|
カテゴリ:料理
「冷蔵庫で食品を腐らせない日本人」魚柄仁之助著、大和書房 2008年05月
四年近くに及んだ自宅療養生活の中で、手間も費用もかけすぎずに、そこそこ美味くて体にいい食事を作り、さらにある程度の水準で仕事をしながらその食生活を維持できるようにするということが大きなテーマでした。 夜中まで仕事してた頃は、食べはぐれて帰宅して冷蔵庫に何も無いとかなりわびしい気分になるので、ある程度冷蔵庫に生鮮食料品をストックしてましたが、必ずしも帰宅して食べるわけではないので、結局週末にかなりの部分を処分し、新しいものと入れ替えていました。 当時は、まあ仕方ないという感覚だったんですが、今後そういうもったいないことは避けられるものなら避けたいところです。 これまで冷凍・冷蔵技についてはある程度経験値を積んだので、今回は乾物系への挑戦です。 この本は、冷凍・冷蔵せずに食材を保存する方法について書かれたもので、夏前に読んで早速魚干し網を入手、実際に自家製乾物をいくつか作ってみました。 干し網はこういうやつ。 画像では直置きしてますが、まあ普通、ざるに載せて網に収めます。 手持ちのざるがすっぽり入る大きさを選ぶと無駄がないです。ざるにびったりの大きさにすると、中段には入りますが、上・下段はファスナー口が大きく開かず入らないので、多少ゆとりが必要です。 ○ 干し玉ねぎ 薄くスライスして天火干し。白く綺麗に干しあがりました。本には、そのまま味噌汁などに使えて便利とあるのでそのとおりに使ってみたのですが、玉ねぎ特有のくせがより強く出る感じ。 もともと玉ねぎはそのままで長期保存できるし、これまでもスーパーで一山買っていても腐らすことはほとんどなかったので、わざわざ干し玉ねぎを作る必要はないという結論に達しました。(^^;) つぎはにんじんのつもりだったのですが、干し玉ねぎの味から、使い残しのにんじんを冷蔵保存した後のようなあの臭みが強く出そうな気がして、試す前にめげました。実験していないので、実際にどうなるかはわかりません。 ○ えのき 一パック買って、ときどき茶色くしなびて駄目にすることがあるので、試しに干してみました。が、天気がいまいちだったせいもあるのかもしれませんが、干すほどにどんどん美味しくなさそうな雰囲気になっていきます。茶色くしなびてしまい、最終的にこれを口に入れる気にはなりませんでした。ごめんなさい。m(_ _)m ○ エリンギ 玉ねぎに加え、哀れなえのきでだいぶへこみつつ、安売りで買って使い切れそうにないエリンギでさらに実験しました。これは驚きのヒットです。 ビフォー アフター 茶色くはならずきれいに干しあがり、旨みが強くなっています。火の通りも早いので、弁当用のインスタント味噌汁の具として重宝しています。だしじゃこに味噌、刻んだ長ネギに塩抜きしたわかめ、干しエリンギが定番で、マグに移しお湯を注いで五分でできあがり。 そろそろ天気が変わりやすく、乾物作りに適さない気候になってきたので、しばらく実験はお休みです。農家みたいに、特定の野菜が特定の時期に大量に取れる、みたいなクリティカルな状況ではないので、予想ほど乾物技が便利というわけではありませんでしたが、干し網は、ローリエ干すのにも紫蘇を干すのにも活用できたし、来年はゴーヤを干すほど大量収穫するという目標もできたし、結構面白かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.10.11 17:22:21
コメント(0) | コメントを書く |
|