教えない教育実践日誌

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• 娘が帰ってきました

  講座も無事終わり、３月です。息子の定期試験も終了。あまり計画的でもなかったのに、ちょうどいいタイミングで娘が帰ってきました。空港から帰る道々で「あ～なつかし～」を連発。今日は公立高校の卒業式で、町には花束を抱えた高校生がたくさん。一年前には娘も、卒業式で泣いて、すばやく卒業パーティに出かけていきましたっけ。いい卒業式でした。それから一年。４月に大学生になるとき「４年間はあっという間だから、やりたいことは何でもやりなさい」と言われ、本気で頑張ったようです。秋には留学試験も合格しました。成績は学科で一番だったらしい。というわけで、凱旋帰沖です？「沖縄がいいな～」とつぶやく娘に複雑な気分の母です。私のふるさとにいるのにね、やっぱりこの子にとっては、沖縄がふるさとなんだなあって…でも、沖縄がいいよね。それわかる。人が優しいし、のんびりしてるもの。明日から、きっと友だちといっぱい会うんでしょうね～いいなあ青春、と思っている母でした。

  2005.03.01

• 講座無事終わりました

  昨日の講座も、今日の講座も無事終わりました。楽天仲間の美雲さん、ぴーすぶるーさん、カメハハさん、ルビーさんが参加されていました。こうして、講座のような大きなイベントを終えると、普通は疲れて無力感にさいなまれたりすることがあるのですが、どういう訳か今回は元気です。明日はぴーすぶるーさんの糸満・太陽児童センターで講演会です。しかも「子連れ講演会」どんなことになるのか、ワクワクドキドキです。報告はまた明日。みなさんお疲れサマでした。

  2005.02.27

• 気持ちのいい緊張ってあるんかな？

  今日は午後から、沖縄県福祉センターで「学習コーディネーター実践講座」です。１１時に到着の平井雷太さんを空港までお迎えに行くのですが、その前に印刷屋さんへ。できるんです！ついに、小さな本！と言うわけで、ドキドキしています。本ができる方のドキドキはいいのですが、問題は講座のドキドキ。かつて芝居に関わっていた頃、楽屋裏の雰囲気って、ちょっと好きでした。舞台の上では、すてきな演技をする役者さんでも、楽屋では緊張でガチガチ。人ってわからないものですね。出番前にいきなり抱きつかれたことがあります。おお。自分が舞台に立つことはないので、緊張も半分は人ごとで、みんながひとつのことに向かって集中している感じというのは、好きでした。４年くらい前から、こういった講座を開くようになったのですが、舞台に立つ役者さんの気持ちがわかるような気がします。はじまってしばらくは、頭が真っ白になってしまいます。私をよく知っている人は、日頃が図々しいので「テレーズさんでも緊張するの～」というのですが、実はすごいあがり性です。でも、小学校時代から、めちゃめちゃ上がる人なので、自分で対象法は作ってきたようです。何が対処法かというと、はじまる直前になるとフッと開き直って平気になる瞬間があるということがわかっているんですね。だから、ひたすらその瞬間を待っています。何がきっかけで来るかわからないのですが…深呼吸がいいという人もいれば、冗談を言って人を笑わせると言いという人もいるけど、私はひたすら待っています。なんだかよくわからないけど、マイナスがプラスに変わる瞬間があるのです。大縄飛びの縄に飛び込むときの心境に近いかも知れません。「やるだけ準備したんだから、後はなるようになれ！」そんな感じかな。今日はまだ、そこまでたどりついていません。いつも最後の５分くらいまで、ドキドキです。実を言うと、４月のはじめは授業の前もこんなふうです。ドキドキは本当は嫌い。でも、このドキドキがないと、その後の飛躍もないのですよね。緊張が気持ちいいと思えるようになりたいな～と、今日もテレーズは思っています。では、行ってきます！

  2005.02.26

• つい手渡した通信がご縁で…

  昨日は疲れ果てて、日記を開かず寝てしまいました…とは言っても、実はとっても面白い一日だったのです。那覇のてんぶすにあるNPOセンターに、私が仲間と作っている「沖縄セルフラーニングネットワーク」の通信を印刷に行きました。なにせ、輪転機を使うと、紙を持ち込めば、４００枚の印刷が２５０円くらいでできてしまうのです。これを使わない手はない。NPOセンターでは、私をテレビに引っ張り出したGさんが、いつもののんびりした口調で、同じくのんびりした感じの人と話していました。私はてきぱきと（！）カードを借りて、印刷をしたのですが、終わってもお二人はなんだか話し込んでいました。そこで、いつもGさんに通信を渡すので、もう一人の方にも「どうぞ」とお渡ししました。そしたら、その方、最後のページの「すくーるがじゅまるの木」を見ながら「ぼく、ここに行きたかったのです！」と言われるのです。いやはや、びっくり。何でも『見えない学校』のビデオを買ったら、全国のらくだ教室のリストがあって、このがじゅまるの名前を覚えていたそうです。と言うわけで、自己紹介をして、このKさんを連れてがじゅまるの木に行きました。『がじゅまるの木』は、我々のNPO活動の事務局と言うことになっているのです。Gさんは東京で、シュタイナー教育をやっている「賢治の学校」（鳥山敏子さんが作られた学校で、初等教育から高校まで、ドイツまでちゃんと研修に行って、シュタイナー教育をやっているそうです）の先生をしていて、この３月から沖縄に移住してくるそうです。鳥山敏子さんは何度かお会いしていて、でも私には、とても怖い印象しか残っていません。シュタイナー教育もあまり知らないのですが、興味はあるのです。そんなこんなの話をいっぱいして、３月にKさんが越してきたら、定例会に来てくださいという話をしました。本当にこういう不思議なご縁で、いろいろな方と出会っています。こういったご縁を大事にできるのは、沖縄の土地柄なのかなあとも思います。いちゃりばちょーでーって、こんな感じよね。メグさん。（「出会ったら兄弟」でしたっけ？）

  2005.02.25

• 夫が寝込むとき

  先週、珍しく土日も大学に出かけて仕事をしていた夫が、昨日の夜、喉が変だなと言いだし、風邪薬を飲んでいました。今朝は、「だるいから休もうかな」と年休を取る電話を掛けて、布団にごろごろしています。年に２，３回のことなので、「またか」と思っていました。こういうときでも、私は予定は変えないことにしているので、午前中はバレエ。汗を流して帰ってくると、布団の中でハリー・ポッター・英語版を読んでいました。人間、時々休まないと持たないと言うのが私の持論で、従って、夫のお休みは、むしろ歓迎なんですが、ハッと気がついたら、また、講座の前です。東京から、教育研究家で「教えない教育」の提唱者である平井雷太さんを呼んで、講演会や講座をするようになって４年が経ちました。平井さんがみえると三日間くらい、ずっと忙しいのです。接待というか、晩御飯もつきあったりすると、朝に出かけて、帰りは夜。…と、直前になって、いつも夫が調子悪くなる…ような気がする…気のせいかな～今回も土曜日から月曜まで連続三日間なのですが…何となく、予定が入っているときに限って、子どもが熱を出すことがあるのと、同じような気がしますが…講座は自分で主催をするので何ともなりませんが、ご飯くらい作っていこうかしらと密かに思っています。思えば、ツマのわがままをあまりとがめもせずにいる夫に、感謝すべきなのかも知れません。時々、我知らず走り出す暴走妻に反省でした。

  2005.02.23

• なんと！テレビに出演しました！！

  昨日のお昼過ぎ、NPOセンターのGさんから突然の電話。「テレーズさん、講座に人集まってますかぁ」「ぼちぼちですよ」「テレビで宣伝しませんか」とGさん。「えっ、私がテレビに出るわけ？」「そうですよ」「いいですけど…」と言うわけで、本日８時から、OCN（沖縄ケーブルテレビ）のニュース番組にゲストで出ました。考えてみれば、生まれて初めてでありました。かつて芝居の仕事に関わっていた頃、稽古場に取材が入ったり、ここ数年沖縄に呼んでいる平井雷太さんの講演会に取材が入ったりと、端の方にチラリとうつったことはあったのですが、ゲストとは！！キャスターの人と打ち合わせ。それから、スタジオで、マイクのテスト。カメラの後ろで「５，４，３，２，１」ってやっている人が、ディレクター？「２，１」のところは無言で手だけでした。ふむ。出演時間は８分間です。「たいていの人が短いっていいますから、なるべく早くしゃべった方がいいですよ」とディレクターのアドバイスに従い、簡潔に話しました。しかし、「教えない教育」＝「セルフラーニング」って、簡潔にしゃべるのが難しいモノなんです。果たして伝わったかどうか？？？一般に教育というと、教える中身や方法を教師が決めます。「セルフラーニング」というのは、学ぶ人に主がある教育方法なのです。学ぶ人が自分に必要なものを決める。それがセルフラーニングの基本です。ただし、自学自習というと、自分のやりたいこと好きなことしかしなくなってしまうから、客観的にアドバイスをしたり、背中を押すのが教師の仕事です。最後のキャスターの質問がよかった。「学習コーディネーター」って何ですか？「教えない教育」だと、先生が先生にならなくなってしまいますね。だから、指導する人は「学習コーディネーター」になるんです。我ながらわかりやすかったです。もう一人のゲストの質問もよかった。「セルフラーニングって、フランス語の教育法なんですか？他のものにも使えます？」もちろん、何にでも使えます。「自分で決めて、毎日やり、それを記録にとる」というのがセルフラーニングの具体的方法ですから、語学にも何にでも使えます。問われて語ると、うまくしゃべれるような気もします。伝わったかな？実は一番うれしかったのは、謝礼金をもらったことでした。講座が赤字にならないか、ちょっとばかり不安で、お金が入ったことがとってもうれしいです。正直な気持ちです。しかし、いまだに誰も何もいってこないのが不思議。やっぱり誰も見てなかったのかな～

  2005.02.22

• 圧力鍋はすごい！

  我が家の鍋の中でも、よく使うのが圧力鍋。カレーと豚汁はいつものこと。圧力１０分で十分です。時々シチューだったり、三枚肉の下ゆでだったり…２０年以上使っています。母が使っていたものを結婚したときに譲り受けてきたから。実は、私が結婚するとき、母が要らないもの（？）をたくさんくれたのです。セブというフランスのメーカーで、実はフランス語で「ちゃんとふたを閉めてください」と書かれていたりするのが気に入っていました。５，６年前に蒸気がもれるので、メーカーに問い合わせをしたら、なんと部品があったのです。これには感激。パッキン３００円也で、復活した圧力鍋でした。ところが、先日、蒸気の出るところが壊れてしまい、もうそろそろ買い換え時だなと思って、インターネットを検索していました。セブは、ティファールという名前に変わっていました。そう、あの有名なお鍋やさんだったんですね。と言うわけで、ネットで２万５千円くらいの最新式を、送料無料をねらって探していたら、一週間前の某スーパーのチラシに発見。翌々みると、古い型なのですが、１２８００円とはお買い得。チラシの発売日は忙しくていけず、翌朝さっそく電話をして、「まだありますか」と聞くと、３こありますよとのこと。「取り置きできますか」とダメもとできいたらＯＫでした。売り場に行ったら、「本当はチラシ商品は取り置きできないんです、担当が間違ったので、今度だけですよ」と恩を着せられて買いました。この圧力鍋が、なかなかお利口です。おかげで日曜の朝から、冷蔵庫の残りの野菜をみんな小さく切って、みじん切りのニンニクとベーコンを炒めて、スープを作りました。圧力をかけること３分。夫が起きたときにはおいしいスープのできあがり。その後、アップルパイの中身を作るのも、圧力は３分。もちろん、どれも分量が少ないのですが、それにしても早いのです。やみつきになりそうです。おかげで、ドタバタ忙しい毎日ですが、ちょっと手の込んだ煮込みが食卓に上るようになりました。そのうち玄米に挑戦しようと思っているところです。鍋がいいと料理が楽しい。やっぱり腕より鍋かぁ。

  2005.02.21

• 電話でわかる、あなたの生き方？

  ここ数日、知らない方からの電話を受けています。というのも、２６日に、一般向けの講座があって、その主催をしているからです。先日、新聞に載せてもらいました。寝癖の直らないまま、写真を撮られ（！）携帯の番号を連絡先として、入れてもらったのです。その日から、一日３件くらい、電話がかかってきます。知らない人に電話をするとき、自分はどんな電話のかけ方をしているんだろうと思います。多くの方が、「新聞を見て電話をしています」と言われ、「今、電話してもいいですか」と聞かれます。電話の向こうで、ドキドキしてかけられてるかも知れないと、つとめて柔らかく話をしています。ところが、おとといかかった電話が何とも不愉快でした。「新聞で見たけど」と言ってから、いきなり「教えない教育って何なの？」ときたものです。日記を読んでくださっている方はおわかりかも知れませんが、「教えない教育」って、一言で説明できる様なモノではありません。携帯電話なので、とったのが郵便局の窓口。う～んと迷っていると、たたみかけるように「講座の会場は？時間は？」とおばさん。どうも電話の向こうでは、かなり年配のおばさまが勢い込んで電話をしている気配。「５時間で、５０００円の講座です」と言ったとたんに「長いね～何でそんなに長いの？」と非難口調。だから、５時間の中身を説明しようとすると「長くて困る」の一点張り。「だったら来るな」と言いたいのをグッと我慢して、「月曜日は糸満で２時間の講演会です」「何で、那覇でもそうしないの」と、再び非難口調。「そんなに長い時間は出られない」と繰り返して電話が切れました。「本でも読むさ」と捨てぜりふ。名前も名乗らない電話。お客さんだと思うから、対応しているけれど、かなりへこみました。そして次第にムカついています。なんとな～く、学校の先生を退職したおばさんではないかと直感。それも管理職にのぼりつめて終わってる？口調があまりに偉そうでしたもの。偏見でしたらごめんなさい。相手の職業も年齢もわからないのに、最初から自分の方がエライと思い込んでしゃべれるのはなぜ？こんなに人の事を聞かないで、自分の都合にこだわる人が「教育に興味がある」と公言するのが、不思議だったテレーズです。私に電話をしてきたおばさん、この日記をみているとは思えないけど、たった５分の電話でも、あなたの人生が透けて見えました。自分の思いだけを誰かに押し付けて、誰もあなたに「それはおかしい」と言ってくれなくなっていませんか？反面教師と言うことばを思いだし、電話はちゃんと掛けようと思いました。あんなおばばにはならないぞ！

  2005.02.20

• イライラの対処法？探しています

  夫がめちゃめちゃに忙しかった先週。結婚して以来、ほとんど家族と一緒にご飯を食べていた夫が、一週間くらい、毎日帰りが遅かったのです。こんなことは記憶にないのです。おかげで、夕飯は息子と二人。幸か不幸か、私は大学の仕事が終わり、何となくゆったりモードで、ちぐはぐです。夫が帰ってきたときは、私はパソコンに向かっていて、夫の話を半分聞きながら、文章を書いていたりします。夫は、大学で仕事をしてくるから、帰ってきたら、だらーんとしておきたいらしい。それもわかる。でも、高校２年で、そろそろ受験モードに入りつつある息子は、食事の後は、しっかと机に向かっています。そこに父ちゃんがテレビの音量を大きくしていたりすると息子もちょっとイライラ。夫は夫で、私があまり相手にしないからなのか、ちょっとイライラ…人って、余裕のないときはけんかになるんだな～と実感。最近は息子が、私と言い争いになりそうだと「俺はおかあとはけんかしないって決めてるから」とふぃっといなくなるんですね。あるいは、ジョギングに出かける。これも、子どもの成長なんだろうけど…夫は、イライラすると、言葉がきつくなるんです。どうも、もともと言葉がきつかったのが、結婚と同時に、柔らかくなっているらしい。なんかいらだっていると、思いがけないきつい語調になるんですね～昔に戻るんじゃないかと推測してます。で、私はこれがとても苦手。で、無言のストライキ。黙ることになって、我が家はただ今静寂が支配しています。娘がいないのが痛い。緊張緩和の上手な娘がいないと困る！その娘からは、一年生後期の成績が出て、なかなかよかったよ。成績優秀者になれるかも、というメールが来ていました。あっぱれ、わが娘！コンタクトなくしたの、許してあげるよ！？

  2005.02.18

• 小さな本完成間近

  十日間もご無沙汰してしまいました。この間何をしていたかというと、実は…本を作っておりました。カメハハさんの指南によって、小さな本が完成間近。今、最終の校正段階です。タイトルは「教えない教師のできるまで」となりました。え？と思って頂いた方は、ぜひ読んでください。「教えない教育」なる不思議な考え方に出会ってから、フランス語教師の私が、次第に変わっていった話を、子育ての話と絡ませながら書いています。ただ今予約受付中です。一冊５００円（予約価格・２月２０日まで）＋送料は実費です。これを読んで「ほしい！」と思われた方は、メッセージを残してください。ちなみに発行は今月の２５日の予定です。今日はセールスですね～明日から、真面目に日記書きます！

  2005.02.17

• 缶詰でレポートを見ています

  大学生８０人が、それぞれ自分の訳したい課題を選ぶという宿題を出しました。絵本や料理のレシピや新聞の記事など…それぞれが、「これやりたい」と決めたものに、付箋を貼って、コピーをして渡したのです。それが１２月のこと。年明けから、少しずつ出されたレポートを、ちょこちょこ見るつもりが、体調の悪さで、ため込んでありました。見事に山になったレポートにため息をついていても仕方ありません。やるしかない。と言うわけで、土日はじっと家にこもって、レポートを見ていました。だけど、大学生たちはなかなかすごいです。初級文法しかやっていないのに、ちゃんと訳してくるのです。教師の私の方がびっくりです。すごいよね～「象のババール」は３０ページくらいある絵本です。結構中身も難しいのですが、それを、絵本になりそうな翻訳しています。う～ん、やはり、学力というのはこういうのを言うのかも知れません。テストの点が取れるかどうかより、こんな勉強をしてほしいと思ったりします。フランス語を訳す作業は、ただフランス語の力だけでないような気がするのです。根気やコツコツやり続ける力、それから、肝心なのはやっているうちに、だんだん楽にできるようになる感覚です。辞書の引き方も、だんだん早くなってきます。これはとても大事なた意見なのではないかしら。やる気の問題じゃあないのよね。やっていればちゃんと力がつくことを体験してもらうこと。これがいいんです。と言うわけで、後数人のレポートが残っています。ちょっと手強いのが残っているんだけど…実は、必死で頑張っているのにはワケがあって、明日、ちょっとした手芸のサークルに誘われているのです。おかげで、後一日あるのですが、ずいぶん仕事がはかどりました。明日は試験問題も作らなきゃいけないんだけど…さあ、もう少しで、私も春休みです。

  2005.02.06

• いのちを感じる

  先週の金曜日の授業を休んだＫくんは、火曜日に来て、「何で休んだの？」という私の問いに、「実は…と答えかけてから、やっぱ言い訳みたいだから、いいよ」と答えなかったのです。授業が終わって聞くよと言っていながら、学期末で、授業終了後の教卓は忙しく、いつの間にかＫくんは消えていました。今日、大学から帰ろうとして、遠くからＫくんが手を振っていました。思わず近づいていって、「この間言いかけたのは何だったの？」と聞いてみました。ためらいながら話したのは、隣の空き地に野良犬が子どもを生んでいたこと。いやに鳴き声がするなと思ったら、お母さん犬はどうも子育て放棄をしたらしい…１１匹もいたんですよ、先生うわ～、それはさぞかしかわいいでしょ。でも、生まれたての子犬は母親がいなかったら大変。「４時間おきに夜中も起きてミルクをあげたけど、どんどん死んじゃって…一生懸命もらい手を探したけど、みんな「かわいいね。飼いたいけど」ともらってくれないんです。」とＫくん。最後にとうとう保健所に持っていってしまったとか。う～ん、考えさせられる話です。さぞや悲しかっただろうと思ったけど、慰めたくて、フッと「お父さんになったとき、子育ての体験に役に立つよ」って言いました。「僕もちょっとそう思った、先生。そしていのちについて考えました」とＫくん。フランス語の授業より大事な体験だったね。出席したことにしておくよ、Ｋくん。「え？」とびっくりしていたけど、人は何から学ぶのか、本当にわかりません。子犬のいのちが、とても大切なことを教えてくれたんだと思います。それにしても授業中、なるべく当たらないようにかくれているＫくんの顔が、今日はとっても生き生きしていました。こんなことを話してくれるなんて、思いもよらなかったけど、なんだかとてもうれしかったのです。

  2005.02.04

• ０歳でも参加できるコンサート♪

  ＮＯＰ設立の時から、私が関わっている「風のうた子育て支援ネットワーク」では、子連れコンサートを企画しました。「ベビーカーのまま来てください！」という企画です。題して「おしゃべり親子コンサート」教育委員会の後援もついてます。出演は新垣かよこさん引きいる「おしゃべりＭＵＳＩＣオフィース」です。クラシックも琉球音楽もあるらしいです。２月１１日（金）公休日です。１０：００から一時間ほど。会場は那覇市の松島小学校。モノレールの那覇市立病院駅のすぐ前です。実は今日、沖縄タイムスに告知をお願いにいってきました。こういう企画はなかなかないので、是非、と言うことを伝えてきました。水曜日あたり載ると思います。子どもが小さいと、親はコンサートに行くのをためらってしまいます。でもね、たまには行きたいでしょ。なかなか預けてまで出掛けることができない人も多いと思います。だけど、この企画は、子どもも一緒に楽しめる企画です。子どもが一緒に歌ったり、ちょっとくらい立ち上がって体をゆらしてもＯＫのコンサートです。腕白坊主たちも、一緒に音楽を楽しみませんか？そんなわけで、今日は音楽会のご案内。沖縄の楽天仲間のみなさん。テレーズも行きますから、どうぞ。チケット必要でしたら取り置きしておきますが、当日でも大丈夫ですよ～駐車場がないので、それだけご注意ください！

  2005.02.02

• 最後の授業

  今日が後期の最後の授業でした。来週、試験をして、成績をつけて、今年度はおしまいです。例によって、評価やテストの話をしてから、一緒にテストを作りました。私が一年間大事にしてきたものは、「セルフラーニング」だったと、大学生たちに伝わったでしょうか？風変わりな教師であったのかも知れませんが、私にとってはこの授業の時間がとても大切な時間であったことは確かです。困ったときもあったし、寝ている大学生を起こすのが仕事みたいな日もあったし、でも、たくさんの学生たちとおしゃべりをすることができました。そうそう、金曜日のインタビュー・ゲームで、私は、いつも寝ているＭくんと組みました。その日も「起きて」と揺り起こしてからのインタビューです。ところが、意外なことにＭくんは絵を描くのが好きだったのでした。それもアニメではなく、絵を描くのです。「空の色は青と思っているけど、自分の絵のなかにどこかオリジナルを作りたいから、オレンジにしたりする」と言ってました。う～ん、オリジナルにこだわりを持っているのか。みんなとおんなじが安心できるという若者が多い中で、すごく素敵に思えました。インタビュー・ゲームのまとめに「オリジナルな生き方をしたいです」と書いたら、線を引いて「まさにコレ」と書いてくれました。Ｍくんの思いがけない一面を見て、なんだかうれしくなりました。こんなふうに一年間、いろんな出会いがありました。授業の最後に、これからも、どこかで会ったら、声を掛けてね、と言いながら、ちょっと涙が出そうになりました。ありがとう。みんなありがとう。いつまで大学で教えることができるかわからないけど、来年もひとクラスを大事に教えようと思います。しかし、テストは頑張ってよ。下駄（点数の水増し）はないからね…

  2005.02.01

• 心が寒いと体も寒い！？

  日曜日、体調不良のため、久々に蔦森さんの気功治療を受けました。肩こり、首こり、胃の調子もいまいちだったり…ちょっとやせました（ん、これはうれしい？）蔦森さん、私の体に手を当てるなり「これはひどい」と笑い出しました。もう、笑わないでよ。まったく。本人は大変なんですから。なんだか、ひどい状態だったようですが、気功をしてもらうとからだがポカポカあったかくなりました。隣で、猫がのんびり寝ておりました。実に幸せそうに…「寒かったのがあったかくなってきました」と言ったら「そうよ、心が冷えてるから、体も冷え切ってたのよ」と。確かに。心はわかりませんが、体は冷えておりました。と言うわけで、結構長いこと気功をしてもらって、元気になりました。気力が戻ってくる様にしたんだそうです。実はテレーズ、いまだに何で気功が効くのか不思議でなりません。「何で？」と言っては「疑り深いんだから」と言われております。しかし、効きます。二日間学生のレポートと原稿を前にして、手がつけられなかったのですが、昨日の夜、今日となかなか働いています。今日は元気にバレエのレッスンの振り替えにも行ってきました。蔦森さんの言葉で印象に残ったこと。「自分の光を見つけるのよ」利己的ではない、誰かのためになるような仕事が待っているはずだと…大学の仕事が減ってしまって、元気のない私に、「仕事」とは、本来お金を稼ぐだけのモノではないということを思い出させてくれました。蔦森さんありがとう。もしかしたら、違う仕事が待っているのかも知れません。さて、テレーズの未来やいかに…

  2005.01.31

• 先生、今日の授業はなしにしませんか？

  昨日困っていた一限目。来週、フランス人のベンを迎えて授業をするかどうか聞いていたら、なかなか意見を言わないのです。試験中だし、レポートもあるし…やりたいようなやりたくないような～というところでしょうか。一人ずつ聞いてみると、やりたい生徒もいるので、どうしようかと悩んでいると突然一人の生徒が、「来週はともかく、今日の授業は何をするんですか」「？」と思ったけど「どうしたいの？」と聞いたら「やめませんか」と言います。カッとなりました。さすがに。私は授業を受けるのは権利だと思っているけど、あなたは、一体年間授業料をいくら払っているの！まあ、怒ったので、能動的な学びについて話しました。でもね、ほとんど伝わらない気がしました。そうなんだよね、大学生は単位がほしいだけなのね。なんだか虚しかったりします。この時間、この学びが貴重だと気がつくのは、ずっと年をとってからなのですよね。でも、今の時代、あまりに目先のことに追われすぎて、すぐに役に立つか立たないかで、物事の判断をしすぎる気がします。大学は、やがて第二外国語をとらなくても良い制度になっていくようなのですが、きっと、学力は落ちると思います。国連で、３カ国語は必須なのに、なんだか時代と逆行しているよねと思ったりするのですが…教師の心を生徒はわからないのでしょうね。楽に単位の取れる方法を模索している彼らです。でもね、きっといつか、わかってくれると思います。役に立つか立たないかではなく、目の前にあることをちゃんとやることが大事だってこと。もしかしたら、わかってくれている大学生もいたのかも知れません。黙っていた大学生もたくさんいたから。私が悲観しすぎかもね。と言うわけで、気持ちを切り替えて、一時間でインタビュー・ゲームをしました。気持ちの良い話し声が教室に充満していました。だから、良いことにします。２時間目の授業もなかなかうまくいったしね。後２週間で、冬休みです。もう一頑張り！

  2005.01.28

• ヨレヨレの脳みそ

  明日の講義の中身が決まらないというヨレヨレです。実はフランス人の男の子に、授業に来てもらうように頼んであったのですが、メールが来て、明日はダメということでした。それも最初はフランス語で、署名もなし。「あんた誰？」と思いつつ解読したのですが、良く意味がわからず、フランス語で「あなたは誰？メールの意味がわかりません」とメールしたら、返事が来ました。単語をつないだ日本語でありました。なんとか解読してわかったよの返事をしたのですが、さて、何の授業をしようか、困っています。教科書は「これでおしまい」と言ったし…う～ん、脳みそがふやけてしまっているみたい。今日は風邪の後遺症なのか、生理痛なのか、頭痛と時折吐き気。なんだかスッキリしません。日曜に気功をしてもらうまでは、なんとか頑張るしかない。よし、授業のネタを二つ持っていくことにしよう。ひとつは複合過去の文法。ひとつはインタビュー・ゲーム。どっちにするか決めるかは、大学生です。決まらないときは選択肢を用意するのがベスト。誰かに決めてもらおうっと。気が変わって、私が決めるかも知れませんが。というわけで、資料を印刷して、おやすみなさい。本当に一日何もしなかった気がして、損した気分です。早く風邪治ってくれ！

  2005.01.27

• おじいさんの心配

  夜の１０時過ぎ、実家の父から、はっきり酔っぱらったとわかる電話でした。「●子がまだ帰ってこんし、携帯も通じんが、どこにいっとるかわかるか」実家は福岡県です。沖縄にいる私に、娘が行き先をいって出掛けるわけもなし…「わからんけど、１０時だから、そろそろ帰ってくるでしょ。親が心配してないんだから、おじいさんは寝たら？」「ふん」と電話が切れました。あのね、じいさま。１８歳の娘です。サークルで出掛けるといっていったんでしょ。それくらい遅くなるよ。あたしの学生時代も、１０時半の特急が最終だったんだよ。つまり、家に着くのは１２時近かったってこと。頼むから、もちょっと頭を柔らかくしてくださいよ～娘がいつも、帰りの時間を気にしながら、出掛けているんだろうな～とそれもちょっとかわいそうなり。むかつくのは、ぶつっと切れた電話。短気を絵に描いたような父で、子煩悩なくせに、若い頃は良く切れておりました。最近は切れなくなったけど、８０歳。さすがに、わがままというか身勝手というか。何のことはない、娘が家にいないと、よからぬ想像をして眠れないんだそうです。娘と父と母との間で繰り広げられる戦いを想像して、しばしげんなりでした。１１時。母から電話。●子無事帰ってきたからね。あ～それは別にいらんのだけど。はいはいといったら、すばやく電話が切れました。心配って何だろうね。どう考えても、じいさまが、自分が落ち着かなかっただけの事のようです。４月から留学に行くのですが、帰ってきたら、この年寄りと住むことができるんだろうか？本人も私も悩めるところです。ま、その時考えることにしますか。風邪がまだしつこくて、声がガラガラです。テレーズに電話をする際は、びっくりしないでね。

  2005.01.25

• 今日は一日いいお天気でした

  このところなかなか寒かった沖縄も、今日は良いお天気でした。風邪も今ひとつなのですが、思い切って布団を干して、掃除をして…と張り切って働きました。お日さまが照っているとなんだか気持ちもポカポカしてきます。それから、ちょっとした用事をかたづけに郵便局へ。日ざしが強いので、車の中はさすがに暑い！と思っていたら、帰り着いてエンジンを切るとき、エアコンがついているのを発見。暑いはずです。どこかまだ、ボーッとしています。体のだるさはおさまったのですが、鼻水が…暑い紅茶を入れて、レポートを見始めました。これがなかなか…だって、ひとクラス４０人が全部違う課題なのです。フランス語を日本語に訳すという…レシピあり、物語あり、新聞記事あり、とにかくいろいろです。だから、一斉に見るというわけにいかないのです。でもね、面白いです。たった一年フランス語を勉強して、これだけ訳せるというのはすごいと、教師の私が感心してしまいます。きっと、はじめは、ひとつの文章でも何度も何度も辞書をひいたのだろうと思います。それを、しばらくやっていると、辞書の引き方のコツがつかめるし、だんだん早くなるんです。私自身は、大学３，４年の頃に、だんだんそれを感じていたように思います。語学の勉強はある程度やると面白くなるんですが、そこに行かないうちにみんな挫折してしまうんです。だから、この、一件大変な宿題は、私のプレゼントでもあります。やればなんとかなるというのを体験してもらうための。こればっかりは、自分で経験するしかなくて、教えることのできない語学のコツかも知れません。ようやくレポートを１０個くらい見ることができました。「こんなに楽しい勉強ははじめてです」という感想があって、思わずにっこり。結局、自分がどうとらえるかで、宿題も楽しくなってしまうと言う例なのでしょう。私も、楽しさのおすそ分けをもらった気分です。さてさて、もう一頑張りするか！

  2005.01.24

• 風邪引いてます

  先週は何とも忙しい一週間でした。水曜に学長に会い、その夜は、ＮＰＯの集まり。木曜の夕方にも糸満でミーティング。金曜の夜は、友だちが主催するフランス語会話のサークル。これで、三日間、晩御飯を作って出掛けたのですが、体がだるくいやな感じでした。案の定、土曜日の朝から、体の節々が痛くって、鼻の奥が腫れている感じ…くしゃみも止まらないし…インフルエンザではないけど、風邪ですね～気がゆるんでいるのかも知れません。年のせいもあるかな？昨日も今日も、ホットカーペットの上で、猫みたいに丸くなってすごしました。うつらうつらしながら、夢を見ているような、考え事をしているような…学生たちが出したレポートを、机の上に摘んでいるのですが、気になっているけど手が出ない状態です。明日から息子は三日間入試のお休み。お弁当を作らなくてもいいのはラッキーですが、そろそろ復活しなくちゃと思っています。夕飯を作って出掛けるのは、あまり好きではなくて、ここ数年は夜の集まりは、極力避けてきました。でもね、同世代のお母さんたちは、夜の時間って、結構ひまみたいです。子どもは塾に行っているらしい。塾通いをしたことのないうちの子どもたちは、夫と私と夕飯を食べるのが習慣になっているので、夕飯の時間に私がいないと、準備をして出ていかなければなりません。これって、ちょっと、憂うつ。かといって、フルタイムで仕事をしている人にとっては、夕方の時間からしか空かないみたいだし～ま、しばらく様子を見ながら頑張ってみるしかありません。今日は早く寝ようっと。

  2005.01.23

• 気分転換はバーゲンへ

  テレーズは実は、安い洋服を探すのが好きです。もちろん、「高そうに見える」安い服を探すのが好きなのです。授業が終わって、忙しかった今週をふり返って、どこかへランチでも食べにいくかと、車を走らせました。誰か誘いたかったけど、非常勤室には誰もいないし、夫も忙しそうだし、一人でふらっと出掛けるのも悪くありません。車で１５分ほどのショッピングセンターへ。ランチを食べてから、洋服売り場を物色。最近の私のねらい目は「スーパーブランド」というヤツです。スーパーマーケットに、ちゃんとしたデザイナーの服があるんですよね。で、デパートに出ているものより、材質や縫製が落ちるものの、値段も安いのです。気に入った服は、できれば、十年でも着たいのですが、体型や流行もあって、５年がいいところです。だから、ほどほどに安い服で十分と思っています。沖縄は、しっかとオシャレをして出掛けるところもあまりなく、おもに大学に行く「先生用」の服を買うのですが…教師御用達の服は、黒板に字を書こうとしてへそが見えたり、かがんで下着が見えてはいけないのはもちろんですが、もちょっと制約があります。つまり、アームホールがゆったりして黒板に字が書きやすいこと、おとなしめのデザインであること、個人的には足があまり見えない丈のスカートかパンツであること。女子学生の目線も気になるので、ちょっとは流行も意識しています。こんな注文があるので、パンツはなかなか試着してもこれといったものがありません。こっそり打ち明けますが、足が太いらしく、ぴっちりしたラインがダメなのです。スーパーのいいところは、試着していても、誰も店員さんが来ないところです。私、店員さんの「いいですね」ほめまくりが苦手です。４，５着も試着して、パンツをあきらめ、紺地に割と大きな花柄のスカートをはいてみたら、これがなかなかいい感じです。５０００円が半額。お買い得！ついでにセーターを探すのですが、無地のセーターのいいのがなくてあきらめてスカートだけを買いました。食料品も買って、出口の店を何となく見ていたら、薄い紫のセーターが目にとまりました。あ、ちょっといい感じ。というわけで、これも半額セール１４５０円也。何となくニタニタしながら帰ってきました。帰ってから、スカートを手持ちの淡いピンクのブレザーに合わせてみたら、これもいい感じです。う～ん、しめて４０００円の出費なんだけど、とっても豊かな買い物をした気分です。さ～て、さっそく着ていきたいんだけど、だれかデートに誘って！

  2005.01.21

• 気持ちの整理がつきました

  娘が私の留守に電話をしてきたようです。夫が「お母さん、この頃、日記書いてないじゃん」と言っていたよと教えてくれました。力尽きていたというのが正しいのかな？実は昨日、学長に会ってきました。すっかり偉くなってしまって、新聞で顔を見るくらいなのですが、実は、私が大学に勤めるきっかけを作ってくれた方なのです。大学時代の恩師が、私が沖縄に行くと知って、この先生にコンタクトを取ってくれたのでした。「あきがあったら、非常勤講師に雇ってやってください」と。実は恩師は、その頃も珍しかった女性教授。口が悪くて、しょっちゅう叱られていましたが、外に対してはゼミの学生をほめまくっていたようです。不肖の弟子なのですが…結婚式のはなむけの言葉が「どこにいても研究はできます」という言葉でした。結婚して、すっかり母親化していた私を、大学に引っ張り出したのが、現学長なのです。だから、今回のことは、奇妙な巡り合わせとしか思えません。もともと気さくなところのある方で、会うと「授業はどう？」と声を掛けてもらい、「単位をください」とごねる学生に困って、ＳＯＳしたこともあります。要するに、面倒見のいい、親分肌の先生です。今はめっきり少なくなりましたが…学長と言う身分になったら、こわいのかな～と思ったり、会う前に秘書に、人事問題だったら、事務官を同席させますが、といわれたり、なんか緊張でしたが、会ってみると前のままでした。というわけで、３０分、同業者の消息を伝え、私の仕事ぶりをアピールし、コマを減らされたことを伝えたので、満足しました。このあとどう展開しても、私は、スッキリした気持ちです。そして、やっと、私は、自分が頑張って仕事をしていたと言うことを、１５年前雇ってくれた人に伝えたかったのだと気がつきました。伝えられたので、満足です。次なる仕事へ、これが新しいはじまりなのかも知れません。

  2005.01.20

• すべてはうまくいく様になっている

  おととい「すべてはうまくいっている」と言って寝たのはいいのですが、なんだか苦しかったのです。なんて言ったらいいんだろ？無理に思い込んでいる感じがありました。前に「教えない教育」の提唱者、平井雷太さんに「平井さんのおっしゃっていることって、プラス思考ってことですか」と聞いた人がいます。平井さん曰く「プラス思考って、無理やりって感じでなんかダメなんだよね～」そうそう、無理やりプラスに思い込むのはダメだなあ。テレーズの性格には合わないみたいなんですね。と言うわけで、ちょっと考え直してみました。今はどう考えても幸せではないのに、「うまくいっている」って思えないのは当然。だけどこれからうまく行くって考えるのはできるなって…「すべてはいい方向に向かっている」と信じると、私は楽になるようです。てなわけで、呪文をちょいと変えることにしました。え、あまりかわらん！って？違いがわからない人には、前の呪文でも大丈夫ですよ～生きているってことは、次の瞬間何をするかという限りない選択肢が次々にやってきます。苦しいときは、「これを選ぶと失敗するんじゃないか」ってこわくなるんですよね。だから、「どれを選んでもＯＫ。あなたの選択肢がＯＫ」と思えるのが大事。と言うわけで、テレーズは今朝、大学の学長に思いきって電話をしました。昔は良く話し相手になってくれた先生で、私を今の仕事に就けてくれた人でもあるのですが、学長になってから、すっかり遠い人になっていたのです。迷いに迷って、ダメもとって思って電話をしたら、秘書を通して、来週会えることになってしまいました。ダメだったら、心を込めて手紙を書こうと思っていたのですが…というわけで、来週、授業を減らされて苦しい心の内を、きちんと伝えてこようと思っています。と、ここまで書いて思い出しました。私の口癖。「なんとかなるさ～」「なるようになるよ～」

  2005.01.13

• すべてはうまくいっている

  図書館で、不思議な本を借りてきました。沖縄在住の精神科のお医者さま。越智啓子さんの本です。タイトルが「人生の癒し～夢がかなうセルフ・ヒーリングのすすめ」クリスタルや太陽の光や、そういったことに「力」を見いだしておられるのですが、あまり精神世界に興味のない私が、何となく読み終えてしまったのが、また不思議です。どうも、その本を貫いている考え方に共鳴してしまったからのようです。人の人生はその人のとらえ方次第で、苦しくもなり、楽しくもなるというような考え方。つまりすべては、その人のとらえ方の中にかぎがあるというものです。もちろん、気持ちの持ち方ですべてが変わるとは思えないこともあるのですが、何というか、気持ちが前向きだと、スランプもそれなりに意味があると思えてくるから不思議です。何より共鳴したのは、自分の精神状態をいい状態に保つための、セルフ・ヒーリングという考え方。お医者さまや、カウンセラーに頼らない、自分なりの精神を安定させる方法が必要だと、時々思うからなのです。母のうつを見てきて、それから、まわりの友だちの、落ち込んだ状態を見てきて、精神の健康って結構難しいと思っています。だから、この本に惹かれたのでしょうか。実は５年ほど前、あるところで越智さんに会っています。隣の隣くらいに座っておられたのでした。でも、その時は、こんなことを考えておられるとは知りませんでした。ご自身が精神を病んだ経験がたくさんおありのようで、その時の私の印象は、暗めの女性だと思ったのですから、わかりませんね～「すべてはうまくいっている」のだそうです。どんな時でもね。病気や、失業や、失恋、などなどもみんな、人の人生のプログラムにあって、必要なものなのだそうです。そうかもしれないなあと思っているところがあります。何よりも良かったのは、読み終わって、自分の気持ちが落ち込んだときの解消法を、いくつも考えることができたこと。そんなわけで、今日は「すべてはうまくいっている」と呪文をとなえて、たっぷり寝るのだ！

  2005.01.11

• マイナスのできごとから、プラスが生まれること

  年末に、来年度のコマ数の削減を言い渡され、悶々としていました。その後、ふっきれて、「生活起業家」を目指すことに、気持ちを切り替えたのは、ご存じの通りです。でも、ちゃんと、言いたいことは言っておこうと思ったのでした。どれほどショックであるか、できれば、このままクラスを持ち続けたいということを。そんなわけで、私が年末にやったことは、もう一人のフランス語の非常勤講師に連絡を取ることでした。なんと１５年くらい前からの知り合いなのに、ゆっくり話をすることがなかった方なのです。先週末にお会いして話すことができて、自分のこれまでの散漫さに恥じ入りました。私は、いろいろなところで人と出会うことを自分のテーマにしながら、身近な人との関わりを、大事にしていなかったことに気がつきました。同じ境遇の先生の話は、心に沁みてきました。何で今まで話をすることをしなかったのだろうと思いました。年末から、たくさんの人にエールをもらい、元気を取りもどしてきた私でしたが、同じ非常勤講師の先生の「こんなに頑張っているテレーズ先生のクラスを減らすなんて」ということばほど、嬉しかったことはありません。同じ仕事をしている人に、認めてもらっていることが心に響きました。そして、二人で、要望書を書くことにしました。これからも、非常勤講師という不安定な仕事はなくならないと思います。私たちの苦しい思いを、文書にして伝えることは、きっと意味のあることだと思います。今日、要望書を書き上げました。丁寧な中にも、静かな怒りを込めました。そして明日、もう一度会うことになりました。コマ数の削減というマイナスのできごとから、「出会い直し」が生まれたことに驚きと、感動を覚えています。どんなマイナスのできごとにも、プラスの作用があるものなのですね。教えない教育の中では、できないこと、うまくいかないことを大事にするのですが、それがそのまま当てはまっているという気がして、ちょっと愉快な気分です。

  2005.01.10

• 遅ればせながら新年のご挨拶です

  楽天仲間のみなさん、あけましておめでとうございます。掲示板に書き込んでくださって、ありがとうございました。去年のたくさんの出会いに感謝です。これからもどうぞよろしく。２００５年がはじまって、ついに一週間が過ぎました。お正月休みは、九州の実家ですごしていたのですが、２６日には暖かい冬だなあと思っていたのに、３０日の朝は雪でした。お日さまが出て、すぐに溶けてしまったものの、南国からやってきた身には寒さが堪えました。お正月も寒かったですが、お節作りには寒いのが一番。冷蔵庫要らずですからね～というわけで、母の状態も良く、なんだか、食べてばかりのお正月から戻ってきたのが木曜日のことです。「日記の更新！」と思うまもなく、翌日の大学の授業の準備！！ようやく今日になって、日記を書くことになりました。年賀状の整理もなんと今日。年末大掃除も中途半端のままの帰省でしたから、お正月のフレッシュな気分はふるさとに置いてきたみたいです…実は今年は、気持ちの中で、小さな変化がありました。２００４年の終わりからのことですが、そろそろ自分のこれまでを振り返ってみようと思いはじめたからです。もう何度も、沖縄を出る時期が来るかも知れないと、身辺整理をしはじめたことがあるのですが、いつも何ごともなく、沖縄に留まることとなりました。でも、今年はひしひしとそれを感じているところです。父は８１歳、母は７４歳。夫５５歳、定年まであと１０年。息子高校２年、今年３年になります。年末に起きた大きなできごとで、自分にとって仕事とは何なのかということを、真剣に考えざるを得なくなりました。仕事をやめて生きていくことは、今のところ考えられない。それが私の結論です。ふるさとに戻っても、それは同じ。では、私にとって仕事とは何かを考えなければならないのですが…そんなわけで、今年は１０年後の自分を視野に入れながら動いてみようと思っています。どうぞ今年もよろしくおつきあいください。

  2005.01.09

• なんと「冬ソナ」にはまっています！

  しばらく消息を絶ってしまってごめんなさい。クリスマスを終えてから、九州の実家に帰省しています。年取った両親と娘が首を長くして待っていました。母のうつもなぜか影を潜め、のんびりした年の末です。おかげで、夜になると、娘が「韓国語の勉強」とか言って見ていた「冬のソナタ」を見ています。つきあっているうち、その展開が気になって…毎日はまっております。娘は高校時代フランス語をちょっとかじって、あまり面白くなかったらしく、大学では第二外国語に韓国語を選びました。これがなかなか面白い。娘が韓国文化についてあれこれ解説してくれながら、冬ソナを見ております。「これっておばさんに受けるのよね～」と娘が言うとおり、どうも私たちの若い頃の倫理観と言うか、恋愛観というか、古い感覚につながるモノがありそうです。登場人物の感情がとってもストレートでわかりやすい。打算がない。ああ、これは日本ではとっくの昔に滅びてしまったモノかも知れないなあと思いながら見ています。え、ヨン様は？って、そりゃ、かっこいいですよ。何だろうな、礼儀正しさとか、どんなときも崩れない何かを感じるんですが、それは韓国からの留学生にも感じるモノです。もしかしたら、日本での韓国ブームは、日本人が忘れてしまった何かを、思い出させてくれるからかも知れないな～と思いました。さて、今日は夫と息子も帰省してにぎやかになります。お節の準備もそろそろ。年賀状も実はいまから…皆様、今年は本当にお世話になりました。来年もよろしくお願いします。良いお年をお迎えください！

  2004.12.29

• 雨のクリスマスです

  クリスマスと言っても、なかなかピンと来ない沖縄の冬です。今朝はしとしとと雨が降っています。これが寒い地域なら、ホワイトクリスマスなのでしょうね～雨じゃあ、ちっとも感じが出ません。幸い土曜日で、今頃小さい子どもたちはサンタのプレゼントを大騒ぎして明けている頃でしょうか。５，６年前まではそんなことをしていた気がします。大学生の娘には、友だちのアトリエで買った、アンティークビーズを使ったネックレス。高校生の息子には、図書券５０００円分。夫には暖かそうな長袖のカッターシャツ。自分にも、アンティークビーズのイヤリングを買いました。え、自分のが一番高そう？はは、ハズレです。もののあふれる時代になって、プレゼントのありがたみもあまりないけれど、イギリスにいるときは、子どもたちがおもちゃを買ってもらえる唯一の日という感じでしたね。住む場所によっても、関わる人によっても、印象は変わるのでしょうが、ヨーロッパの人はものを買わないと言う気がします。それは、古いものを大事にする伝統と、収入が低いということが両方関係しているのだと思うのですが。日本人のように、頻繁に服を買うことはないので、ベーシックな無地のセーターに流行の小物や、スカーフをあわせて装っています。コートなど、何十年も着るのだそうです。だから買うときは慎重に、そして、高くても長く持つものを買うのだとか。それでも、ブランド品を持っている人はほとんどいません。日本人の一点豪華主義は、ヨーロッパでは通用しないのだそうです。ブランドものの財布を持っている人は、それなりの収入があると思われるのですから、スリにねらわれる確率も高くなります。最近沖縄にできた免税ショップにおととい出掛けて、そんなことを思っていました。この前会った方が持っていたコーチのバッグは６万５千円でした。ものは確かにいいものなのでしょうね。見ているとクラクラしてきます。化粧品のコーナーで思わず、トラベルセットを買いかけて、フッと我に返りました。何を隠そうテレーズは、ほとんどお化粧をしないのです。ファンデーションと日焼け止めと口紅くらい。買ったとしても、どこかで朽ち果てるだけです。と言うわけで、昨日は、ユニセフに寄付をしました。買い損なったランコムの化粧品代の分を。もともと寄付はするつもりでしたが、昨日はたまたまクリスマス・イヴでしたね。どこか遠くの子どもたちのクリスマスプレゼントになればいいなと思います。

  2004.12.25

• メール・コミュニケーションの怖さ

  先々週、中学時代の同級生から、何度か電話が入っていたのですが、タイミング悪くいつも留守でした。中学を卒業してからですから、なんと３０年ぶり？その名前に記憶はあるものの、顔がまったく浮かばないのです。だから何の用事なのか、それも不思議で…連絡先を残していかないものだから、どこかに引っかかったまま気になっていました。すると数日前に、同窓会名簿が届きました。電話してみるかと、電話をしてみると、あいにくと同級生は留守。電話にでた息子らしき人に、こちらの携帯番号を伝えました。おとといになってやっと連絡が取れました。娘さんが琉球大学に行きたいといいだし、私の名前を名簿に見つけたとのこと。「メールで連絡取らせてもいいですか」というので、メルアドを教えました。３０年ぶりのその人に、ほとんど記憶がなく、しゃべっていてもなにもよみがえってこないのは、あまり関わったことはなかった人だからなのでしょうか。それともテレーズの脳みそは、そんな昔の記憶をどこかに追いやってしまっているのでしょうか。まあ、沖縄の大学に行きたい子どもの気持ちを大事にしている人なのでしょうか。ここまでは、良かったのです。昨日、くだんのお嬢からメールが届きました。読んでびっくり！まるで友だちに書くような調子のメールです。≪「非常勤だからよくわからないみたいだよ」って母からききました。わかる範囲で教えてもらえたらうれしいです。≫と、そんな具合です。母親と同じ年齢の、まったく知らない人に書くということを意識しているのでしょうか？読んであまりいい気持ちはしません。書いたのが自分の娘だったらと、ドキッとしました。ちゃんとそういうしつけはしてきたのだろうかと…最近ため口の大学生も多くなり、メールも親しい調子で来るのですが、関わりの中でちゃんと私を教師として認めていることがわかるので、気になりません。顔を見て話のできる関係であれば、どうということのないメールなのかも知れないと思います。どう返事を書いたものか迷っています。

  2004.12.23

• ２キロの豆でぜんざいを煮る

  土曜日は息子の通う学校のバザーでした。息子っていっても高校生で、成りゆきで引き受けたＰＴＡですが、小中学校のＰＴＡの時の気合いはどこへやら、肩の力の抜けまくった活動です。水曜日、提供品の値付けをしていると、「はい、これ、テレーズさんの分」と２キロの豆と２キロのお砂糖。ずっしり重いぜんざいの材料を、思わず受け取ってしまいました。「え？」と見てみると、沖縄ぜんざいの材料です。つまり小豆ではなく、金時豆でもなく、その中間くらいの大きさの豆。「これ、なんという豆なの」と袋を見ると「ぜんざい豆」あ、なるほど。というわけで、金曜日、圧力鍋を出して、お豆を水につけました。ほうってあったら、いやふくれること、ふくれること。２倍になった豆を付け汁ごと圧力鍋に入れて２０分。蒸気を抜いてふたを開けてから、皿に２０分くらい煮たら、お豆が柔らかくなりました。お砂糖は黒糖とグラニュー糖を半分ずつ。お塩をひとつまみ。いい感じにできあがりました。が、これで１キロ。もう一回同じ事の繰り返しで、できあがったときは深夜の１時でした。２キロの豆のぜんざいってすごい量でしたよ。うちにあるもっとも大きなタッパー、直径が８０センチくらいあるボウル型のタッパーに山盛り。ようやくふたが閉まります。で、これをどうやって持っていこうとしばし考えました。そうそう「風呂敷」の出番です。いや～和の文化はエライ。風呂敷で包んだら、持ちやすいこと。こうして土曜日のバザーで無事ぜんざいは売り切れました。途中で半額値下げになっていたけどね。ぜんぜん知らなかったのですが、ぜんざいの売り上げの分だけは、新潟の震災に寄付することになっていたそうです。思いがけず、ボランティアをしていたわけになります。良かった良かった。おまけがもう一つ。実は私は沖縄ぜんざいを作ったのははじめてです。おかげで作り方をマスターしました。うまくできて良かったよ。

  2004.12.20

• 新しいことをはじめるには勇気がいる

  みなさんの書き込みに、ちょっと涙ぐんでしまいました。自分がどうしてこんなに落ち込んでいるか、静かに考えてみたら、自分がやってきたことを評価してもらえないということが大きかったんです。東京や大阪に行って授業のヒントをもらったり、いろんな工夫をして授業をしたことが、ちっともわかってもらえていないんだなと思って…大学では、いつでも首を切ることのできる存在なのかということに、とてもショックを受けています。でも、考えてみれば、私は大学だけで仕事しているわけではないのですね～外の世界の方が何倍も広いのだから、外に飛び出して、私の教え方を歓迎してくださる人のところに行けばいいのですね。メグさん、お梅ママさん、ココロさん、ぴーすぶるーさん、ハリーさん、ナチュラーママさん、みなさんのエールがじわじわと心にしみ込んでいくようです。本当にありがとうございました。来年は新しい出発の年にしたいと思います。新しい言葉を学ぶということは、本当にワクワクする楽しいことです。学ぶものはことばだけではありません。料理もワインも映画もシャンソンも、それから、女の人の地位のことも、難しくない、でも、ちゃんと身につくフランス語の講座をしたいな。今までの自分を総ざらいして、春に備えようと思います。実は、突然の授業減に、理不尽な思いがつのるので、大阪のそういったことを専門にしているところに電話をして聞きました。きちんと文書で質問状を出しなさいという答えでした。間違いなく不当な処遇なのだそうです。電話の向こうで、私の話を聞いて、ことの次第に怒っている事務局の方の気配が伝わってきました。「近かったら応援に行くんですけどね」と言ってもらって、勇気をもらいました。私のあとに続く人のためにも、きちんと苦情を出そうと思っています。でも、それにはたくさんの勇気が要りそうです。今をちゃんと生きること。それが未来につながると信じて、コツコツやるしかないですね。これからもテレーズをよろしく。

  2004.12.16

• 小さな決心

  先週から心のどこかが、痛んでいます。楽しい気持ちがあってもその事を思い出すと、ドキッとしてそれからつらくなるのです。それは来年の仕事のこと。私の担当する授業が半分に減ってしまうことになりました。何かミスをしたわけでもなく、私の都合が悪いわけでもなく、ただ、大学の予算の関係なのです。非常勤講師にかかるコストを半分にせよという命令だとか。「かくかくしかじかに決まりました」と言われて、手も足も出ないのが、非常勤講師という仕事です。今、週に２回二つのクラスを持っているのが、ひとクラスだけになります。大学生たちには、結構評判のいい授業だと思っているのですが…良い授業をしたいと、あれこれやっているつもりなのですが…がっくりです。自分の力ではどうにもならないことなので、つらいのです。収入が減ることもそうですが、自分が働く場がなくなるのがさみしい…三日間、つらい気持ちでいました。そして、今朝になってちょっとだけ明るい気持ちになりました。それは、大学だけでなく、一般の大人向けのフランス語講座を開いてみようかと思いはじめたのです。会話を中心に、旅行に行ってお店で買い物ができるようなフランス語を教えてみようかと。毎日少しずつ学ぶ方法を伝えていこうかと…語学を習いたい人はきっといるに違いないです。それをきっかけに、フランス語をはじめてくださる人がいるかも知れません。そう思ったら、ちょっとワクワクしてきました。今までは、大学以外で教えてほしいとお誘いがあっても、すべて断ってきました。それは私に自信と勇気がなかったからなのです。でも、そんなこと言っている場合ではないなと思います。やってみると何かが生まれるかも知れません。これから、少しずつ準備をしていこうかなと思います。誰かにとっても励ましてもらいたい気持ちなのです。応援お願いします…

  2004.12.13

• やれば、できる

  １０日の金曜日、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏の講演会がありました。息子の通う学校の３０周年記念行事だったのです。親の参加も可能でしたので、一緒に行って聞いてきました。テーマが「やれば、できる」小柴先生なのですが、小柴さんと呼びたくなるような気さくでひょうひょうとした感じでした。話は小児麻痺を患ったことからはじまりました。中学一年の秋、前の日まで何ともなかったのに、高熱が出て、目が覚めたら、両手両足が麻痺していたそうです。芋虫のようにごろんと転がるしかなかった小柴さん、このままではどうなるのかと思い、なんとか自分で動けるようにと少しずつ体を動かしていたそうです。４歳の時に実のお母さんに死に別れ、中学の時は、陸軍将校だったお父さんが他の家族と満州に行っていたので、おじさんのうちに預けられていたのだそうです。小柴さん、少しずつ体を動かして、自己流のリハビリをするうち、なんとか自分の足で歩けるようになったそう。中学に通うのに、バスのステップを上れずに、４キロを不自由な足で２時間かけて歩いたと言う話にはびっくりしました。それが功を奏して、その後、右手が挙がらない他は、なんとか普通の人と同じように動けるようになったといいます。その時の、できそうにないことでも、少しずつやればできるという体験が、その後の研究生活に影響を与えているように思いました。ニュートリノという物質を調べるカミオカンデの実験の話も聞きました。夫も父も物理学者なのですが、物理がちんぷんかんぷんの私です。でも、小柴さんの話はものすごくわかりやすかったのです。とてもいい時間をすごしました。帰ってきて、夫と息子とニュートリノの話をしたら、盛り上がって、夫が「母ちゃんと物理の話ができるとは！」と感激していました。私も講演にとても感動しました。本当にすぐれた人は、誰にでもわかるように、易しい言葉で考えを伝えることができるのですね。

  2004.12.12

• 久々に生徒になる

  某スーパーの安売りに、朝から出掛けました。お目当ては夫と息子の下着…安いときに買い置きしておきます。ついでに自分のセーターもちゃっかり買い込んで、それから、娘に小さなクリスマスプレゼント。小さな赤いガラスのローソクを入れるガラスとバラの香りのろうそくを。あまり大した掘り出し物もなかったので、大形店舗のスーパーをブラブラしていて、フッと英会話教室の看板を見て、ふらりと入ってしまいました。「フランス語の会話もできますか？」受付のおねえさんはバカに元気よく「はい！できますよ。」と椅子に座らされて、しばし話し込みました。結論は沖縄にはフランス人の先生はいなくて、テレビ電話を使っての受講になるとか。いろいろ話していたら、つい隠しきれず、教師である事をしゃべってしまいました。と、なんと、結構多くの英語の先生が、会話を習いに来ているらしい。ここなら、あまり目立たないもんね…まあ、テレーズの場合は学生さんがそばにいてもＯＫのつもりなのですが…そうこうしているうち「お試しでやってみませんか」といわれて、テレビ電話による会話初体験となりました。これが、結構面白かったのです。２，３人のグループレッスンなのだそうですが、誰もいなくて先生と二人…しかし、情けないことに、あまりでてきません、フランス語！ホテルで、苦情を言うというシチュエーション…「蜘蛛の巣が貼っている」って一体なんていうんだよ！もともと大したことはないのですが、会話だけは日常的にやっていないとダメなんです。スリリングな１５分でした。なかなか。（小雨ちゃん一回試してみたら？）というわけで勧誘される寸前まで行きました。分割可だけど４０万円くらい払わないといけないようです。これで大体３年分とか。内緒ですが平井雷太さんは８０万円払ったらしい…（こんなところに書いて、内緒もないもんだ）テレビ電話代も入っていて、で、お得なことに、今１５パーセント引きです…とか言われて…契約書を書こうとして、フッと思ったのでした。我が家でテレビ電話が使えるかどうか、まずは確認。ＡＤＳＬが入っていないとダメなのです。パソコンのあれこれは全て夫が管理していて、私にはわからない事ばっかり…というわけで、帰ってきて夫に話してみると、今の状態ではどうもテレビ電話を使うのは不可能らしく、週に２回のネイティブとの会話練習は、夢となりました。４０万円払って３年頑張るという目標が壊れ、良かったのか悪かったのか…師走で忙しいのに、無料会話を楽しんでいたおかげで、今日はこれから夜なべで、明日の授業の準備のつづきです。まったく…

  2004.12.09

• 教室風景

  もしかしたら眉をひそめる人がいるかも知れないのですが、私の授業では、飲み物を持ち込んでも別に何も言いません。イギリスの小学校では、先生が教室にコーヒーを持ち込んで、朝の会をやっていました。アメリカ人やフランス人も、途中のコーヒータイムの時のコーヒーをそのまま持ち込んで、講義をするときがあります。授業中にものを食べたり、飲んだりするのをひどく叱る先生もいるのですが、それとこれとは別と思っていて、私も喉の調子が悪いときは、お茶のペットボトルを持ち込んでいます。ただし、私の授業はＯＫだけど、他の先生の時は確かめてよといっていますが。一時間目の授業の前には、教室でパンを食べている学生なんかいます。８時３０分のチャイムが鳴ってから、非常勤室をでていくので、大体５分は経過していますが、なんだか堂々と食べています。私が入ってくると、さすがにちょっとたじろぐ気配もありますが…「朝ご飯？」「うん（とうなずく）」「早く食べてよ」「うん（再びうなずく）」口にものが入っているのでしゃべれないのですが…教室にいる学生たちが、みんな自分の子どもに見えて、お母さんしてしまう…特に今年は、娘が同じ大学一年生なので、なおさらです。授業が終わって、教卓には、先週の休んだ分のプリントをもらいに来る学生（毎時間Ｂ５のプリントを１枚宿題にしている）、遅刻を申告しに来る学生、それと、何か言いたい学生がやってきます。遅刻をしたら、フランス語で「遅れました、ごめんなさい」と言わないと、出席簿につけないという事にしています。まあ、こんなふうに、学生とちょっと遊んでいるのですが…教室を柔らかな雰囲気にしておくと、いろいろな相談をしてくる学生がいます。「おれさ～どうもこの学科向いてないんだよね～」「編入という手もあるからさ、よく考えた方がいいよ。事務に行って相談してごらん。」大学生の精神年齢が年々低下しているという先生が居るのですが、たぶん、最近の大学生たちは大人っぽく見せる事をしなくなったからなのかも知れないと思います。私の学生時代も、相当幼かったと思うのですが、友だちの前、先生の前では、大人のフリをしていましたから。難しい言葉を使ったり、偉そうに話したり…変なエリート意識もありました。今は、若い人たちは、逆に自分を幼く見せる方がいいと考えているような気がします。その証拠に、紙を配って何かを書かせると、いろんな深い考えを書いてきます。だから、「最近の学生は幼くて」という先生には、「それって、先生が年を取ったってことですよ～つまり、一種の老化現象です」と言う事にしています。私が若さを保つコツは、大学で学生たちとしゃべるからかも知れないな～と書きながら思っています。

  2004.12.07

• 小さな本の話

  ６月、楽天日記をはじめたときから構想にあった「小さな本」やっと第一稿ができあがりました。題して「教えない教師のできるまで」教えない教育って何？というみなさんの問いに答えるべく、書きはじめ、次第に教師の仕事と、母親の仕事が重なっていることを書くようになりました。教室ではどんなふうにしているのか。そしてどんなふうに子育てしてきたのか。自分の事をちょっとだけ、外側から眺める事になりました。これって、自分を整理するのにはとてもいいと思っています。書くと本当に自分が整理されるのだという実感。書き終えて、なんだかとても充実した感じがしました。一日気分良くすごしました。でも、これから推敲が待っています。実は私は自分の文章を書き終わってすぐは、なかなか手を入れる事ができないのですが、今回は師匠がついているので安心です。無事出版の運びとなりましたら、日記で案内しますので、その節はよろしくお願いします。

  2004.12.06

• よその子を叱る…

  昨日の土曜日、相変わらず息子に見捨てられて、オットと二人で、ランチを食べに焼き肉屋さんへ。たまにこういうお昼もいいねなんて話していると、隣からぱたぱたと子どもの走る音。「？」とついたての陰からのぞいてみたら、靴を脱いであがる座敷には、一組しかお客さんがいないので、もうとっくにゴハンを食べ終わって、おしゃべり夢中なお母さんに退屈した４歳くらいの男の子が、ウルトラマンのまねをしている…しゅわっち～と叫んで走り回っているのは、かわいくもあるけど、ゴハンを食べるときには嬉しくない雑音なのです。フッと立ち上がって、ついたて越しに男の子と目があったので、「あのね、おばちゃんはご飯食べてるから、しばらく静かにしてくれる」とおだやかに言いました。男の子は「うん」と言って、お母さんのところに戻っていきました。どうなるかなと思ったけど、ちゃんと静かにしていました。オットと二人、なんだか感動です。４歳くらいでもちゃ～んとわかるんだ。今年の夏、実家に帰ったとき、同じような焼き肉屋さんで、後ろの家族がものすごくうるさかったのです。私たちは、年取った両親も入れて６人。うるさいのが嫌いな父は、それが気になって、食が進まないので、参ったなと思いました。どうも、その家族はお母さんと子ども二人に、友だちが二人。その、友だちだか、恋人だかよくわからない若い男の人が、退屈している子どもを遊ばせようとしているのです。甲高い声が響いていて、感じが悪いのだけど、どうしよう、注意しようか～と思っていたら、子どもが突然笛を吹き始めました。さすがに頭に来て、振り向きざま、できるだけおだやかな声で、「ちょっと静かにしてくれる」と言いましたが、思いっきりし～んとしました。怒りが伝わったのですね。相手も、若い男の人が、怒ったのがわかりました。どうも、それまで、お母さんが、小さな声で、ちょっと静かにしてねと言っていたようですが、聞かなかったのです。男の人は、「こんな焼き肉屋でなんで静かにしなきゃいけない！」と言い返していたのが聞こえていました。だけど、こちらも我慢の限界でした。テレーズ、たまに切れるのです。あとで息子と娘に、しっかり怒られましたが…その時と違うのは私が怒っていなかったことです。昨日は男の子に「静かにしてね」とお願いしたのでした。だからスッと伝わっていったのかも知れません。それにしても、沖縄の子どもたちは、日頃、親以外の大人と関わることが多いような気がします。身近な大人たちは、自分の子どもでなくても、叱ることが良くあります。だからなのか、たまたまお利口な子だったのか、さて…よその子を叱るのは難しいのですが、とても嬉しいできごとでした。

  2004.12.05

• きちんと叱られた方がいい

  久しぶりにゆんたくの一日でした。保育園の園長をしている友だちと話していて、ず～っと昔、保育士になりたての頃の、ドキンとした話が出ました。保育園と学童が一緒になっていたので、小学３年生くらいの男の子が、３回の屋根裏部屋に小さい子たちを閉じこめてしまって、自分はどこかに行ってしまったのを、気がつかないでいたそうです。そうしたら、外に出ていた他の保育士が、小さな隙間から、手すりの低いベランダに出ている赤ちゃんを発見！大急ぎで知らせにきて、心臓が止まるかと思ったそうです。赤ちゃんは保護して事なきを得たけれど、小さい子たちを閉じこめた犯人が帰ってくるなり、思わず叩いてしまったそうです。「なんてことするの。もし、誰か落ちていたら大変なことになっていたんだよ！」いつもはおだやかで、ちょっとした子どものいたずらなど平気な彼女ですが、この時ばかりは思いっきり叱ったそうです。数年後、その男の子が、あの時叱られたあと、うちに帰って、自分が３階のベランダから落ちる夢を見て、怖くて仕方がなかったと教えてくれたそう。友だちは、「命にかかわることは、迷わず叱らなくちゃ。でも、最近の若い保育士さんや、お母さんたちは、どんな時に叱ったらいいんですかと聞くのよね」最近は、ほめて育てる、おだやかににこやかに接するのがいいとされて、みんなわからなくなってしまうのかも知れません。私は、とっさのタイミングでキッチリ叱られる彼女の保育園の子どもたちはいいなと思いました。子どもの時、悪いことをしたら、きちんと叱られるのは大事だと思っています。危険なときは、全力で止められる体験をした方がいいと思っています。体で感じた方がいいことってあるのだと思う。そうやって、大きくなっていくのです。危険を感じたときは、考えているひまはありません。一瞬で行動しなければならないものだからこそ、体ごとぶつかってくれる保育士の存在は大きいような気がします。そして、保育士もやはりいろんな体験をしながら、ベテランになっていくのでしょう。保育園は毎日がライブのようです。「いまだに毎日が学びだよ」という彼女の話を聞きながら、２０年前の若かった彼女に会ってみたくなりました。

  2004.12.02

• バレエの衣装

  なんだかわからないけどお腹を壊し、時々トイレに駆け込む一日でした。原因不明。が、バレエの日。肩こりも気になるし、やっぱり体を動かしたい…お腹の痛みが小康状態になったので、バレエに出掛けていきました。大体、おばさまたちの多いバレエ教室なのですが、このところ年末で忙しいのか、おばさまが少ない。私の他に二人は、若い２０代です。どうしても、若い二人にあわせてレッスンとなるのです。おかげで、はあはあしています。夏前から、「青い鳥」を練習していますが、これが一分半くらいなのに、覚えるのに数ヶ月、仕上げるのにさらに数ヶ月というあんばいです。おまけに一回踊ると、ちょっと休憩。あのね、バレエの公演って何時間もあるんだよね～すごい体力ですね、あれ。そして、あろう事か、青い鳥を踊ってビデオで取るという話が持ち上がり…衣装がかりにかりだされました。実は私は洋裁が得意なのです♪意外でしたか？木地やさんに行って、安いジョーゼットを買ってきて、裁断して見本を作ったのが数ヶ月前。それぞれのレオタードの上に着る、巻きスカートを作っています。青い鳥だから、青とベージュ。お店で買うと数千円するものが、二つで千円です。が、しかし、洋裁が得意な人ばかりではなく…来週は私が一人で縫うことになるのでしょうか…巻きスカートって、みんな同じサイズで作ると、ウエストがバレバレで、これもちょっと困ったものですが。踊りより衣装に張り切ってしまうところが、やっぱりおばさんだよね～

  2004.12.01

• 「踊りに行こうぜ！」を見ました

  昨日は日記をサボって寝てしまいました。なにせ週末の二日続けての研修会のあとに、夜の６時からバレエの先生の公演があって行ってきたのです。「踊りに行こうぜ！」という素敵なタイトルでしたが、つまりは、クラシックバレエとか、モダンとか、日本舞踊とか、ダンスとか、そう言う枠にはまらない踊りを楽しむという趣向だったのでした。５組が２０分ずつ踊るという構成でしたが、はじめの２組は特に若さが伝わってくる感じでした。ダンスというと、どうしても激しい動きを想像してしまいますが、このパフォーマンスは、どれもゆっくりした動きが中心でした。なので、次にどんな動きが来るのか、固唾を呑んで見守るって感じなのです。イメージとしては、小劇場のお芝居が一番近いです。無言劇（パントマイム）のような感じです。面白かったです。ちょっと疲れたけど。こういう形の踊りもあるのかという発見。私はどうも「ことば」で表現することになれているので、言葉を使わない、身体表現というのが新鮮でした。人は体の動きだけで、これだけ伝えられるのかというオドロキもありました。そして、もっとフシギだったのは、プログラムの最後の人の踊りが、まったく何も訴えかけてこなかったのです。集中できないというか、共感できないというか…これが本当にフシギでした。勝手な推測ですが、演じ手がかなりキャリアのある方で、見る人にアピールするという事をしていなかったのではと思いました。なんというか、「わかる人にだけわかってもらえばいい」という散漫さが伝わってきたのです。これにはびっくりでした。私の勝手な印象なので、他の人はどう感じられたのかは不明ですが…舞台の上に上がるとき、大事なのは、立派に演じようとか、すばらしい舞台を作ろうということ以上に、「伝えたい」という思いなのかも知れません。国際通りの真ん中にできた「てんぶすホール」なかなか上等でした。ここで何かやってみたいな～と思わせるいい感じの小劇場でした。久しぶりに生の舞台を見た感動がよみがえってきました。観客の平均年齢も２０代でしたからね～私もちょっと若返ったかも…

  2004.11.29

• 小さな親切大きなお世話

  今日は朝から、那覇市で開かれたＮＰＯ指導者研修会に行っていました。NPO法人「風のうた子育て支援ネットワーク」の一員なので…午前は講演会二つ、午後は事例発表とパネルディスカッション。面白い変則型のパネルディスカッションでした。真ん中に椅子を６個用意して、意見を言いたい人が真ん中に出てくると、真ん中にいてもう意見は言い終えたという人が帰っていくのです。普通のパネルディスカッションのように、壇上の数人だけが話をするミニ講演会にはならないのです。スタッフもドキドキの初の試みだったそうですが、意外にうまく行きました。だって、会場から、普通のお母さんや、普通のおばさんがどんどん出てきて発言しはじめたからです。でも、中には、人の話を間違って受け取っている人などもいて、みんな自分の話はしたいけど、人の話は適当に聞いているのね…と。私もそうなのですが…面白かったのは「地域」の話でした。みなさん「地域」ってなんだと思います？地面のつながり。同じ空間を共有している人のつながり。中には、同じ価値観を持っている人同士が、場所は違ってもつながるのが地域と言ってもいいのではと言う意見がありました。なるほどです。そうやってつながっていけば楽ですね。実際に活動している人からは、でも、現実に同じ場所にいることも大事という話もでていました。結局のところ、地域とは人のつながりの場なのでしょうか。「地域の教育力が低下している」とか言われるのは、「人のつながりが少なくなっている」と言うこと？私が聞いていた限りでは、つながりは十分にあると思いました。むしろ問題は「人の話を聞かないで、自分の話をしてしまう」事の方なのかなと思いました。誰かを助けてあげたい気持ちで子育て支援をするのは良いけれど、どうしてほしいかを聞かないでやってしまう事もあるのでは？助けてほしいと思うけれど、どうしてほしいか言っていないのでは？こういったズレはなかなか修正できないもの。でもどんな時でも、その人がどうしてほしいかを聞いてからやるのは大事だと思うのです。お節介と親切の差はそのへんにあるのかも知れません。

  2004.11.27

• 厳しい先生と、やさしい先生どっちがいいのか

  一時間目の授業に、もう一月ほど出てきていない学生が数人います。出席を取るとき「Aくんはどうしたのかな？あまり休むと、あとが大変だよと伝えてね」と言ったら、誰かがメールをしたらしく、３０分遅れくらいで教室に入ってきました。途中で、二人組で会話の練習をしている間、私は教室を回るのですが、Aくんに「久しぶりだね。フランス語忘れてるでしょう」と声を掛けると「そんなことないすよ。これにはふか～い訳が…」というので、「あとで聞くね」と言いました。今日の授業は、バス停で、ばったり会った男の子とおばさんの会話です。比較的スムーズに授業が流れました。毎時間、授業のあとに、その前の週に出したプリントをやってきて提出することになっているので、教卓は混雑します。提出する人と同時に、前の時間休んだ人は、プリントを取りに来るから。Aくんも「プリントください」とやってきて、一ヶ月以上講義に出てこれなかった理由を話してくれました。それは生物実験という科目のレポートが大変で、金曜日が提出なので、それに追われているという話です。なんでも非常に厳しい先生で手抜きは許されず、毎年この必修科目で留年生が出るらしい…と、言いながら、自分で「でも、言い訳ですよね」と言っている。そうだよ、大変だと思うけど、でも言い訳だよね。大学生は授業にやって来ない限り、連絡先も知らないし、呼び出すこともありません。それが高校までと大きく違うところです。授業を休んでも、誰も何も言いません。でも、もちろん、厳しい先生はいて、「３回休んだら不可をつける」という人もいるし、レポートの採点が厳しい先生もいます。学生たちは当然、厳しい先生のところへは真面目に行くのですが、これはどう考えても、外側からの力で動かしている気がして、スキではありません。自由意思の中で、「やらねばならぬ」と思って頂きたい。私がやさしい教師であるのには、それなりの訳があって、厳しい教師であっては、学ぶ力をつけるのには、あまりメリットはないと思うからです。高校生まではそうやって、外側からの力でやらされているのだから…私は叱ったり責めたりしないのですが、それは、叱ったり責めたりすることで、先生の問題になってしまうからです。先生のためにやるとか、先生に叱られるからやるとか、「学ぶこと」には、そんなことは関係ないと思うから。自分がどうするかだけなのですから。そういってAくんに、自分で考えるように言いました。本人が一番良くわかっています。行かねばならない授業、結構スキなフランス語なのに、つい、サボってしまう自分に嫌気がさしているのは本人です。まあでも、ちょっと脅かして、「これ以上一日でも休んだら単位あげないよ」と言ったら、もっと出てくる気になるのかも知れません…そしてそれもひとつの背中の押し方なのかも知れませんが…ただの甘い教師であるのかも知れません…

  2004.11.26

• 運転中の携帯

  昨日何人かで話しているとき、運転中の携帯電話の話になりました。運転中に携帯電話が鳴ると、つい出てしまいたくなるんだけど、最近道路交通法が変わって、違反になるのだそうです。それは私も知っていましたが、「信号待ちの時はいいらしい」というのは初耳。車が停止状態の時はいいと言う意見と、それもダメだはずという意見がまっぷたつ。う～ん、考えてわかるわけでもなく、困っていたら、ちょうど今日オットが免許を更新してきました。「あ、それ質問した人がいたよ」というわけで答えが判明。みなさんどちらだと思います。停止中はオーケーが正解です。が、ちょっとでも動き出したらダメだと言うことで、ほとんど電話は無理かも。まだつかまった話は聞きませんが、危険なのは間違いなく、運転中は電話をしないのが無難です。まあねえ、タイミングが悪い事ってあるからな。気をつけなければ…ところで、携帯の留守電も「ただ今運転中です」というのがありますよね。最近、免許を持っていない友人の携帯がこれになってました。「うそだ～」と叫んでも仕方がなく、思わず笑ってしまいました。

  2004.11.25

• だんだん良くなるコンサート？

  昨日の夜は、久しぶりにピアノのコンサートに行きました。夫も息子もつきあってくれないので、鍋一杯のおでんを作って一人車を走らせます…娘がいると良いのになあと思いながら…チラシを見ると、演奏家はスイスとフランスの音楽院の教授なのだそうで、生まれはリオデジャネイロと書いてあったので、何となく想像がつかなかったのですが…果たして舞台に登場したのは、悪いけど背の低い、風采のあがらない感じのおじさまでした。一曲目は静かな曲。あれ、なんだか音がこもっているような？私の耳が変？と思いながら聞いていました。２曲目がモーツアルト。そして３曲目のベートーベンの「熱情」。これははすごく良かった。情熱あふれる感じでした。休憩をはさんでドビュッシー、リストと来たのですが、このリストのソナタはきっと難曲なのでしょう。すごく早くて手の動きはすごく、しかも、音もフォルテからピアノまで…すごっ！見とれていたのですが、時々何とも言えないいい音なのです。う～ん、もしやどんどん調子に乗ってきたって事？多分そうなのでしょう。観客の拍手に答えて、３曲もアンコールでした。アンコールの静かな曲も、抜群に澄んだ音でした。コンサートをこんなふうに演奏家のコンディションを推し量りながら、聴いたのははじめてです。最近はすっかりご無沙汰ですが一時期ピアノを習っていたことがあって、はまっておりました。譜面を読むのは簡単だけど、弾くのは難しいモーツアルト。譜面はやや難しいが、感情を込めて弾くとサマになるベートーベン。ドビュッシーは私には無理で、リストは譜面を見る気にもなりませんでした（涙）リストは手が大きい人でないと弾けないらしい。めちゃ大きい手形が残っているそうです。テレーズの場合、手の大きさでなく、実力の問題ですがね。つまり昨日の演奏家は、なんでもござれの演奏家だったわけで、それもすごいなあと思いました。音楽院の教授というのはそうなのでしょうか。最後にすごく乗ってたから、沖縄の滞在も楽しんで行かれることでしょう。泳ぎたいって言うかもね。

  2004.11.24

• モンブランが取り持つ縁

  今日は朝から、某デパートの開店時刻に間に合わせて車を走らせるという、私にしては珍しい一日のはじまりでした。お目当ては東京・アンジェリーナのモンブラン。沖縄に来るのは珍しいのです。今日から一週間、毎日限定３５０コだそうです。このモンブラン、パリにある、同じ名前のサロン・ド・テで出てくるのとまったく同じです。ただしパリのヤツは二回りくらい大きいのですが。パリのお店も列ができていて、待ちきれないので、テイクアウトしてホテルで食べました。甘かった～が、何とも言えない濃厚な味が忘れられなくて、沖縄に来ると聞いたら、心がさわさわと…メレンゲの上に生クリーム、その上に栗のペーストなので、ちょっと他のモンブランと違うのです。車を止めるのに手間取って、あわてて行ったときは既に長蛇の列！ひぇ～一体買えるのかしら。店員さんが、「とにかく並んでください。整理券を配ります。」というので並んでいました。来ました整理券。でも、その後が長かった。なかなか長い列です。他のところを見て、後で買ってもいいのですよと言うのですが、特に他を見る気もなく、並んでいました。ふと見ると隣に、ベビーカーのチビちゃんを連れた人が…大人が立ってるところで座ってるから、息苦しいよね～と思って、坊やとお母さんに話しかけました。福岡から転勤でやってきて一年半何です。あら、私も福岡の出身よ。２０年いるけどね。と言うわけで、モンブランを待つ間しばしのおしゃべり。子どもを連れていけるところが限られて…なんて話をするので、時々子連れの講演会や勉強会してますよ。良かったら案内を送ります。と、住所を交換し、お互いモンブランを抱えて帰ってきました。案の定、ギョッとするくらい甘いモンブランでした。でも、これがフランスのお菓子。私は満足です。夕方、メールボックスに、くだんのお母さんからメール。なんだかモンブランが取り持つ不思議なご縁ですが、何かがつながっていきそうな気もします。パリのモンブラン恐るべし。

  2004.11.23

• 書きたいことが浮かんできました！

  今週は講義を持っている火曜日がお休みとあって、週の前半は、のんびりしています。月に４回、水曜日のバレエレッスンですが、第一週は風邪でダウン、二週目は東京行きでお休み。たった一回しか行っていないので、イレギュラーの月曜日に出掛けていきました。いつもなら１０時半からなのですが、先生が来週の公演の関係で、一時間遅れのスタート。しばらく時間があるからと向かったパソコンで、突然、アイデアが浮かんでぱたぱたと文章を書きはじめてしまいました。実は、カメハハ指南による「お母さんのプチ起業講座」最後の課題である、小冊子の作成がなかなか進まなかったのです。この日記もその手がかりとしてはじめたのですが、書きたいことがなかなか定まらないまま、時間ばかりがたっていました。今朝になって突然、書きたいことが浮かんできたのでした。栃木のたんたんカフェという小さな集まりの中で、育児休でのんびり子育てをしているお母さんから、教師に戻ったら子育てが不安で…と聞かれたことがヒントになりました。私は、子育ての中から、教師としてのヒントをもらい、教師をする中の体験を、子育てに使って、母親と教師を行き来しながら、自分の仕事をしてきたと言うこと。そんなふうに、教師と母親が重なる様になった背景は、「教えない教育」とであったからだと言うこと。それを、私の小さな、個人的体験を書きながら、検証してみようかなと思ったのでした。理想の教師にはとてもなれないのですが、自分の仕事にちょっとだけ誇りを持っています。つらいことだってもちろんあるけど、仕事が楽しいと思う瞬間がたくさんあります。そう思えるまでには、時間と、それから、「教えない教育」による発想の転換が必要でした。そんな話を書いてみようと思ったのです。パソコンを打っているうち出掛ける時間になって、やめて書き続けようかと迷いました。頭の中を文字が浮かんでは消える中、ちょっとだけ考えて、バレエに行きました。体を動かして消えてしまうのなら、それだけのアイデアでしかないと思ったからです。帰ってきても無事頭の中にありましたので、いま、ぼちぼち書き進めているところです。しばらくは日記が手薄になるかも知れませんが、ご了承ください！

  2004.11.22

• プロの仕事人

  いいお天気の日曜日、久しぶりの買い物へ行きました。お目当ては掃除機。愛用の掃除機が、ちゃんと動きはするものの、ばらばらになる寸前。「もう限界」と言うことで、オットと新都心の家電専門店へ。最近、サイクロン掃除機というのが流行で、いいのかも知れないと思っていったのですが、ちょうど店の年配の店員さんが、おばさま二人に熱弁をふるっているところでした。サイクロン掃除機というのは、ゴミを吸い込んで渦巻き状にして処理するということらしいのですが、店員さんが一言「めんどくさいのが嫌いな人には向きません」紙パックがないので、時々洗わないといけないのだそうです。掃除機は毎日使うものですから、汚れたら洗うというサイクルが定着すればいいのかも知れませんが、どうもそうしそうにない、怠け者の自分を自覚しています。というわけで、二人のおばさまたちとともに、普通の紙パックの掃除機を買うこととなりました。その間約１０分くらい。いつも買い物にきて迷っているのですが、今回は早かった。隣で説明していた若いお兄さんの迫力のなかったこと！それにしてもプロというのはいるんですね。久しぶりに「売り手」のプロを見ました。「めんどくさいのはダメ」という人は多いだろうな～うまく主婦の心をつかんどるな～と思った次第です。

  2004.11.21

• モノは言いよう

  午後からＰＴＡの役員会でした。校長先生のお話や、進路指導の先生のお話などを拝聴した後、メインの話し合いは「バザーについて」なるべく重要な仕事に就きたくないと逃げ腰のテレーズは、静かに座っておりました。こういう「教育」と直接関係のない仕事は苦手なんです。と、例によって、保護者から引き出などの家に眠っているものを提供して頂くコーナーの話をしながら、みなさんから集まった不要品は…と、不要品、不要品と連発しております。不要品ねえ。そういえば何年か前のバザーで「うちのばあちゃん出そうかな」と言っていた、不謹慎な嫁がいたなあと思い出していました。誰だ、うちも、って思った人！ん？不要品って言い方は、マズいよね。隣の役員が「提供品」にしたらいいんじゃないの、と一言。「不要品」なんて言うから、ゴミ出しと間違ったのではと思えるものが届くのかも知れず…「言い方変えた方がいいんじゃない」「あら、お手紙にも不要品って書いてるわ」と副会長。「それ、やめません？」結局、「提供品」と言うことになりました。モノは言いようです。イギリスに一年いたとき、セカンドハンドショップが日常的に利用されていることにとても感心しました。お古でもいいなあと思えるモノは、セカンドハンドショップで買うのです。半額くらいかな。息子は学校の行き帰りに通る、ほこりっぽいセカンドハンドショップのショーウインドーでチェスセットをねらっていました。お小遣いで買えるくらいの値段でした。５００円くらいだったかしら。子ども部屋の時計や、台所の額絵、なんだかちょこちょこしたモノを買い、帰るときに売ってきました。大した値段にはならなかったけど、ゴミに出すよりずっといい…こんな風な自然なリサイクルが出来るといいなあと思うのですが…もっとも、慣れないので、モノを売ると言うのはなかなか神経を使うところがありますが…思ったより安かったりしてね。結構ムッとするものです。それで、オックスファームという、非営利でやっている団体があって、売り上げは貧困な国の人たちへの援助に使われていたので、いらない日本語の本や、一冬だけ使うつもりで買った冬の衣類は、全部そこに置いてきました。モノを大切にと言うことばが、いつの間にか死語になって、ゴミになったら始末が大変だからと、モノを買わない様になりました。大量に消費しないと成り立たない経済は、もうそろそろ止めにしても良いような気がします。あなたのいらないモノも、誰かの役に立つかも知れません。が、一体バザーで何がでてくるのやら、怖くもあります。ハリーさんとこは熊の置物がでたらしい…

  2004.11.20

• 自分は自分

  沖縄は昨日あたりから急に寒くなりました。このくらいが普通。これまでが暖か過ぎたのだと思います。息子の制服もやっと長袖になりました。今日も２コマの授業をして、お昼からは主婦です。午後は久しぶりにのんびり本を読んでいました。授業の中で、「一日のスケジュールを話す」というテーマがあって、「私は○時に起きました」という文章を作ってもらいました。ポンポンと当てていったのですが、５時という答えがあって、思わず「早いね～」と言ったら、レポート書いてましたと言う答え。感心して次の問題、「私は○時に大学に行きます」という文を作ってもらったら、「３時」という答え。「？」「レポート書くために、３時に大学にきました。一晩中空いている部屋があるんです」「！」昨今の大学生は勉強しないと言ったのは誰ですか！会話を教えると、一人ひとりの素顔がチラリとのぞくのも、授業の楽しさです。２時間目が終わった後、この日記のアドレスを聞きに来た女子学生が約一名。先週、ちょっとインターネットの弊害の話をして、この日記のことをしゃべったからです。Ａちゃん無事に見に来れたかな？先生らしくない日記に、仰天していないことを祈ります。教師になって最初の頃は、自分をちょっとでも偉く見せたいと頑張っていたものです。それが「教えない教育」と出会ってから、何でもできる教師が良い教師とも限らないや、と言う視点が生まれ、どんどん肩の力が抜けてきました。先生と言っても、うちに帰ればただのおばさんですからね。と言うわけで、今日もおしまい。金曜日の夜が一番スキかも。

  2004.11.19

• しっかりしているようで抜けている

  昨日はオットの誕生日でした。朝からお赤飯を炊き、オットと息子の弁当を作り、夕飯はリクエストの手巻き寿司♪と、頑張っていたのですが…夜、娘からおめでとうの電話がかかって、「で、お父さん、ケーキは？」その一言でハッと気がつきました。ケーキ買うの忘れた～～息子が「あ、なにやってんの」とあきれ、娘が電話の向こうで「お父さんかわいそ～」とのたまい、私はひたすらごめんなさい。しっかりしているようで、そうでもないのですね。自分でいってりゃ、世話ないか。というわけで、今日、買ってきました。誕生ケーキ。「お父さんお誕生日おめでとう」ろうそくは大きいのが５本と小さいのが５本。近くのケーキ屋さんは、できたときからのつきあいで、何かあるときのケーキはもっぱらここです。生クリームがあっさりしている。今日選んだのは「抹茶ロール」。息子がチョコレートを食べないという変なヤツなので…さっき、しっかりハッピーバースデーを歌いましたとも。来年息子が高校３年で、その次の年は、お父さんと二人なのだろうか…うーん、ショートケーキになるのかも…ま、先のことは考えるのをやめて、オットに感謝です。ケーキを忘れてても、ぜんぜん怒らない人ですから。

  2004.11.18

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