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テーマ:イタリアワイン大好き!(738)
カテゴリ:ロンバルディア
ロンバルディアのDOC、生産者はコンティ・セルトリ・サリス。畑の名前の無い(スーペリオーレじゃない)ヴァルテッリーナ。DOCです。あまり見かけないですよね...。ネッビオーロ(地元名キアヴェンナスカ)とは思えない、チャーミングな、優しい仕上がり。そして、とてもアロマティカ。
「ネッビオーロとは思えない」なんて書きましたが.... どこかで、現在の「パオロ・スカヴィーノ」の当主、エンリコが話していた表現を借りれば、この葡萄は、これがネッビーオーロだという訴求力に弱く、とてもニュートラルな性格であると思われます。なので「どういうワインにするのか」という生産者のイメージ(もしくは土地が培って来たワインに対する姿勢)によって、さまざまな表現方法が生まれると思います。ここらへんが、どんな土地でどんな醸造方法に出会っても、自己を主張するカベルネソーヴィニョンなどと違う訳ですね。 先日、とりあげたドルチェットは、良くも悪くも「らしさ」を多分に持った品種であり、バルベーラもしかりですね。バルベーラが北部イタリアの広い範囲で栽培され、ワインとして親しまれている理由はこの「らしさ」ですね。逆にドルチェットが、ランゲ地方から外では、多くみられない理由も「らしさ」。他で好まれないという事でしょうか。 ネッビオーロは、だから「どうやってワインにするか」が重要な問題になってくる訳ですね。もちろん、それは、醸造のテクニックという意味だけでなく、畑仕事からボトル詰めまで、すべてを意味するわけです。 話が大きく逸れましたが、スイスと国境を接する北部ロンバルディアのネッビオーロは、疲れた心と体をいたわるような「森の香り」がしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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