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2024年01月30日
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カテゴリ:哲学研究室
この節では、哲学史書いてる中で見つけたド・ブロスを、脱線して紹介するので注目されたい。


   <アルフレッド・ビネー>1857 - 1911年

 フランス生まれの心理学者で、この人は知能検査の創案者。
 1905年に文部大臣の委嘱を受けて、精神発達遅滞児識別のため、シモンと共同でビネー・シモン知能尺度を完成させ、1908年には改訂版知能検査を作成。

 なんで精神発達遅滞児識別が必要なのか、ようわからんが。
 早熟な子もいれば、晩熟な子もいるだろうし。
 オイラみたいな、試験に会うとすぐ破綻するやつも、お仲間は多いみたい。
 まア、オイラの場合は好き嫌いが激しいし教師無視で勝手にへんなもんに興味持つんで、学業成績そのもんが中学以降はダメダメやったんやが。

 施設の入所者を<選別>に必要だったらしい。
 つまり、優生学的な心理学上の目的による動機だ。

 じつはそっちはどうでもよくて。
 オイラが気になったのは、ビネーからフロイトに継承されるフェティシズムの概念のほうである。
 オイラは愛知者の愛を、ずっとフェチシズム愛だと思っていたので。

 ビネーは、「下着や靴などに性的魅力を感じる事をフェティシズムと呼ぶよう提唱し、この用語を心理学的な立場から使い始めた」人物。
 本人はいろいろトラウマも抱えていて、自己享有にも共有にも注意深く観察することが多かったようだ。
 このフェチスズム概念は「フロイトにも引き継がれる。言葉自体はド・ブロスが使い始めた」そうである。

 この用語は、ド・ブロスの「フェティシュ諸神の崇拝」という著作に由来のものらしいので調べたら。
 そしたらこの人の著作が、ことごとく超面白そうなテーマ。
 大当たり引き当てた気分。

 こっちへ、ちょい脱線した。
 オイラが西田先生によって泥沼にコカされ、フロイトの心理学に最初に興味を持った、その理由が、わかったのである。
 この哲学史の中心となりうるテーマも見つけた。



 <シャルル・ド・ブロス> 1709 - 1777年

 フランス啓蒙主義時代の思想家とされる。
 ブルゴーニュ高等法院長を務めた人物。

 「中世原理の軽視に特徴付けられる」、というが、ウソくさ。
 今の世間では軽視されている、ヒューマニストに分類されてる人物のようだ。
 人間が人間主義でなくては話にならんとオイラ思うんやけど?。
 その意味で、この人とは、話ができそう。

 「都市ヘルクラヌムの現状」、「南方の地航海史」、「フェティシュ諸神の崇拝」、「言語形成のメカニズム論」、「共和制ローマ七百年史」、などの著作がある。
 古典の研究から入り、歴史・地理・言語、に通じた人で、イタリアを旅行し、紀行文も書いた。
 実証精神を持つ人なのだ。
 つまり<自分自身で考え、見て確かめんと、気が済まん人>。

 自分自身で確かめたうえで。
 「人類最古の信仰形態をフェティシズムと命名した(fetico=護符の意味)」。

 フェチシズムは、親しみだとか、信頼だとか、愛なんて、オイラ言ってるけど。
 確かに種族的な信仰形態、お守り持ち、なのかもしれん。
 そういったものとして深く考えたことなかった。

 「ドイツ語訳版はのちにカール・マルクスの目に止まり、フェティシズムというアイデアが彼の理論形成におけるキー概念の一つとして流用されることになる」のだという。
 フェティシュ諸神の崇拝について論じた人なのだ。

 これはオイラに言わせると、<哲学における多神教的愛知のこと>である。
 哲学者みっけ、たわけだ。

 ド・ブロスは言う。
 「(フェチシズムという)これは本来の宗教以前のもので、本来の宗教の出発点である偶像崇拝(Idolatrie) が存在するよりも古い」。
 イデア論が出てきて、アイドル形態が一般的となる世間の論調より古い、っつうこと。
 「宗教でないフェティシズムと宗教の一形態である偶像崇拝との相違は決定的」。

 そのとおり。
 偶像に知的に執着することなど、哲学は許さない。
 だからオイラもプラトン同様、イデア論議にアイドル論議を許さない。

 論理はあっさり、オブジェクト対象に知的瞳着してしまう、その傾向がある。
 なので、結果的に虚無につかまってしまうが。
 思惟をちゃんとコペルニク転回させて、時空を正しく維持すれば、その理論は有益を采配するのだ。
 審神者の箒の役割を果たしてくれる。
 哲学は実務ではないので、それ自体は一見無益に見えるが。

 ド・ブロスのこれは、ウイキで評論が言うような、比較宗教学が述べる土着宗教の理論のことではなくて。
 ヒューマン種族に共有の、ヒューマニズムの由来を。
 つまり<哲学のことを>哲学として述べているのである。

 生命種族一般の、宗教以前の基礎信仰。
 つまりこれが、多神教的<愛知>のこと。
 享有かつ共有が、ヴァーチャリターにねじれる部分の事だ。
 オイラたちがすべからく、<知ることを欲する>、そのアリストテレス先生が述べる理由の由来なのだ。

 ソクラテスに始まった哲学史は、ここフランスでやっと、花芽が見えたのである。
 享有の、無知の知を覗き込んで、はじめて始まる哲学論議。
 「(フェチシズムは)アフリカ大陸やアメリカ大陸に残存していた」んではなくて。
 そこでずっと繁栄してたんである。
 一神教徒の西洋人たちが、これをぶち壊して回っていった。

 しかしブルゴーニュ高等法院長の。
 「ド・ブロスは、フェティシズムを宗教と明確に区別した」。
 
 宗教は教導者が必ず必要だが。
 フェチシズム崇拝者に、導き人などは不要、メシアも不要。
 「自らの手で可視の神体すなわちフェティシュを自然物の中から選びとる」。
 必ず、享有認識が先のものなのだ。

 自然物という表現は正しくないが、これが手に取る<護符>なのである。
 たとえば日本人が、神社で正月に買い求める、お守り、である。
 「フェティシュそれ自体が端的に神である」。
 だから捨てられない。

 しかしその神的効果が無効だとなれば、あっさり捨てられる。
 古くなれば神社に戻して焼却処分。
 「フェティシュは、信徒の要求に応えられなければ虐待されるか打ち棄てられるかする」、これも明白だが。

 これに対し、宗教との違いは、彼が言う通りなのだ。

 宗教では、「神は不可視のものとして偶像の背後に潜む」。
 「フェティシュはいわば神の代理か偶像かである」ので、一神教では偶像が立ってしまうのである。
 偶像崇拝禁止の、その偶像が、いとも簡単に立つ。
 「その背後か天上にはなにかいっそう高級な神霊が存在する」ことになる。
 「偶像崇拝において神霊は信徒に対し絶対者」として、ふるまう。

 ド・ブロスは、「フェティシュを自然物の中から選びとる」と考えていたようだが、ここは何度も言うが、その考え方は正しくないと思う。
 自然はモノではない、単にオイラたちの前に<隠れてない>、だけの意味なので。
 また自然をモノに見立ててしまうこと自体が、<偶像崇拝>となり。
 自然神を宗教立ててしまう事にもなってしまうのだ。

 だから、これもしつこく言ってきたことだが、自然崇拝、アニミズムなどオイラたちは持ってない。
 それは西欧社会の一神教徒だけが考える先祖幻想だ。

 宗教の形而上学が哲学に成り代わろうとした理由が、これでハッキリした気分。
 また哲学が多神教徒の僭主社会で一般的ではなく、支配破綻したかのような民主主義社会といった不安定な世界でしか続かない理由も、わかろうというものである。

 オイラがずっと述べて来た、哲学の愛知の愛はフェチシズムである、これを大昔に言ってた人がちゃんと、ここにいたのだ。
 フェチシズムしつこく調べてないんで、知らんかった。
 心理学見てて偶然見つけた。
 オイラのデータ調査は、ずさん

 そのフェチッシュな愛は、ド・ブロースがアフリカ研究で見出し。
 アルフレッド・ビネーに、心理学の概念として受け継がれ。
 フロイト心理学の重要な核となったもの。

 宗教でない多神教徒のソクラテスが、宗教とは別に最初に見つけた<愛知>である。
 これが哲学である。

 だからフロイトが哲学者だと言えるかと言うと。
 彼はユダヤ人である。
 レビのもとにシナゴーグに通う一神教徒の、宗教を持つ現実主義者。
 哲学者ではありえへんのである。

 非哲学者が哲学を伝える事態はしかし、過去に何度も生じている。
 ローマ帝国王族の末裔たち、修辞学者たちがアリストテレスの本質を伝承し。
 ストア派という一神教徒の息のかかった修辞学者デオゲネス・ラエルティオスが、哲学を文献学の姿で後世に伝え。
 自称極悪人の宗教家、カトリックの意屋台骨立てた聖アウグスチヌスが哲学を継承し伝え。
 修道院の学者ドゥンス・スコトゥスがスコラ哲学なる偽哲学から学業を守るべしで継承。
 デカルトも、じつは哲学メインで知られたというより、その形而上学破綻でもって知られたことで、哲学の中興者となったのである。

 心理学分野においては。
 ユダヤ人フロイトが、心理学にも哲学を継承させた、と言えるのである。
 多くのユダヤ人がノイローゼになったが、フロイトはならなかった。
 だからフロイトは自覚して哲学してない。
 自分の(ユダヤ人として許されざる)享有論議にも気が付いてないのかも。
 彼は藪医者で有名な、トラウマ治療師なのである。

 こういった享有論議に気が付いてないまま使う用語として、トラウマというのがある。
 用語は古く、ヘラスのもの。
 心理学はもっぱら、トラウマ治療に精出していたのだ。

 <トラウマ>

 「トラウマという心理概念を提唱し、その理論的枠組みを確立したのは、フランスの心理学者ピエール・ジャネ」だと言われている。

 <ピエール・ジャネ>1859 - 1947年)

 この人もフランス人の、うつ病患者だった心理学者。
 享有の、自分観察機会が多かったわけだ。
 コレージュ・ド・フランス教授を務めた、とされる。

 「ジャン=マルタン・シャルコーの下で催眠療法の研究に従事する。
 「トラウマ記憶の感覚、知覚、感情、再上演行動(reenactment)なども研究。ジークムント・フロイトより先に無意識を発見したとも言われる。またカール・グスタフ・ユングにも講義」したらしい。

 「ジャネは、<人格の解離>という現象を意識の場の狭まりとして説明」した人物。
 「特定の出来事が個人に与える強烈な感情的影響に着目し、これらの出来事がどのようにして心理的統合を妨げ、その人の生涯にわたって影響を及ぼすかについて研究」したのだという。

 この(アリストテレス的な心身合一によって生じる)トラウマ理論を発展させたのがフロイトなのである。
 

 <催眠療法>

 ウィキは、これをちゃんと、催眠と催眠療法に、わけて記述してた。
 これは、さすが、と言える、褒めるべき出来事。

 <催眠>とは、催眠術という怪しげな術で起こる、個々人の心身の変化の事。
 実は享有する個々人のみならず、共有集団催眠も可能なのである。

 結構奥が深くて広大世界で、そして泥沼で。
 大衆は、おいらたちは、その本質について、なんにもわかっていない。
 大道芸じゃないのだ。

 原理とされるいかがわしい理論も、「状態論」だとか「非状態論」とか、いろいろあるらしいが。
 そんな理論問題以前に。
 これが日常で、実用に使われてしまってる、と言う切実な問題があるのだ。
 この理論問題はあとで。

 他人の暗示で、精神的変化、肉体的変化が容易に引き起こされている。
 被験者がなんにもわからんままで、催眠が利用され、催眠療法やってるわけだ。

 催眠術という呼称に関しても、もともと動物磁気説というのがあって。
 動物相手の医師、フランツ・アントン・メスメルの動物磁気療法などがモトらしい。
 メスメリズムと呼ばれるそうだ。
 このメスメリズムの治療から発展した科学的技術を、ヒプノシス(催眠)というそうだが。
 人間性が絡む非常に大きな問題がここにあり、犯罪性も絡んでくる。

 場合によったら、「倫理」や「道徳」以上の、切実な問題があると言える。
 それが「催眠」。

 宗教家たちが、目覚めよ、目覚めよ、というのは、これがあるからである。
 宗教が絡むのだ。
 オイラたちは知らぬ間に、あっさり他人に催眠操作で、いじられる。
 いや、日夜、いじられている。

 オイラは特に図式を扱う魔術問題のみを気にしていたが、催眠問題の方から気にしたことはなかった。
 だが図式問題は「催眠」問題の一部にすぎないと、わかった。

 だからこの世界は、世間全体で特に注視すべき現状なのだが。
 実態は、一部の心理学研究者や医療行為者や詐欺師間でこっそり維持され、もっぱらカネにしている人の側の独占、となっている。
 それが証拠に、ネットでちゃんと出てこない。
 心理学は実務専用の学なので、悪者が独占しやすいのだ。

 つまりこれがなんと、公共のマスコミやジャーナリズムに利用され、大衆相手の洗脳行為として堂々と行われているのだ。
 先ごろも、パンデミックとか称して恐怖を煽り、これが使われた。

 オイラもサーズ予防接種と称するコレで初期にヤラレて、ガンになった。
 コロナ予防接種は老化促進剤として有効な事はもう確実、無数の論文出てる。
 わからん部分はもっともっとあるのに、規制がかかる。


 <自覚状態理論>

 哲学で享有の自己を覗き込むと、その内省のための「時空形式」が、「諸条件や背景が」まず呼び出されるんだが。
 どうやらある種の心理学では、催眠を考えるにあたって。
 その背景となる時空の諸形式を<自覚状態理論というものに見なし立てて>論議していくらしい。
 
 そこからさらに一歩踏み込んでの理論もあり。
 心理目的論議に対しての実務論議なので、自己規範だとか動機づけという問題も必ず生じている、とすることもある。
 自己規範に照合しての、思惟の向き不向きが、関心や不快を生むんだといった意見。
 倫理的な領域の説明にもかかる、わけである。
 不快感情を減らしたいという思いが動機付けを生む、という推測もされているようだ。

 <非自覚状態理論>

 自覚状態理論への反対意見も、あるわけである。
 非自覚状態論に分類される理論として、「社会認知理論」が一例とされる。
 享有自覚はなくても、催眠も自己認識。
 それが対象を認知しているわけで、そこでの享有部分は自覚状態理論同様に、哲学として考えるなら、やはりある種の時空上にある、わけである。

 心理学上では、非自覚状態理論は単一の理論ではないそうだ。
 認知心理、社会心理学など、いっぱいあるらしい。
 社会認知理論には、「役割取得、課題動機付け、目的志向空想、反応期待といった説が含まれる」という。

 状態論に真っ向から反論した人物として<課題動機付け説>を提唱したバーバーが紹介されてた。
 「催眠反応が被験者の動機付けによって起こる」とする説らしい。

 いずれも催眠、ということの実用的目的への理屈立てを探しての事。
 それがどういう結果を生むかなんてのは考慮外。


 <解離>

 wikiの解説は怪しいので無視。

 心理学では、仏の精神科医ピエール・ジャネが「心理自動症」の中で述べたとされる概念である。
 ヒステリー症状の説明目的に使われた。
 「ある種の心理現象が特殊な一群をなして忘れさられるかのような状態」を「解離による下意識」とし、これがヒステリーであると。
 解離性同一性障害と類似の「継続的複数存在」も論じ、心理規制を「心理的解離」と呼んでいるらしい。

 心理規制ってのは倫理の事か?違うと思う。彼らは共有にも倫理を当てはめるから。
 心理規制調べると防衛規制が出てくる、誘導しているのでダメ。
 もうネット検索もダメになった。

 **なかなかジェームズに行き着けない。
 またまた次回になった。
 哲学史の頭出ししました。2023年1月1日から始めてる。





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最終更新日  2024年01月30日 09時46分51秒
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