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カテゴリ:中学生時代
中学1年生の時だった。
美術の男先生がお気に入りのある先輩を描きたいと 頼み込んでいたが、 そのきれいな先輩が、ものすごく反抗的で、 先生に対して、ぷりぷりぷりぷりして、いやだと言い続けていた。 それでもめげずにその先生は申し込んでいた。 ある日、私が呼ばれて、その先輩の付き添いで来て欲しいと、 もし、どうしてもだめな時は貴女がモデルになってくれてもいいかな?と。 私は、 「裸になるんですか?」と聞いた。 先生はひっくり返った。イナバウアー! わたしは、あんなに先輩が嫌がるんだから、てっきり 裸になるのかと思ったのだ。アホなあたし。 ムンクの「思春期」という女の子のヌードの絵を思ったから。 でも、今頃になって、先輩が反抗的だった気持ちがわかるような 気がするのだ。 先輩は、女の子と女性への、転換期だったから 先生の視線をかすかだが、やばいように感じていたのかもしれない。 無垢な女の子って、敏感だからね。ほんの些細な邪悪でも 感じ取るんだ。 それは、先生自身も気付いていないくらいの先生の心の中の 微風なのだと感じるけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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