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カテゴリ:母
私が、小学校の時の夏休み、姉がテニスをしに高校に行くのに、
「一緒においで」と言う。 姉は、さっそうと短いスコートに着替えて、テニスコートに立った。 そして、ちょっと素敵な男生徒に「私の妹です」と 軽く紹介して、 二人でずっと、ず~~~っと、ず~~~~~~~~っとテニスをした。 私は所在なく テニスコートの側でそれを見ていた。 なかなか終わりは こなかった。 母が小学生だった大正時代、母の姉は、時々お琴をかかえて、 合奏をしに出かける。 母の姉は、「一緒においで」と言って、私の母を連れて行く。 ある家の二階に姉だけ上がって行って、 ひとりの素敵な男性とお琴のレッスンをするのだった。で、 その男性は尺八を吹く。2人が、ずっと合奏を楽しんでいるあいだ、 小さな母は所在なく、玄関のあたりで、ず~~~~~っと ず~~~~~っと、ず~~~~~~~~~~~っと、待っていたそうだ。 やがて、お琴と尺八の音がとだえて、姉が降りてくると、 やっと帰れるのだった。 なんじゃ?親子で、同じ体験かい? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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