばかり報告するために、サービス全体が把握できておらず、本質から外れたKPIを追っているケースはどの組織でもあるもの。 物事の真因を理解しないまま、数字を追っても誰も納得させられない。つまり、人は動かない。いや。動きたくても、脳が動きを自然と止めてしまい、動けない状況下に陥れてしまう危険性があります。 真因とは、何か。 課題を生み出す根本的な要因と定義します。 例えば、他のチームにとある事象が発生しているので、協力してほしいと依頼をするのは良いことですが、他のチームが協力する前に、しっかりとその課題に向き合えているのか、例え他のチームがその課題に対して協力し、一時的に解決できたとしても、また同じ事が起きてしまう。これでは、真因を特定できていないことになります。 この課題を発生させている原因は何か。その真因を特定し、それに対しての打ち手を考える順番が重要で、打ち手から先に考えてしまうことにより、その真因は特定されにくくなります。 ※例えば、セールスの方はすぐに自分の商品の説明をしてしまいませんか。 その打ち手は無駄打ちになる事があり、仕事の効率化が果たせないまま、効率化!効率化!と言葉が一人歩きしてしまう事になります。 真因を特定するためには、課題をいくつかの視点に小分けして、その視点を広げ、ひとつひとつ丁寧に整理して(小分けごとのキーメッセージ)、束ねる。このプロセスが考える力となります。 この本質とも言える真因に迫るプロセスが再現性高くパフォーマンスとして発揮出来た事が正しく結果になって現れた1年だったと、ふとした瞬間に意識出来た2021年でした。 改訂3版 グロービスMBAクリティカル シンキング (グロービスMBAシリーズ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/02/14 12:26:55 AM
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