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[ピエモンテ] カテゴリの記事

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• バルベーラ ダルバ 2003

  ピエモンテのDOC、生産者はフランコ・ボアッソです。セッラルンガ・ダルバで、大樽仕込みのバローロを造ってます。飲んだこと無いんですが...。評価は高いですね。このバルベーラも、やけに大樽が効いてます。若いバルベーラって、抜栓直後はやっぱり、華やかで、厚化粧な感じがするものですが....これは妙に落ち着いていて、舌や口蓋に触れるタンニンが、そういう軽薄な態度を許さない感じ。ハリウッドの下品なコメディ映画なんかに誘ったら断られそう！　ストイックなテーマを、斬新な舞台装置と品のあるユーモアに溶かし込んだ、東欧出身の監督のイタリア、フランス、スイス合作映画、もちろん座席数の少ない芸術系単館ロングラン...「だったら前から見たかった映画があるの」...と言う感じ。どういう感じ？実は、今日は2日目です。果実の芳香が落ち着いて、セッラルンガ・ダルバ的ミネラル分がムクムクと頭をもたげて来るかと思いきや...あんまり変わらない。と言うか、初めから、バルベーラの特徴が出たワインというよりも、土地の個性が強いワインだったのか！　と鈍い頭がようやく働きだしたら...ワインはもう残っていませんでした。ブラインドで出てきたら、バルベーラ単品というよりも、ネッビオーロブレンドのランゲあたりを想像しそうな代物。バルベーラが苦手な人も、これならオーケーでしょう。Barbera D'Alba 2003 / Boasso

  2006.08.02

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• バローロ カンヌビ ボスキス 1992

  　ピエモンテのDOCG生産者は、ルチアーノ・サンドローネです。もう1ヶ月も前に飲んだワインです。久しぶりの更新ですね～。二人目が生まれました。また女の子です。またワールドカップ・イヤー。というわけで、これは次女が生まれた晩に飲んだワイン。長女の時は、ソルデーラの「インティスティエティ」でヴィンテージは同じ1992でした。　イタリアの1992って、そんなに悪くないよ...と記憶が呼びかけてます。値段も手頃だったりして、いくつか飲みましたが、良い思い出が多いです。　ワールドカップは、めでたくイタリア優勝！！！パチパチ！！！　ただし、内容は古くさいシステムが幅を利かせた、面白味の少ないワールドカップでした。アンリはやる気無いし（笑）。でも、いちばん凄かったな。うまいよ。　CLの決勝を戦ったアンリとロナウジーニョが機能しないチームなわけですから...フランスとブラジルは...勝てっこ無いです。　1次リーグが終わった時点では、ポルトガルが、一番バランス良く（面白いサッカーと面白くないサッカーのバランス）見えたので、応援してたんですが...アンリに、やられましたね。　それにしても、ワントップの後ろに3人並べるのは、是非、ジーコにやって欲しかったシステムだったのですが...。ポルトガルもイタリアも、成功していたと思います。日本も、攻撃的中盤の選手が豊富なんですから...どんどん試して欲しかったですね。今日は、バルベーラを飲みながら書いてます。毎日、忙しく、騒々しく、ブログの更新より楽しい事が多くて、つい、疎かになってますが、暇を見て、飲んだワインをアップします。

  2006.07.15

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• ランゲ ロッソ サン グリィエルモ 1998

  ピエモンテのDOC、生産者はマルヴィラです。大好きな生産者のひとり。更新をサボっていた時期に飲んだ中で、印象に残っているワインです。今週飲んだソンヴィコの半分以下の値段。バルベーラ主体でネッビオーロのブレンド。同じように、ブレンドながら、バルベーラの特徴が前に出たワイン。違いは、飲んですぐに、あぁ、バルベーラだと気がつくケバさがあること。中間は、ネッビオーロが形作る骨格がドシリと腰をおろしていて、余韻まで続くキレイな酸は、このカンティナの特徴かな。そして、時間と共に、始めに感じた「ケバさ」が、液体に溶け込んで瑞々しさに変わっていきます。2日目ぐらいから、中間の湿ったタンニンに隠れていた、ミネラルやら何やらが、むくむくと（笑）頭をもたげてきます。ちなみに、バローロ地区の有名生産者の、特にバリッック使いが造るバルベーラには、この特徴が欠けているようです。バルベーラが苦手な人は、このあたりの「むくむく」がダメなんでしょうか？　それとも、この変化が現れるまえに飲みきってしまうので、ただ「ケバい」だけの印象で終わってしまうから...なのでしょうか？Langhe Rosso S.Guglielmo 1998 / Malvira

  2006.06.10

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• モンフェッラート ロッソ ソンヴィコ1999

  ピエモンテのDOC、生産者はカシーナ・ラ・バルバテッラ。バルベーラにカベルネソーヴィニョンのブレンド。これは6月7日分の日記ですので、一昨日飲み終わってます。とても美味しいワインです。ビターチョコレートとミントがとてもキレイに感じられる、あ、バルベーラだなぁ...というワイン。じゃあ、カベルネソーヴィニョンをブレンドしている意味は？　と考えてしまいます。だったらバルベラ・ダスティ・ヴィニャ・デッランジェロを飲もうよ。好きなバルベーラです。じゃあ、なんで買ったの？　と考えたら、安かったから（笑）。え、ソンヴィコ、安いじゃん！→買い物かごへ入れる...ですね。たぶん、バルベーラ単品だと、口にした瞬間にもっと艶やかな感じがするんです。悪く言うとややケバイ。それは、たぶん、時間や樽が解決すると思うんですが、ソンヴィコの場合は、同じく酸が勝った印象のある、しかもタンニンの強いカベルネを合わせて、インテリジェンスを加えて、よりエレガントに、しかし、フェミニンになりすぎずというラインで成功していると思います。バルベーラの良さを引き出して、カベルネは主張してません。ただし、バルベーラの特徴とも言える、僕が大好きな、2日目以降から、むくむくと、瓶の底からわき出してくるような、ミネラルや、土壌が醸し出す「うま味」のようなものは最後まで感じられませんでした。おそらく「カベルネソーヴィニョン」という抗体が、その「うま味」を「イレギュラー」であると感知して、駆逐してしまったのでしょう。とても残念です。美味しいという基準は、人それぞれです。平均点で考えると、ソンヴィコ1999は、値段に見合う、素晴らしいワインだと思います。ただし、ワインにファンタジーを求めるならば、やや退屈なワインと言わざるを得ません。Monferrato Rosso Sonvico 1999 / Cascina La Barbatella

  2006.06.07

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• ラ ベルナルディーナ ビアンコ モンソルド1995

  ピエモンテのVDT、生産者はチェレットです。ボトルを、処分してしまったので、微妙なんですが、1995は、ヴィノ・ダ・タヴォラだったと思います。セパージュはヴィオニエ100%。先週の日記で書いてます。飲んだのも先週ですので、誤りがあればご指摘下さい。飲み頃は、過ぎていました。ただ、酸とミネラルの残痕らしき塊を感じ、ゆっくりと噛みしめてやると、葡萄を感じました。美味しかったです。ただ、一般的には、やはり、やや手遅れだったと言わざるを得ません。ジュンサイや、ウニを薄く伸ばして塗ってから軽く炙った白身の魚などにあいそうでした。La Bernardina Bianco Monsordo 1995

  2006.05.17

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• バルバレスコ ブリック バリン 1997

  ピエモンテのDOCG、生産者はモッカガッタ。我が家に何本か、ストックしている、生産者ですが、飲むのは初めてだと思います。今日、飲むつもりで、夕べ、寝る前に抜栓したら、スグに美味しい...。これはヤバイ...半分ぐらい、飲んじゃいました（笑）。色はモダンバローロの特徴とも言える、深いガーネット。美味しいですが、バリック仕込みは、どうしても、キャラクターが似てしまいますね。方向性は、紅茶やドライフルーツというより、よりスモーキーで、よりインキーな感じは、やはりバルバレスコか...。２日目の今日、不安は的中しました。もう、落ち気味です。やれやれ。空気に触れてからの、出足は良かったですね～...一気にハナを奪ってそのまま大逃げ。しかし、3コーナー過ぎに早くも失速して馬群に沈む...。1997は、底力に欠ける気がします。逃げてもつぶれ、追い込んでも届かない感じ。1998は苦もなく好位置につけて、ゴール前で抜け出すようなレース運びが出来ます。それも、超良血（偉大なる畑）でないあたりが、今、走り頃という気がします。価格的にも納得できますしね。Barbaresco Bric Balin 1997 Moccagatta

  2006.05.13

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• バルベーラ ダルバ スーペリオーレ フンタニ 1999

  ピエモンテのDOC、生産者は、コルデロ・ディ・モンテツェモロです。1998がファーストヴィンテージで、ヴェロネッリ2001に初登場でいきなり92ポイント。この1999はヴェロネッリ2002で91ポイント、初版となったエスプレッソ版「イ・ヴィニ・ディタリア2002」ではヴィエッティのスカッローネ・ヴェッキェ・ヴィニェ17ポイントに次ぐ、16.5ポイントで、スピネッタの、あの、バルベーラと並んだワイン....今回は、いきなり、ワインショップメルマガ風ですね～。ははは。ちなみに、エスプレッソ「イ・ヴィニ・ディタリア」で「16.5ポイント」なんて、低いじゃん...と思われるかも知れませんが、2002版と2003版は、あのアレッサンドロ・マスナゲッティが、テイスター＆総監修で目を光らせていたので、現在の版と比べると、かなり、辛口な評価本になってました。彼が手を引いてすぐの2004版で「満点の20ポイント」が出た時は、正直な話し...笑ってしまいました。2002版と2003版は、レジョーネ（地域）以下の階層では、DOCG、DOC、IGT、VDTの、行政区分で別れていて、葡萄品種や生産量や地域の特徴や現状などが盛り込まれていて、資料として、たいへん優れた評価本でした。今の、生産者割りの「エスプレッソ」はただの星取り表ですね。と言いつつ、毎年、イタリアから高い送料を払って買っている「イタリアワインバカ」は、この僕です。フンタニの話しに戻りますね（笑）。当時の正規輸入元の出○商事さん価格は、めちゃめちゃ高かったです。当時飲んだ印象は、ポテンシャルは高いけど、樽がきつくて、どうにもならない感じでした。輸入元が変わって、安くなって、しかもバックヴィンテージが手に入りました。大きな期待を込めて飲んだのですが...相変わらず、樽がキシキシしますねぇ。それにくらべて、果実はこなれてますので、濃度に比して、薄っぺらく感じます。まぁ、バルベーラですから、じっくり、時間かけて、飲みましょう。Barbera d'Alba Superiore Funtani 1999 Cordero di Montezemolo先ほど、「葡萄酒蔵ゆはら」さんのメルマガで、エドアルド・ヴァレンティニ氏の訃報が届きました。ご冥福をお祈りします。

  2006.05.04

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• バローロ ヴィニャ デル グリ　1998

  ピエモンテのDOCG、生産者は、コンテルノ・ファンティノです。開けたてに、バリックが気になった以外は、文句無いです。美味しいモダンバローロ。モダンと言っても、いわゆる、濃いバローロじゃないので、妙にチョコレートっぽかったり、干し葡萄っぽかったりしませんね。なんで、ブルゴーニュタイプの、アルベイザ瓶じゃないのか不思議なくらい、エレガントなバローロ。ワインだけで飲むと、やっぱり、乾き気味のタンニンが気になるかなぁ。料理に合わせたいですね。香りが良いです。メンタやサルビアに混じって、たった今とどいた新聞のような香り。バラやブルーベリー、イチゴをつぶした時の香り。柑橘系のジャム。梅干...。バローロって言うより、バルバレスコみたい。草食動物のような、ネッビオーロ。生存競争には、興味が無い。存在理由のための捕食に嫌悪感を示し、深く静かに熟成の時を刻む1998ヴィンテージ...。美味しいです。Barolo Vigna del Gris 1998 Conterno Fanttino

  2006.05.01

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• ランゲ シャルドネ エドゥカート2004

  ピエモンテのDOC、生産者はエリオ・グラッソです。もう、昨日飲み終わってるんですが、更新のスピードが遅くて...。2004というヴィンテージに引かれて買いました。良いと言われる年は、待ちきれなくて（笑）。バリックのシャルドネは、やっぱり、時間をかけないといけないのでしょうね。大きな期待はしていませんでしたが、まさに、その期待（？）通り、普通に美味しいシャルドネでした。他に書くこと無いもんな。Langhe Chardonnay Educato 2004

  2006.04.04

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• バローロ カロブリク 1998

  　ピエモンテのDOCG、生産者は、パオロ・スカヴィーノ。そろそろ、飲み頃が始まるんじゃない？　という意気込みです。もう一本あるしね。ローズマリーノ、サルヴィア、メンタと、ハーブが香ります。乾燥ハーブというより、生っぽい感じ？ その後もドライフラワーなど植物っぽく、やがて生木、続いてボールペンと来ると、なんだか文房具店のようです。香りは、十分開いて来ないのか、やや、偏った印象。ただし、予想外に、始まりは、ドライフルーツや甘く煮たリンゴや洋なし、続いて紅茶、ビターチョコレート、ややざらつくタンニン...。グラスに数分放置すると、香りにも味にも、チャーミングな果実を感じるのだけど...どうも、時間が経過しても、まとまる印象が無いです。潜在能力は感じるのだけれど変化に乏しい。とても伸びやかな酸は、長く、緩やかな余韻を奏でているし、飲めば飲むほど、薫製、タバコ、正露丸など、次々と、その多面性を感じるけれど、それは、ず～っとそこにあったし、意識してからは、全ての要素は、なくならずに、そこで存在している。つまり、変化をもってそれらに触れるのではなく、このワインの持つ、多様性に、愕然と、気づかされるのです。これは、ある種の不幸なのか？　それとも至福なのか。飲んだ人に、その判断は。任せられているのだと思います。Barolo Carobric 1998 Paolo Scavino

  2006.03.31

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• バルベーラ ダルバ ソーリト モスコーニ 1999

  みんなが、バルベーラを飲んでいたので、僕も開けました。ピエモンテのDOC、生産者はロッケ・ディ・マンゾーニ。昨夜、寝る前に少し飲んで、今日は、昼飯時に。このタンニンは樽でしょうか...まだ、ちょっと強いかもしれません。それ以外は、とても繊細な部分でバランスをとっていて、ともするとチャーミングな、お洒落な、美味しいワインで終わってしまいそうな、チェリーの酸味と甘味、ミントチョコレート、柑橘系のドライフルーツ...。とは言え、軽快で、洒落たロマンティックコメディを見ていたら、狂言まわし的に使われるはずだった、サスペンス仕立てのシナリオの方が、いきいきと、スクリーンの中を、泳ぎ始め、しまいにはテーマ（本質）やキャラクター（演技）を飲み込んでしまう映画のような可能性を秘めた、動物的ニュアンス（サスペンス）も、少なからず...。スペックなどの薫製香や乳製品の発酵臭、血、獣脂の焼けたような匂い、茸、殺人、アリバイ、身代わり、遺留品、行き詰まる捜査...。ワインはサスペンスです。さて、今日もまだ、もうひと仕事。ヘンリー・マンシーニでも聞きながらやりましょう。もちろん...シャレード。Barbera d'Alba Sorito Mosconi 1999 Roche dei Manzoni

  2006.03.25

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• バルベーラ ダルバ 1996

  これも、日記を更新出来なかった時に、飲んだワイン。でも記録しておきたかったワイン。なので、日付は3/21で書いてます。ピエモンテのDOC、生産者は、ドメニコ・クレリコです。トレ・ヴィニェじゃない、普通のバルベーラ。大樽で仕込んだやつですね。直後の印象じゃないのが残念です。とても素敵なワインでした。バリックと違って、チョコレートっぽい感じが無いです。それとオレンジピールのような柑橘類も砂糖で甘く焦がしたようなものでなく、さわやか...そしてミントを感じました。エキスというか、ミネラルが強く濃く、やや鉄分を感じるほどで、さながらバローロようでした。年を経て、内面の魅力が滲み出てきた妙齢の女性というのでは無く、凄いことをやってのけているくせに泰然自若としている職人気質な男性と言う感じ...でした。最近、このワイン見かけないですね。ガイドにも、載ってないです。もう、作ってないのかなぁ...。Barbera d'Alba 1996 Domenico Clerico

  2006.03.21

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• ランゲ ネッビオーロ 2002

  日記を更新できなかった時期に飲んだワインの中で印象に残っているものをピックアップしてます。なのでこれは3月20日の日記。ピエモンテのDOC、生産者は、アルマンド・パルッソです。2002年です。パルッソはバローロの変わりに、ランゲDOCで出してきました。ただし「ブッシアの畑で採れた良質の葡萄で造っている」というただし書きのある方で、青ラベル。ブッシアの表記がない白ラベルがあるそうです。飲んでみたいのですが、見つからない...。これは、もう、バローロです。ただし、もちろん、バリックバローロで、果実味が全面に出た（2002は酸とタンニンが乏しいため必然的に）タイプです。ほろ苦く、甘く、缶入り紅茶のように平板で、退屈です。でも、こんなバローロは沢山あります。美味しいと言われているものもあります。値段もバローロってだけで、高かったりします。ですから、この価格でこれだけの完成度は、さすがです。パルッソのバローロが4980円で飲めると思わないで、4980円で、そこそこ良いランゲ・ネッビオーロがあると思って飲んでみましょう。美味し～い。Langhe Nebbiolo 2002 Almando Parusso

  2006.03.20

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• バルバレスコ 2000

  ピエモンテのDOCG、生産者は、プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ...バルバレスコの生産者組合です。昨年の10月16日に、2001を飲んでます。その日記には「少し前に飲んだ2000はイマイチ」って書いてます。これで、2本目。だいぶ、落ち着いて、浮いた果実味や、妙に突出した酸なんかは無くなりました。しかし、あくまでも、女性的で、柔らかいバルバレスコ。タンニンはシルキーというか、もう、手漉き和紙のように、繊細で細やか。さくらんぼや「ピンクの花びら」を連想させる、チャーミングな香りと味わい...。ここまでは、昼に抜栓後に感じた印象。....そして、今も、あくまでも、チャーミングで、フェミニンな印象は変わりませんが、ミネラルが、強く出てきました。鋭利な白く輝く石のような、きっぱりとした存在感。相対的にタンニンも尖り気味で、中間から余韻にかけて、ドライな、ソリッドな時間帯が存在します。面白い。もう少し、変化がありそう。いずれにしろ、今、飲むなら2000です。美味しいです。思ったより、魅力的な女性かも知れません。Barbaresco 2000 Produttori del Barbaresco

  2006.03.10

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• バルベーラ ダスティ ヴィニャ デル ノーチェ1997

  　ピエモンテのDOC、生産者はトリンケロです。5日の日記で、このカンティナの普通のバルベーラの事を書きました。こっちは、値段が倍になります。倍旨いです（笑）。いろいろ飲んだのですが、最近のヴィンテージでは、1998が気に入ってます。時間とともに変わる幅が大きいというか、つぎつぎとお宝が掘り出されて来る感じ。深い、洞窟のような、バルベーラ。　この、1997の印象は、酸が強いせいで一本筋が通っている、比較的バランスも良く、時間と共に大きく変わるのは1998と一緒ですが、良さが増幅していくだけで意外性は無い、ただひたすら旨いバルベーラ。　ただし、この1997には、大きな謎があります。4本に1本ぐらいの割合で、パッシートしたような、アマローネのようなボトルに当たること。甘いんです。ドライフルーツやビターチョコレートのニュアンスを強く感じます。僕は2度当たりました。今回は、普通のボトルでした。同じ経験をした人がひとり。何故か、僕の周辺の知人では、いないのですが...。これを当たりと考えるか、ハズレと考えるか...僕はハズレ（笑）。アマローネとバルベーラが好きな人にはたまらないかも。　輸入元の人に聞いてみましたが、とくに、特別なキュベがあるわけでは無いとのこと。僕の想像では、瓶熟成の段階で、外からの影響を受けた、もともと瓶詰め前に問題のあった樽のボトルに変化が生じているのだと思います。ある意味、劣化かもしれませんが...キチンと造っていると、キチンと劣化するって事...では無いですよね。Barbera d'Asti Vigna del Noce 1997 Trinchero

  2006.03.08

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• バルベーラ ダスティ スーペリオーレ 2001

  　ピエモンテのDOC、生産者はトリンケロです。一昨日、抜栓して、今日は3日目です。アスティ地区に多い、バルベーラを中心にした生産者です。潔い酸が、びしりと全体を引き締めています。古い樽、ミント、ドライフルーツ、チョコレート...全てがコンパクトながら、バランスがとれているため、とても、繊細にバルベーラを楽しめます。　2000円以下で楽しめる、数少ない、本物のバルベーラ。ただ、やはり好きでないと、この酸っぱさは、許容範囲を超えているのかも？Barbera d'Asti Superiore 2001 Trinchero

  2006.03.05

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• ドルチェット ドヴァダ リィ スカルシ 2001

  　ピエモンテのDOC、生産者はジュゼッペ・ラットです。ドヴァダとはdi Ovada=ディ・オヴァダの省略形、オヴァダは小さなコムーネです。ラットのドルチェは、この、リィ・スカルシも含めて、全て、他のドルチェットとは一線を画すものです。　もともと、ドルチェットは、明確なボディを造るタンニンに恵まれず、酸も乏しく、妙に浮いた果実味がケバく感じる、いただけない品種でした。　そこで登場したのが、エノロゴのカヴィオラ氏に代表される、バリックを効かせまくり、樽のタンニンで無理矢理ボディを構成し、濃く、パワフルに、果実味ムンムンに造り上げる超モダンドルチェット。これは当たりました。カヴィオラやサン・ロマーノのドルチェットは、ある意味革新的でした。もともと果実味溢れるドルチェットの特徴を活かして、誰でも、一口飲んだ瞬間に、美味しいと感じるワイン。しかも、え、こんなに安いの！...。　ラットの方向性は、より、ドルチェットと向き合う形で、カヴィオラのワインとは、違います。ドルチェットのタンニンを補う意味で、バリックで熟成させるのは一緒ですが、ソフトな抽出で、よりエレガントにコアにドルチェットを表現しています。そう、ドルチェットって美味しいんです。　ブラインドで出されたら、まず、伝統的バルベーラか、ランゲ地区以外のネッビオーロを想像します。次に、南のニュアンスを感じるでしょう。アリィアニコを綺麗に仕上げるとこんな感じかなぁ...。でも色が薄いから...エトナ！　ネレッロマスカレーゼなら、こんな感じかもしれない。ここまで書いて、なんと最先端を行くなワインだろうと、今更ながら思います。この「ポストモダン・ドルチェット」にたどり着くには、あともう少しイタリア旅行が必要かもしれません。ワインは楽しい～。Dolcetto d'Ovada Gli Scarsi 2001 Giuseppe Ratto

  2006.03.02

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• バローロ ヴィニェト アルボリーナ 1997

  　ピエモンテのDOCG、生産者はマウロ・ヴェリィオです。樽がややキツイですが、こちら久々の、美味しい97ネッビオーロという感じです。それでも、今飲むなら、昨日のラ・ローザですね。ただ、熟成を経たイメージも、将来的な安心感から言っても、ラ・ローザ1998かも知れません。barolo vigneto Arborina 1997 Mauro Veglio

  2006.02.24

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• バローロ ラ ローザ 1998

  　ピエモンテのDOCG、生産者はフォンタナフレッダです。ついにオリンピック公式飲料に手をつけてしまいました。ちなみに、これは昨日、23日の日記です。とてもスパイシー。強固だけれども、細やかなタンニンと木樽のたおやかな融合、ドライフルーツ、紅茶。輝くような、暗褐色。ゴージャスな香り。開けて良かったです。最近は、こうして、8年目ぐらいからでも、楽しめるバローロが多いです。固く閉じこもった凝縮感ではなく、溢れるような、果実の豊かさ。フォンタナフレッダ。古き良き、王の血脈の復活ですね。　ご多分にもれず、今日は早起きして、フィギュアを見てました。荒川さん、良かったね。お客さんが楽しめるスケートでしたよ。緊張感や切迫感が見る人に伝わったらせっかくの演技が台無しですものね。勝負事であることは、置いといて...でも終わってみたら、あなたが一番でした。御祝いに今日もバローロです（笑）。Barolo La Rosa 1998 Fontanafredda

  2006.02.23

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• ガッティナーラ 1993

  　ピエモンテのDOCG、生産者はアントニオロです。夕べは、ようやくゆっくりと、オリンピックが見られました。という事で、お約束です。ピエモンテのワインを開けました（笑）。ランゲ、ロエロ地区以外のネッビオーロは比較的、淡泊な味わいで、エレガントに仕上がっている印象もありますが、このガッティナーラは、深みも、力強さも、負けていませんね。潜在アルコールも高く、キレイな酸と相まって、素晴らしい香りを放っています。透明感のある、濃いめのレンガ色で、熟成感もたっぷり！　甘く、ねっとりしています。円やかながら、まだ、芯の残るタンニンが、口の中をギュっと引き締め、鼻に抜ける揮発酸が、ゆっくりとした余韻を残します。美味しいです。　もちろん、朝から飲んでたワケじゃないです。飲んだのは昨日です。　で、本日は、10000アクセスに...近づいてます。コメントへのお返事などにも書きましたが、ご希望の方には、ワインのプレゼントなども、考えています。乞うご期待。Gattinara 1993 Antoniolo

  2006.02.20

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• コステビアンケ 1996

  　ピエモンテのDOC、ピエモンテ・シャルドネ。生産者はコッポです。美味しいバルベーラで有名なコッポが作る、樽熟成のシャルドネです。残念ながら、飲み頃は、過ぎてますねぇ...室温が低すぎるとはいえ、果実もミネラルも、ちょろっとしか、出てきません。枯れた味わいということで...ちびちびやりましょう。

  2006.02.04

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• バローロ ブリッコ ルチアーニ 1997

  　ピエモンテのDOCG、生産者は、シルビオ・グラッソです。今日も、良いワインが開いてます。ははは。1997ヴィンテージのバリックバローロと、油断していたら、固いです。昼に抜いたのですが...これは、ゆっくり飲もう。色調は、濃いめのルビー色、ややオレンジがかって、経年を感じさせます。ドライフルーツ（特に柑橘系の）、チョコレート...タンニンが細かいですがびっしりと支配している、とはいえ、ちょっと、果実味が薄い気がします。経験的に、このまま終わりそうな気がする...1997は、怖いです。　昨日、日記をアップして、今日が2日目になります。だいぶ、香りや味わいが開いてきましたが、やはり、新樽由来と思われる、シクシクとした構造が崩れてきたから、ようやく存在を主張できた感じ。奥行きは、今ひとつ、感じられませんね。　誤解して欲しくないのですが、とても美味しいのですよ。ただ、値段や、バローロとしての存在理由を考えた場合「弱い」とか「今ひとつ」と言いたいだけです。

  2006.02.02

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• バローロ ヴィニャ エンリコ VI 1997

  　ピエモンテのDOCG、生産者は、コルデロ ディ モンテツェモロです。1997年のバローロのイメージは、フェミニンで、比較的「とっつき易い」。なので、アメリカなどでは、高い評価で迎えられていて、2000年なども、同じようなもてはやされ方をしているみたいですね。　このバローロも例外ではなく、既に美味しく飲めます。バリックと大樽の併用。チョコレートやドライフルーツなど、熟した果実の美味しさが、ピュアに、上品に仕上がっている反面、鉱物系や動物系の、いわゆる土に由来すると思われる、複雑さや、重さのようなものが、貧弱な気がして残念です。　血、生肉、薫製、枯葉、キノコ、葉巻...等々、ピエモンテの「これは美味しい」と思うワインには、ネッビオーロという品種を超えた、土地が与えた、宿命のような、複雑さが、苦悩の如く染みついている気がします。人が生まれながらに、多かれ少なかれもっている「背負わざるをえない物語」のようなものを。

  2006.01.27

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• スル ブリク 1997

  　ピエモンテのDOC、モンフェッラート・ロッソ。生産者は、フランコ・M・マルティネッティです。まだ飲んでません。これから、ミニミニワイン会です。近所のイタリアンまで...行って来ます。もう一本は...お楽しみに。　今日は、雪だるま作りましたよ～。天気がよかったので、雪かきも軽くてすみました。だって、溶けちゃったからね～。

  2006.01.22

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• バルベーラ ダルバ ポッツォ 2000

  　ピエモンテのDOC、生産者はジォヴァンニ・コリーノです。なんか、一人で更新してるみたい。やりにくいなぁ...。飲み過ぎってことでしょうか。バローロボーイズの一人、日本でも人気の高いコリーノのバルベーラ。ポッツォは、かのヴォエルツィオもマグナムで仕込んでますね。高いです。これは「2本で5000円セール」で買いました。樽が効いてますねぇ...2000ってことでこなれてますが、果実と解け合ってドライフルーツやコーヒーリキュール...甘いです。とはいえ、バルベーラらしい酸味が調和をもたらしてます。タンニンもバランス良く、美味しいワインです。が、やっぱり、物足りないなぁ。やっぱり、良い葡萄を、大樽で仕込んだ、バルベーラが好き...。年々、バリックできっちり仕込んだワインが、苦手になって行く気がして、寂しいです。　余談ですが、マンガで話題の、エルコレ・ヴェレノーズィのロッソ・ピチェノ「ロッジョ・デル・フィラレ」とか、濃すぎて飲めないです。数年前に、一本飲めなくて、ちょっとショックでした。でも、濃すぎて美味しくないってのも正解かなぁ。若いころは飲めたのに（しくしく）。

  2006.01.18

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• ジァダ2000とヴァルカンツィリア2004 その後

  　ヴァルカンツィリアはなんだか、やけに酸っぱくなってきました。相変わらず、説明出来ない香りと味わい...開けるのが早すぎるのかも。2004年だと、日本に到着したばっかりだろうしねぇ...。　と思っていたら、ジァダもやけに酸っぱい...カレーのせいで、舌がどうかしてるのかぁ？　落ち着いて考えたら、まあ、バルベーラはこんなもんか。でも、こっちは、抜栓直後の興奮状態のような力強さがなつかしい。2日目ですが、それほど良くならず終わりそうです。美味しいってことですよ～。でも、群を抜いた旨さではないな。

  2006.01.15

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• バルベーラ ダルバ ジァダ 2000

  　ピエモンテのDOC、バルベーラ・ダルバ。生産者は、アンドレア・オベルトです。今日の夕飯は、白子（助子）たっぷり湯豆腐（野菜もたっぷり）、ウドの酢味噌＆皮のきんぴら、ほっけ、生卵＆納豆（娘の好物）でしたので、シチリアのビアンコを開けたのですが、う～ん、失敗、もっと良いの開ければよかった...。カンタルーピも飲んじゃったしなぁ...で、もう一本。　美味しいです。バルベーラにしては、珍しく、抜いてすぐ旨いです。バリックってすごいね、と感じる瞬間。とは言え、ポテンシャルの半分も表現していない（と信じて）ゆっくり飲みましょう。チョコレート、コーヒーリキュール、ドライフルーツ、ヨーグルト、腐葉土、キノコ...現在で十分旨いです。

  2006.01.14

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• ピン 1998

  　ピエモンテのDOC、モンフェッラート・ロッソです。生産者はラ・スピネッタ。今では、イタリアワインファン垂涎のバルバレスコの作り手のスタートラインのワインです。最近のヴィンテージは高くて買いづらいです。このピンもしかりです。父ジュゼッピーノ（Giuseppino）にささげたワインというのは有名な話し。　初期のピンはカベルネが入ってませんでした。この1998はカベルネも入って、グローバルな味です。これが嫌いという人はいないでしょう。タンニンがやや細くて尖った印象ですが、楽しんで味わえるような「たっぷり」とした酸とアルコールに、果実の旨みが溶け込んでいます。もう少し、時間をかけたいと思います。というわけで、今日は、もう一本あけようかな（苦笑）。

  2006.01.11

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• ネッビオーロ ダルバ 2001

  　ピエモンテのDOC、生産者はイルベルグ・パスクゥエロです。濃さのあるネッビオーロで樽に由来するのか、口当たりの甘さが強いです。昨年飲んだ、ヴィエッティのバローロ・カスティリィオーネ1998に似ているような。ちょっとゆっくり飲まないとなぁ。　オドアルディは、夕べ既に、映画見ながら飲んでたもので、今日、あっという間に空いちゃったのでした。美味しいと、進みますから...。今日も映画見られるかも。

  2006.01.08

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• ブリッコ マンゾーニ 1996

  　滞在先で、使えるPCを見つけましたので、これが、本当の最後の更新です。今年もあと2時間ぐらいですね。大晦日の夜に飲んだのは、ロッケ・デイ・マンゾーニの、ブリッコ・マンゾーニでした。9000円は、高いのか、安いのか？輸入元は、オーデックスじゃなく、エイ・エム・ジーでした。リリース時から、ずっと、このホテルのセラーにあった、最後の一本。すばらしい状態でした。ネッビオーロとバルベーラの良いとこ取りのようなワインです。　それでは、みなさん、来年また、ネットでお会いしましょう。良いお正月をお迎えください。

  2005.12.31

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• アイ スーマ 1996

  　明日から完全休養。PCからも遠く離れた場所に移動しますので、更新は、来年の3日過ぎでしょうか。ワインは飲みますから、どこかで、使えるPCがあれば更新するかもね。今年の最後を飾るのは、ご存じアイ・スーマ。ピエモンテのDOC、バルベーラ・ダスティ。生産者はブライダです。　実は、先週から日記に書いている、カーゼ・コリーニのバルベーラを飲んで、一番気になっていたのが、このアイ・スーマ。どこか、似ている。やっぱり、似てました。予想に反したのは、カーゼ・コリーニの方が旨いってこと？　いえいえ、ワインは趣向品ですから、甲乙付けがたいってことで...。ただし、カーゼ・コリーニのバルベーラを、単に、扱いやすく、上品にしたのが、アイ・スーマでは無いのです。アイ・スーマにたどり着くまでに、あまりにも多くのものを失ってしまっている気がします。失ってオーケーのものも多いと言うことなのですが、僕は、今の時点では、自分の身の丈にしっくりくるバルベーラは、カーゼ・コリーニのほうでした。　今年の、9月に始めたブログです。たくさんの人に支えられて、ここまで続けられました。どうもありがとうございました。来年も、よく飲んで、どんどん更新しようと思います。それでは、みなさん、良いお年をお迎え下さい。

  2005.12.30

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• バローロ ブッシア ヴィニャ フィウリン 1998

  　ピエモンテのDOCG、生産者は、アルマンド・パルッソ。ワイナートの表紙になって、値段が上がったり、正規輸入元のお家騒動で、たたき売りされたり、日本では、数奇な運命を辿った生産者。バローロはヴィニャ・ムニエとロッケが有名ですが、最近では、もっと、商品ラインナップを広げているようで（？）な感じもあります...。　ちょっと変わった香り、かなり強いハーブ香があります。タイムのような、青くて、さわやかな感じです。ネッビオーロ特有というより、土地が育てた香りでしょう。しかり、ミネラリーで、植物的＆鉱物的であり、果実味やバリック・バローロ特有のチョコレートなどの、豊満さやふくよかさは、ダイエットしてしまったかのようで、コンテンポラリーで仕事が出来そうな女性を連想させる、ストイックさやエッジーな構造が支配的な、硬質バローロです。固いのでなく、たぶん、このままなのでしょう。今日は2日目ですが、変わりはありません。やや、ハーブ香が抜けた印象。美味しいですが、バローロが飲みたくて開けたワケですから～、やや、難ありでしょうか。

  2005.12.29

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• バルベーラ ダスティ 1999

  　ピエモンテのDOC、生産者はカーゼ・コリーニ。先週、1997を開けてます。こちらの方が、いわゆる「ビオ臭」は少ないですね。まったく気になりません。相変わらず、奥行きに広がりのあるバルベーラ...美味しいです。ほとんど1997と変わりないですねぇ、もっとヴィンテージによって（というか極端な話しボトルによって）違いが出るタイプかと思ってました。実は、いま、バローロも開いてるのですが、こっちの方が好きかもしれません。

  2005.12.28

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• バローロ チカラ 1997

  　ご存じ、アルド・コンテルノのバローロ。美味しかったです。過去形。昨日、飲み終わってます。言うことはありません。ただ、予想外に、終盤尻窄みでしたので、1997は、やはり、基本的には、早めに楽しむべきヴィンテージだと思いました。昨日、一昨日ともに、娘に絵本を読んであげて、添い寝で、寝てしまい。起きてる間は、一緒になって遊んでましたので、なかなか、日記を落ち着いて更新できませ～ん。　今日の、昼は、近所のイタリアンへ行きました。持ち込みでワイン会なども、お願いしているお店で、安くて、美味しくて、居心地が良いお店です。　あ～、今日も、もう、眠いです。トスカーナのボルドーブレンドをさっき抜きました～美味しい～でも、明日に取っておきたい美味しさ。他にも、ビアンコも飲んでるんですが、画像がないので、次回にでも。

  2005.12.25

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• バルベーラ ダスティ 1997

  　飲んじゃいました。ピエモンテのDOC、生産者はカーゼ・コリーニです。たいへん美味しいです。SO2を使っていないらしいので、それらしい香りは感じますが...バルベーラとしては別格です。樹齢の高いバルベーラでしょう...トリンケロのノーチェもそうですが、とても複雑で、味わいに厚みがあります。2日目が、特に良いですので、ゆっくり飲むことをオススメします。僕は3日目を楽しむつもりで、もう、別のワインを抜きました（笑）。

  2005.12.21

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• バルバレスコ アジィ 1992

  　これは、一昨日に抜栓して、昨日で飲みきってしまった、チェレットが造る廉価版バルバレスコ。セラーストックではなく、最近買ったワインです。状態は、超良好で、抜栓直後から、いい感じでした。澄んだ、明るいレンガ色。チェリーやブルーベリーの華やかな、若々しさと、紅茶やタバコ、ドライフルーツ等の、熟成が醸し出す風味...美味しいんですが、フィニッシュに、口腔内が、乾くような、ざらっとしたタンニンが...これが強すぎるんですね...。結果的に、この渋みが、落ち着く頃には、果実味や酸味が落ちてきて、全体にぼやけた印象に...バランス良く飲めたのは一瞬だったような。1992なので、諦め半分、安かったので、もう一本買ってあります。今度は温度やタイミングを工夫して、再チャレンジ。美味しいことは、間違いないようですから。

  2005.12.19

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• カプレンガ 2000

  　ピエモンテの北部地方、ガッティナーラの生産者、アンツィヴィーノ・アレッサンドロが造る、ヴィノ・ダ・タヴォラです。ネッビオーロ、クロアティーナ、ボナルダ、ヴェスポリーナのブレンド。　「値段を考えたら、へたなバルバレスコより旨い」というようなウリ文句も聞こえてきました。たしかに1680円は安いですが、やはりランゲ地方のネッビオーロとは別物です。こういう比較は、フランスが専門の方たちから多かったような...。ちょっと青臭い感じが中程度のACブルゴーニュに似ていなくも無いですね～。　チェリーやブルーベリーに始まって、紅茶やタバコ、インクと等々植物系です...確かにバルバレスコ的かもしれません。意外にしっかりとしたタンニンは、非常に繊細です。スゴ～く美味しいロゼを飲んでるみたいな気分。　昼飯が、お持ち帰りの握り寿司だったのですが...案の定、良く合いました。まさか、貝はダメだろうと思ったら...イケます。そういえば、ゲンメが魚介類に合ったことも、思い出しました。　ちなみに、裏エティケッタに「Vino Rosso versatile che～ （このワインはどんな料理にも相性が良い）」というようなことが書いてありました。まさか、造った当人達は、寿司に合うとは、思ってないよなぁ。

  2005.12.14

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• バローロ チェッレッタ 1998

  　本日で、仕事が、ひと段落と思って、バローロを抜いて置いたのですが...ようやく片づいたら、こんな時間でした。やれやれ。　ジェルマノ・エットーレはセッラルンガ・ダルバの作り手。2001年ヴィンテージから、このチェッレッタは、大樽仕込みに先祖帰りしてますが、この1998は、ばりばりバリックで、チョコレート、リキュール、コンポート...甘い物大会になってますね～。ただ、それほど、重くも、しつこくもないのは、上品な酸と美味しいタンニンのおかげでしょうか。これは、これで良いですが、やっぱり大樽になった、チェッレッタに期待します。　彼は、プラポーにも畑を持っています。こっちは、チェッレッタに先駆けて、2000年から、大樽に戻したようです。2001ヴィンテージのプラポーは、特に評価が高いようで...あ～、また、すぐに飲めもしないワインを買うのでしょうか。ちなみに、昨日、ワインガイド2006年版各種が、イタリアより到着しました～。さ～て、何を買おうかな～。（買ってばかりいないで、飲みなさい...と叱られそうです。ワインは楽しいなぁ～）

  2005.12.09

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• バローロ 2000

  　フラテッリ・ジャコーザの普通のやつです。ワケありで、安く買えたバローロ。3000円しなかったと思います。赤ワインらしい華やかな香り、細かいタンニン、およそ、バローロとしては、頼りないですが...美味しいネッビオーロです。既に、美味しい...。う～ん、どうも2000年のネッビオーロの印象が、みんなこんな感じで、よく似ているような...。もちろん、ビッグネームは飲んでいませんが、どうも、早くから楽しめそうで、すごく美味しいけど、そこまでの年...のような。1997とか。そんな感じがしてます。

  2005.11.26

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• バルベーラ ダスティ 1998

  　トリンケロのヴィニャ デル ノーチェです。昨日、今日と仕事が立て込んで、ゆっくり飲めたのは、深夜です。やれやれ。　このワインは、いろいろ飲みましたが、この1998が一番好きかも知れません。不思議なのは、1997で、明らかに、2種類のボトルがあります。一つは、まあ、普通の、ノーチェ...もう一つは、葡萄を陰干しして仕込んだような、独特の甘苦さをもった、アマローネっぽいノーチェ...。劣化とも思えないので、何か、ワケがあるのでしょうか...。　くたびれたので、面倒くさいコメントはなし！...美味しいワインです。

  2005.11.25

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• バルベーラ ダルバ1999　3日目

  　昨日、急にビアンコが飲みたくなったので、まったく手つかずで、コルク栓されたまま放置された、アルド・コンテルノのバルベーラ...。ごめんなさい。生き延びているのは酸だけで、あとはキビシイです。このへんが「すごいバルベーラ」との違いでしょうか。もちろん、ワインとして十分に美味しいので、昼食にいただきましたが、やはり、昨日、飲むべきでした。反省します。

  2005.11.21

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• バルベーラ ダルバ 1999

  　昨日の「モン プラ」のコンテルノ・ファンティーノと同じ、モンフォルテ・ダルバの生産者。アルド・コンテルノ。安かったので数本買ったうちの2本目です。9月18日の日記にも印象を書いてます。　値段も高いですが、モン プラは美味しいです。ブレンドの妙が確実に影響して、複雑さが違います。今日は、ミント、塩分、血、鉱物系のニュアンスなど、ミネラルの重量も感じられます。　アルドのバルベーラも「モノヴィティーニョ」としての存在感はありありで、ブルーベリー、ドライフルーツ、毅然として、健やかなる酸...そして余韻にのころチョコレートな感じは「モン プラ」に似ていますね。いずれにしろ、明日は、もっと良くなるでしょう。　両者はまったく別物で、両方とも、旨いです。

  2005.11.19

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• モン プラ 1997

  　最近、見かけないですね。コンテルノ・ファンティーノの、ランゲDOCです。　抜栓直後、香りは、熟成を感じさせるトリュフ香や、樽に由来するであろうカカオ、インクや海苔の佃煮はカベルネでしょうか...非常に複雑。　飲んだ印象は、バルベーラのニュアンスが強いですね。とてもフローラルで、果物の煮詰めたような甘さ。まだまだ樽も強いですねぇ、でもこれでいい感じなんでしょうね。こう、ふくよかさが、口一杯に広がる感じ。余韻もゆったりとして、相変わらずのブルーベリーのような甘酸っぱさと、オーク、腐葉土、タバコ...う～ん、予想通り、美味しいですね。もう少し我慢すればよかったかなぁ。もっと良くなりそうです。

  2005.11.18

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• バルバレスコ アジリ1997 2日目

  　昨日の渋みが、ウソのように円やかになって、溶けだしました。樽由来のキツさだったのか、チョコレートのニュアンスが、より感じられます。自然な酸味がさわやかで、このバランスはいいですねぇ。フレッシュハーブや、ドライトマトは消えましたが、トリュフ香が出てきました。土臭さが感じられて、昨日は、サラっとした感じが、今日は、ある種の、粘りけを感じますね。抜栓から、時間が経つにしたがい、熟成の過程を、早送りで見せられているようです。いいですねぇ。　ブルネッロの3日目も、やはり大きくは変わりませんでしたが、香りは全開でした。結果的には、コンパクトな構造で、大物感はありませんが、美味しいブルネッロでした。

  2005.11.18

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• バルバレスコ アジリ 1997

  　今日は、忙しい1日になりました。やっと、落ち着いて、ワインが飲めます。昨日、抜栓したバルバレスコ。生産者はカ・デル・バイオです。　なかなか、良いんですが、最近、常温でも、温度が低いですね～。ネッビオーロには、低すぎるかなぁ。香りが、イマイチ開いてこないです。それでも、清々しいハーブ、青臭い感じがするけど...ドライトマト、チョコレートも少しだけ...。飲んでみるとやはり、ビターなチョコレート、スパイス、タバコ...どちらかというと、動物的でなく、植物的な構成ですねぇ。　ただ、渋みがやや強いです。キシキシと、口が渇くような渋みがあって、余韻を、邪魔しているようですね。もう少し、置いておきましょうか。　ただし、これだけ楽しめて、3080円です。美味しいなぁ～。　シルビオ・ナルディのブルネッロ2日目は、劇的な変化無しでした。ということは、相変わらず、旨いってことですが...プラスアルファの驚きも無しですね。こちらも美味しいです。ちょこっとだけ、3日用を残しました。明日はどうでしょうか。　

  2005.11.17

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• バルベーラ ダルバ 2000

  　少し前に、ガブッティという固有名のついたバルベーラを日記に書いたのですが、その造り手の、ベーシックのバルベーラです。　昨日の抜栓直後は、とてもクリーンで、雑味のない、バルベーラらしい、花の香りや、苺、チェリー、といったチャーミングな味わい、とても、とても繊細なタンニンゆえ、キャンディっぽい甘酸っぱさも幅を利かせていて、これは駄目かなと思うことしきり...でした。　今日は、別ものです。骨格がしっかりしてくると、フルーツも酸も、嫌味のない味わいになり、葡萄由来というより、土地由来らしいアミノ酸系ニュアンスが出てきてます。腐葉土やスモークした肉、若干のトリュフ香も...。　調子に乗って、なんちゃってリーデル（口で吹いたスロベニアの大ぶりグラス。リーデルソムリエシリーズ並のボリュームなんです）で飲んでみると、お～、これは大げさでした。散漫でかえって良くない（笑）。ちなみに、普段はSCHOTT ZWIESELのボルドーで、飲んでます。　どうも、ガブッティより、こっちが良いなぁ。旨くて、飲み過ぎた～。午後のお仕事が心配です。ちなみに、今日のまかないは、ブロッコリのスパゲッティでした。

  2005.11.15

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• バローロ カスティリィオーネ 1998

  　今日は、10日ぶりぐらいで、この時間に仕事を片づけられたので、バローロです。夕べ、寝る前に抜栓しておきました。生産者は、ヴィエッティ。ここはエティケッタが素敵ですね。相性のいいカンティナです。　甘いです。樽の甘さですね～。とけ込んでいるのですが、ちょっと気になります。やっぱり、バローロは酸っぱくないと困ります。それ以外は、素晴らしいですが...。　1998は見直しているところです。1997と1999に挟まれているが故に、過小評価されている気がします。特にこのカスティリィオーネのようないわゆる村名クラスか、それ以下の量産バローロで、作り手を選べば、かなりのコストパフォーマンスが望めるのでは...。飛び抜けたワインは出来ませんでしたが、平均して良いワインが出来た年ではないでしょうか。葡萄の出来自体が飛び抜けてはいないが、おしなべて良かった年...。　甘いです。でも、甘いワインが好きなら、これは美味しいでしょうねぇ。

  2005.11.11

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• ピアーナ1996

  　今日もバルベーラ ダルバです。正確には、一昨日の日記のバルベーラは、少し前に飲んだのですが...。　生産者はご存じチェレット。バローロ、バルバレスコの大手ですね。　熟成が進んで、薄いガーネット。色だけ見るとバルバレスコ。香りも、最初から、腐葉土やキノコ、薫製、ドライフルーツ...。実は、同ロットで、何本か飲んでます...酸っぱさが際だった感じの印象もあったのですが、このボトルは良さそう。意外にも骨格が失われておらず、熟したイチゴみたいな甘さも...これは悪くないです。値段からすると、かなり楽しめました。　昨日の日記で言うところの、2日目のニュアンスの進行形というのが、バルベーラの熟成の方向性を決めると思います。　1996はランゲ地方の超優良年だと思っているので、こういうベーシックなラインでも、いい感じに熟成したボトルに出会える可能性があります。バルベーラはその豊満な果実味やきれいな酸や繊細タンニンによって、早く飲んで美味しいワイン。熟成させてそのフレッシュな美味しさを超えることは難しいと思います。1部の熟成を見越してしっかりと造られたバルベーラは、たいへん美味しいですが...高価でなかなか手が出なかったりする...その状況を考えると、これは当たりです。　ただし...3本買って、残り2本は...という事もご報告します。まあ引き分けってことでどうでしょうか。

  2005.11.06

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• バルベーラ ダルバ 2001

  　カンティナ・デル・ピノというバルバレスコの造り手のバルベーラです。開けたては例の如くバラの香り、まだ青い果実か、やや柑橘系の酸味、細かいタンニン...まあまあ、だけど物足りない感じです。　バラの香りと言えば、バルベーラは、ひどいものになると、化粧品を食べちゃったような、非常に不自然に、お花の味わいが残ったりもします...いえいえキスの味では無いですよ～。　このバルベーラはとてもいい感じです、期待して2日目...やはり良くなってます。骨格がしっかりして来ました。しかも、丸みを帯びていて、それ自体甘い感じです。余韻に、スモークや腐葉土のニュアンスが感じられるのは、バルバレスコ故か...畑の場所まで特定できないですが...。バラの香りも健在ですが、開けたてのような浮き上がった感じはなく、伸びのある酸が全体を引き締めています。　これほど、時間によって変わる葡萄品種はあまり知りませんが、それだけに売る側は売りにくいワインでしょうね。北イタリアでもっともポピュラーな葡萄品種でありながら、日本での人気がイマイチなのも頷けます。価格はキァンティ クラッシコと同じくらいですから、この奥深さを知らなければキァンティを選んでも、仕方がないですから...。　バルベーラだけは、持ち込みのワイン会や、お店で1本頼んで、開けたてをその晩のうちに、飲みきる気には...なりません。

  2005.11.04

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• カレマ リゼルヴァ1999

  　カレマの生産者組合の白ラベル、リゼルヴァです。同じ白ラベルの1990をミラノのエノテカで買って飲んだのが、最初でした。いわゆるバローロ、バルバレスコ地区以外のネッビオーロをもっと飲んでみたいと思う「きっかけ」になった1本。ゲンメにしろガッティナーラにしろ、これら、北部ピエモンテのネッビオーロ（スパンナ）の幸運は、高級ワインともてはやされずに済んだ事でしょう。故に、比較的素朴な、「その土地の葡萄の特徴をよりよく醸す」というワイン本来の幸福を、今も色濃く感じる造りになっているようです。　ミラノの当時は、モダンなバローロをしかも早飲みしているような、乱暴な僕にとって、ある種の衝撃でした。モダンバローロが「プラスのワイン造り」であるとすれば、こちらは「マイナスのワイン造り」といえるかもしれません。マイナスと言っても、それは、より個性を際だたせるための、攻撃的なベクトルであり、研ぎ澄まされたエッジは、まさに鋭敏なナイフの刃先であり、鉈や鈍器のような重く、力まかせのワインからは、想像もできない気品や繊細さを味わわせてくれます。　確かにドライなワインで、凝縮度が高いわけでもないですが、森のように静かで清らかなミネラル、チェリー、ラズベリー...大きな薔薇窓と優雅な柱廊を擁するロマネスク様式の美しい教会の如く、酸の優美さと、飲み込んだ時に（その瞬間までなぜかその存在に気が付かないのだ）グッと余韻を引き締めるタンニンが、絶妙のバランスを保っている。繊細だが決然としている。そんなワインです。　これが、ネッビオーロの真実だと言いたいわけではないです。ただ、この手のワインが飲みたいと、無性に思う時がよくあります。

  2005.11.01

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