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テーマ:サントラ天国(4)
カテゴリ:映画&小説&音楽
映画が好きで、サントラが好きで、仕事中よく聞いたりします。中で、みなさんにも紹介したいものを、たまにこうして、日記に書いてます。サントラに関するテーマがないようなので、立ち上げたテーマが「サントラ天国」。いまだに、僕だけしか投稿は無いようですが、今後ともお見知り置きを!では、第4弾は、タンゴです。
トーマス・ニューマンのオリジナル・スコアが良くてピックアップしたわけでは、もちろんありません。でも、彼が手がける(得意とする?)ヒューマンドラマには、好きな映画が多いですね。「フライド・グリーン・トマト」「ショーシャンクの空に」「エリン・ブロコビッチ」「ファインディング・ニモ」(!)...そしてこの「セント・オブ・ア・ウーマン」。 アル・パチーノって、自分の演技に、自信が無さそうに見えませんか。いつも怯えたような目をして、落ち着かない、じっとしていない、つねに体のどこかを動かしている、よくしゃべる、大げさな表情...そして、そんな芸風と役柄が合致したときは、凄味のある演技が見られます。 「自らの身の置き所の無い、せっぱ詰まった状況に置かれた、臆病だけれど、真っ直ぐな気持ちをもった男」の話し。「セルピコ」「狼たちの午後」「ゴッド・ファーザー」そして「スケアクロウ」。「スケアクロウ」は僕のオールタイムベストの、常に上位に来る映画です(ジーン・ハックマンとアル・パチーノの濃厚な演技には「ため息」が出ます)。 そして、その演技を特徴づけるのが、あの「目」です。常に見開かれて、怯えたような「白目がち」なあの「目」。ところが、この作品でのパチーノは「盲目の退役軍人」ですから、得意の「目」で、演技ができません。しかも、信念を持った堅物の役です。しかし、見えない「目」は普段以上に、彼の個性を際だたせ、発せられる言葉は「彼が見つめる暗闇」を見事に表現し、スクリーンを見つめる僕の心をつかみ取り、ついでに、オスカーまで手に入れたのでした。 そして、なんと言っても、この映画は、アル・パチーノとガブリエル・アンウォーとのハリウッド映画史上に残るダンスシーンです。「POR UNA CVEZA」というタンゴの名曲。圧巻です。 このサントラに収録されているのは、ウィリアム・シンメル(アコーディオン)マイケル・サール(ピアノ)スタンカーティス(ヴァイオリン)が中心となって1982年に録音された「THE TANGO PROJECT」のアルバムが音源になっているようですが、僕の持っている「THE TANGO PROJECT」のCDとは、アレンジがちょっと違うみたい。 ちなみに、ジェームズ・キャメロン作品で、映画のパロディ満載の「トゥルー・ライズ」(僕のキャメロンのベストフィルム)でも、このダンスシーン...パクられてます。A・シュワルツネッガーとJ・リー・カーチスがキレた演技で「POR UNA CVEZA」踊ってます。こっちも圧巻(笑)。フーアー(笑)。 もうひとつ、パチーノが連呼する「Hooah!」は米軍のスラングで「やれやれ」とか「よっしゃー」とか「なんてこった」とか、そんなような意味らしい...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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