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カテゴリ:母
母は、小学生の頃は、雨などで、外に出られない時、
タバコを吸って遊んだそうだ。 キセルに、刻みタバコを小さく丸めて、きゅっと詰める。 火を付けて、煙を吸い、 廊下に、つばきとともに、煙をだして、 煙の入った唾の円いボウルが、廊下にいくつできるかを 楽しんだそうだ。 母の兄は、中学校のころ寄宿舎に入っていたそうだ。それも、 一年生で入ると、いじめられるから、3年生くらいから 入寮させると、お婆ちゃんは考えたそうだ。 寮から帰省する時には、お婆ちゃんは、 お酒を用意して、 キセルには、刻みタバコを、丸めてきゅっと詰めて、 刻みタバコを容器にふわ~~っと、美しく盛りあげ、 それらを、きちんと盆に並べ、 「あの子は無口だから、こうでもしなきゃ、しゃべらないからねぇ」と 言って、息子の帰りを楽しみにして待ったという。大正時代のお話。 戦時中疎開しているとき、私は、 お婆ちゃんがキセルでタバコを吸うのをじっと見ていた。 キセルに刻みタバコを丸めてキュッと詰めて、火を付けると、一服か、2服でそれは終わり、 火鉢の中にある、五徳(やかんを乗せる台のような物)の縁に ゴンッ!と、キセルの首を叩いて、カスを出すのだった。 ですから、時代もののテレビドラマの中で、 キセルでたばこを吸う場面には、いつも不満だ。 なぜなら 一回詰めたら、何服でも、吸うマネをしたり、 いつまでも詰めたままでいるから そんなの違うよ~~~と、思うのだ。 え?そんなのかんけ=ね=ってか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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